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耐久信頼性の開発に役立てるための

防振ゴム劣化メカニズム耐久性試験・寿命予測

~寿命予測に必要なパラメータの設定・耐久試験目標設定のポイント~

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オープンセミナー WEB受講

エレクトロニクス機械

防振ゴム寿命予測,マイナー則・S-N線図・ばらつきの捉え方,熱劣化,アレニウスプロットについて,豊富な経験に基づき,事例を交えわかりやすく解説する特別セミナー!

講師

相原 敏彦 先生 日科技連 中級信頼性技術者 認定

元日産自動車株式会社 製品設計技術革新部

講師紹介

日時
2025/2/12(水) 10:00〜16:30
会場
※本セミナーはWEB受講のみとなります。
受講料
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
PDF資料(受講料に含む)

受講概要

受講形式

WEB受講のみ

 ※本セミナーは、Zoomシステム利用によるオンライン配信となります。

受講対象

防振ゴムのシステム適用や部品開発に携わっている方

新規開発や故障対応を担当者れている方 など
 

予備知識

特に必要有りません。

習得知識

1)防振ゴム寿命予測の概念
2)マイナー則、S-N線図、ばらつきの捉え方
3)熱劣化、アレニウスプロット など

講師の言葉

 市場に於ける部品の寿命予測は、使用環境条件と加速寿命試験結果を把握することで可能となります。この使用環境条件データの整理や加速寿命試験の設定にはゴムの基本特性が不可欠ですが、自動車メーカーのエンジニアは必ずしも詳しくは無く、サプライアーにとって秘匿の範疇に入ることが多いのが実情です。

 また、使用環境条件も自動車メーカーからサプライアーへ伝わりにくいと認識しています。この二つの情報を融合して始めて適切な加速寿命試験の設定が出きると考え、小職はその実現にチャレンジし、その結果ひとつの加速寿命試験設定技術を提案できました。
 今回は、寿命予測の基礎と必要なパラメータの設定について解説致します。その上で加速寿命試験目標設定のポイントをご理解して頂きたいと思います。

受講者の声

防振ゴムの材料の基礎からS-N線図取扱い方や熱老化の考え方など実業務において、大変有効度の高い内容で満足している。

今回、自動車のシャシーとエンジンマウントに使用されるゴム材料を例に信頼性評価手法や劣化のメカニズムをお聞きできとても勉強になりました。

ゴムの耐久性を検討する上で色々とためになる講義内容でした。ゴム部品特有の性質について深堀りでき,業務等に生かせる項目が多かった。

SN曲線(傾き)に対する平均ひずみの影響について理解が深まった。テキストで復習し実務でも生かしたい。

本日お聞きした話をどのように自身の業務で役立てていくか考えたいと思います。

プログラム

Ⅰ.信頼性の考え方

1.信頼性の定義
2.市場と部品開発の関係

Ⅱ.防振ゴムの機能と特徴

1.防振ゴムの機能と劣化
2.一般的なゴムの特徴
3.主なゴムの種類と用途
4.自動車シャシーでの材料選定

Ⅲ.寿命予測の考え方

1.マイナー則の適用と等価頻度の算出
2.寿命推定の方法
3.市場負荷の捉え方
4.自動車シャシーの環境条件

Ⅳ.防振ゴムにおける       疲労寿命予測の問題点

1.寿命予測の問題点
2.加速寿命試験設定のポイント

Ⅴ.S-N線図の傾き

1.S-N線図の傾き
2.S-N線図の取り扱い方
3.金属疲労のS-N線図の傾き
         (溶接継手)
4.防振ゴムのS-N線図の傾き
5.S-N線図における平均歪の影響

Ⅵ.市場入力の特徴

1.2次元レインフロー
2.変動入力と平均入力

Ⅶ.部品の耐久性ばらつきの相場

1.部品の耐久性ばらつき要因
2.静的ばね定数ばらつきの分布と
      耐久性ばらつきの分布
3.異物による耐久性の変化

Ⅷ.熱劣化の考え方

1.熱劣化を表す材料特性
2.高分子材料の劣化反応式
3.T-t線図の作成方法
4.疲労試験における熱負荷の加え方
5.熱へたりの考え方
6.疲労試験における自己発熱

略歴

1980年3月 慶応義塾大学 工学部 機械工学科 卒業

1980年4月 日産自動車株式会社入社
シャシー設計部、シャシー実験部、製品設計技術革新部に所属し2022年5月退社

論文(共著)
『自動車技術53(2) 1999』「アクティブエンジンマウントの開発」
『日産技報 44 1999』「アクティブエンジンマウント[ACM]を用いたディーゼルエンジン搭載車の静粛性向上」
『SAE 2011-01-0563』「HBMC (Hydraulic Body Motion Control System) for Production Vehicle Application」
『自動車技術会20115025 No.3-11 2011』「油圧式車両挙動制御システムの車両適用」

発表
『日科技連 品質機能展開シンポジウム』「アクティブエンジンマウント[ACM]開発へのQFD(品質機能展開)適用」

著作
『信頼性加速試験の効率的な進め方とその実際』日本テクノセンター「第10章 自動車シャシー用防振ゴムにおける疲労寿命試験設定の一手法」
『高分子材料の劣化と寿命予測』サイエンス&テクノロジー「第12節 自動車用高分子材料の寿命予測」
『プラスチックの割れ(クラック)・破壊トラブルと対応・解析技術』情報機構「第4章 第2節 自動車」
『騒音・振動の対策と防音・防振材料の適用』R&D支援センター「第8節 自動車用防振ゴムの劣化メカニズムと耐久試験・寿命予測」
『自動車・航空機用樹脂の最新技術』技術情報協会「第1章 第4節 自動車用高分子材料の寿命予測と耐久性試験」

雑誌投稿
『Polyfile Vol.47 No554 2010/4 大成社』「防振ゴムの自動車への適用技術」
『MATERIAL STAGE 2018/11技術情報協会』「防振ゴムの自動車への適用技術、今後の展望」
『研究開発リーダー 2019/5技術情報協会』「自動車用防振ゴムの耐久寿命予測技術と今後の展望」