プラスチック・ゴム材料の信頼性・耐久性,劣化の原理,耐久性・耐水性・耐薬性・耐候性,寿命予測について,信頼性の高い製品開発とクレーム処理・対応策が学べる特別セミナー!!
- 講師
耐久性評価・寿命予測・劣化究明ラボ所長 大石 不二夫 先生
神奈川大学名誉教授,帝京大学客員教授
工学博士
- 日時
- 2025/2/25(火) 10:00〜16:00
- 会場
- 受講料
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
※WEB受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
- テキスト
- 製本資料(受講料に含む)
受講概要
- 受講形式
会場・WEB
- 受講対象
プラスチック、ゴム、繊維、複合材料を扱う企業の技術系の方
機械、電気、土木、建築や他の専門技術者、およびプラスチック、ゴムの専門家の方
- 予備知識
特に必要ございません
- 習得知識
プラスチック・ゴムの特性および劣化のメカニズムと寿命予測・耐久性評価のポイントがつかめ、信頼性の高い製品開発とクレーム処理・対応策のヒントが得られる。
1)信頼性・耐久性
2)劣化の原理
3)耐久性・耐水性・耐薬性・耐候性
4)寿命予測 など
- 講師の言葉
材料の耐久性は信頼性を支える大黒柱であるため、その必要性は理解され易いが、多くの企業人にとって、以下のような事情が見られる。すなわち、
1.攻めである開発が、守りである耐久性研究より優先されやすい。
2.開発の成果である新製品の実用化が急がれ、製品の部材の耐久性評価が後回しになる。
その結果、“耐久性不明”では売れないし、売れてもクレームが発生する。
3.クレーム処理に直面して、それらの原因究明・社内報告書作成・顧客への報告書(別物?)・
対応策の提案書に追われるが、時間・人・金・設備・技術が間に合わない。
4.耐久性評価の専門装置が無い。専門的技術が無い。専門的考察力が無い。
5.社内でデータをやっと出しても、顧客から「大学や公的機関のデータが欲しい」といわれる。
6.今後クレームが出ないように「信頼性の高い耐久性のデータ・評価・向上策が欲しい」と
顧客や社内から要請される。
7.そこで、「餅は餅屋へ!(耐久性の専門家へ任せ!)」となる。以上の、7項目の事情の下で、材料の耐久性を理解し、評価できる基礎と応用を、自らの50年間にわたる研究実績・体験から、伝授したい。乞うご期待!
プログラム
1.プラスチックの信頼性と耐久性
(1)信頼性と耐久性の概念
(2)信頼性と耐久性の管理システム
(3)プラスチックの耐久性に関する研究経過
(4)プラスチックの破損とその解析法
2.プラスチック劣化の原理
(1)高分子劣化反応の種類
(2)高分子の結合エネルギーと弱い位置
(3)自動酸化反応のメカニズム
(4)光劣化・放射線劣化メカニズム
3.プラスチックの耐熱性
(1)熱劣化・熱変形・熱分解の
メカニズム
(2)プラスチックの耐熱性
4.プラスチックの耐水性・ 耐薬品性
(1)メカニズム
(2)プラスチックの溶液劣化
(3)プラスチックの耐久性・耐湿性
(4)プラスチックの耐薬品性
5.プラスチックの耐環境・応力性
(1)耐環境・応力性の概論
(2)耐環境・応力性の新しい評価方法
(3)プラスチックの
動的耐久性の支配因子
6.プラスチックの耐候性
(1)耐候性の概論
(2)促進耐候試験と屋外暴露試験との
相関性
(3)最近の耐候性試験法
(4)エンプラの耐候性
(5)ゴムの耐候性
7.寿命予測法
(1)寿命予測法の種類
(2)C形S.S.C予測法
8.高分子材料の寿命制御と リサイクル
(1)寿命制御
(2)リサイクル
(3)寿命予測の他の手法
9.まとめ
まとめ
質疑・応答
略歴
専門:材料工学、プラスチック・ゴム・繊維・複合材料
現在の研究テーマ:材料の耐久性、放射線対策材料、新素材(ナノダイヤ・リサイクル炭素繊維)の用途開発
学会活動:
マテリアルライフ学会(創設、元会長)・高分子学会(フェロー)
繊維学会(元実行委員長)・日本ゴム協会(評議員、研究部会幹事)
著書:
「高分子材料の活用技術」(日刊工業新聞社)
「プラスチック材料の寿命」(日刊工業新聞社)
「開発工学-SNJ-」(朝倉書店)
「活用ガイド高分子材料」(共著、オーム社)
「プラスチックのはなし」(日本実業出版社)
最新の著書は「プラスチックが一番わかる」(技術評論社、2011.6)ほか、共著多数。