
ゴム・プラスチックの事故事例,ゴム・プラスチックに添加した抗菌剤・防カビ剤の効用・トラブル,破損・破壊と対策,各種劣化要因と対策,地球環境悪化への・プラスチック材料の影響・対策について,豊富な経験に基づき,事例を交え詳しく紹介する特別セミナー!!個別のご質問・ご相談にも対応します。
- 講師
大武 義人 先生 長岡技術科学大学 特任教授
日本を代表する高分子材料の劣化トラブルの第一人者が解説!!
(元 化学物質評価研究機構 専務理事)
- 日時
- 2025/4/21(月) 13:00〜17:00
- 会場
- 受講料
- (消費税率10%込)1名:44,000円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:38,500円
- テキスト
- 製本資料(受講料に含む)
受講概要
- 受講形式
会場受講のみ
- 受講対象
本テーマに関心がある方であればどなたでも歓迎
- 予備知識
特に必要ありません。
- 習得知識
1)ゴム・プラスチックの事故事例(特に地球温暖化による微生物劣化)
2)ゴム・プラスチックに添加した抗菌剤、防カビ剤の効用とトラブル
3)ゴム・プラスチックの破損・破壊と対策
4)ゴム・プラスチックの各種劣化要因と対策
5)地球環境悪化への・プラスチック材料の影響と対策
- 講師の言葉
埼玉・八潮市の道路陥没事故――それは老朽化だけの問題ではない!!
高分子材料をむしばむ“見えない敵”、学習する微生物が、コンクリートやゴム・プラスチックを静かに破壊している。
硫酸発生メカニズムによるコンクリートの崩壊、ゴム製の水道管ジョイントや都市ガス配管の分解、さらにはPU製品の突然の破損…。知らなかったでは済まされない、この新たな脅威をどう防ぐのか?エポキシコーティングの落とし穴、抗菌・防カビ剤の真の効果とは?インフラを守るための最前線の知見と具体的対策を明らかにする。
参加者には、『
- 進呈
テキスト資料として使用します。
プログラム
0.はじめに
埼玉・八潮市の道路陥没事故は防げたのか?その原因と防止対策
決して下水道設備の老朽化ばかりではない。日本人の食生活の発展が大きな要因。
1. コンクリートの発生物破壊とエポキシコーティングの硫酸による劣化
・なぜ、コンクリート設備が簡単に崩壊してしまうのか?
・硫酸発生メカニズム
・硫酸還元と硫黄酸化細菌の相乗作用
・なぜ、硫酸によるコンクリート破壊事故が激増しているか?
・防食材としてのコンクリート表面のエポキシコーティングが耐久性への問題
・エポキシ蔵脂の耐薬品性
・環境中の化学物質と適材適所の高分子材料の選択
・ポリマーと硫酸・水などの侵入分子との関係
・GERPの耐薬品性
・コンクリートの強化と充分な曝気対策と有用な微生物の活用
2.学習する微生物(制養化)によるゴム・プラスチックの事故 NR+SBR製の導水管の微生物化
地球温暖化により、微生物活動の活性化に伴い、土壌中でのゴム・プラスチックの耐久性が著しく低下している。
その事例紹介と対策。
例えば、上水道管のつなぎ目部のゴムの微生物劣化。都市ガス配管(MDPE)など
3.学習する微生物(副養化)によるゴム・プラスチックの事故。PU製ビールサーバーパッキンのビール漏れ、PU製靴底の破須、LDPE製水道管スリーブの白化現象
・エステル系PU靴底の崩壊事故
・分子量測定
・EPMA(Electronprobe Micro Analyzer)による“P”元素の存在確認による微生物劣化の判定
・エステル系PU製ビールサーバー管の微生物劣化
・土壌埋設された水道管用LDPEスリーブの白化トラブル(LDPEの微生物劣化分解)
・アクチフェノールコットンブルー (Lactphenolcoton bue)による微生物劣化の判定方法
・馴養(Adaptation)による微生物の学習効果
4.ゴム・プラスチックに添加した抗菌剤、防カビ剤の効用とトラブル
・抗菌剤と防カビ剤は基本的には異なる
1.)抗菌剤
2.)防カビ剤
・防カビ剤を原因とするトラブル(皮膚障害)
・抗酸別、防カビ剤を食品用パッケージ以外のゴム、プラスチックの成形品に添加した時、注意すべきこと
質疑・応答
個別の質問にも応じます。質問時、匿名希望の場合はご所属・お名前は不要です。
略歴
昭和47年 国立小山工業高等專門学校 工業化学科卒(工学博士)
昭和57年 (財)化学品検査協会〔現(一財)化学物質評価研究機構〕入会
平成26年 專務理事
平成30年 退任
平成14年~平成18年 長崎大学客員教授(工学部)平成21年~令和2年 長岡技術科学大学客員教授(工学部)
平成25年~令和2年 九州大学客員教授(未来科学創造センター)
平成30年~平成32年 九州大学客員教授(水素材料先端科学研究センター)
令和2年~ 長岡技術科学大学 特任教授 技学研究院
現在に至る
著書
「競走用自転車タイヤ理論とその取り扱い方」、日本自転車振興会(1996)
「材料トラブル調査ファイル」、日刊工業新聞社(1999)共著
「高分子材料の事故原因究明とPL法」、アグネ技術センター(1999)
「ゴム・プラスチックのトラブルと対策」、日刊工業新聞社(2005)
「製品中の異物混入と対策」、日刊工業新聞社(2010)共著
受賞
日本ゴム協会優秀論文賞(1995)(2009)(2018)
マテリアルライフ学会優秀論文賞(2006)
日本ゴム協会賞(2009)
プラスチック成形加工学会優秀論文賞(2016)
オーエンスレーガン賞(2018)