「入口は指紋認証です。関係者以外は入れません」
――この説明を聞いて、つい安心していないでしょうか。
でも監査で見るべきは、入口の“強さ”ではありません。
侵入の“抜け道”が残っていないかです。典型例が非常口。火災時に逃げるため常時閉鎖が難しく、運用が甘くなりがちです。だからこそ、倉庫セキュリティは「正面玄関」より「非常口」から崩れます。ベンダー監査②
なぜ非常口が危ないのか
非常口は“安全のための設計”である一方、外部侵入の起点にもなり得る。入口を厳重にしても、非常口から入られればすべてが無意味になります。ベンダー監査②
ここで重要なのは、極論「常時施錠」ではありません。現実に難しいからです。
監査の急所は 「開いたら分かる/記録が残る」 仕組みがあるかどうか。
監査で効く“質問”テンプレ(そのまま使える)
倉庫でまず聞くべきは、この3点です。ベンダー監査②
- 保管場所のアクセス認証は何ですか?
ID?指紋?鍵?南京錠?(方式を言わせる) - 夜間・休日の運用は?
無人時の監視・巡回・記録の有無 - 警備会社に委託していますか?
しているなら、契約書をエビデンスとして提示できるか。ベンダー監査②
そして“刺さる追加質問”がこれです。
「異常時に本当に駆け付けることを、模擬検証していますか?」
契約があっても、運用が機能していなければ意味がない。ベンダー監査②
現場ツアーでの確認ポイント(見て終わらない)
ヒアリングで終えると、監査は形骸化します。現場では、次を必ず確認します。
- 非常口が開いた事実を検知できるか
センサーでも、封印テープでもよい。大事なのは「開いたら分かる」こと。ベンダー監査② - 検知の“記録”が残るか
記録がない検知は、監査上“起きていないのと同じ”です。 - 誰が、いつ、どう対応するかが手順化されているか
口頭運用は、担当者変更で崩れます。
まとめ:倉庫監査の要点は「侵入経路の全閉塞」
倉庫のセキュリティは、豪華な認証システムの有無ではありません。
侵入できる経路が1つでも残っていれば、リスクはゼロにならない。
入口を語り始めたら、監査員は非常口を見に行く。
これだけで、監査の解像度は一段上がります。
本記事で触れた技術解説については、TH企画主催の技術セミナーで、具体的事例を交えて体系的に解説しています。
【本記事について】
本記事は、TH企画セミナーセンターが主催する
実装技術分野のセミナーにおいて実施されたセミナー内容、ならびに紹介された事例をもとに、
TH企画が製造業向け技術情報として編集・再構成したものです。
執筆・編集:TH企画 技術コンテンツ制作チーム




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