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査察での指摘事項をふまえた

 

スプレッドシート合理的バリデーションデータインテグリティ管理・運用具体的ポイント~すぐ使えるCSV規程とひな形文書でさくさくと~監査証跡がないスプレッドシートの危険性は?

【WEB受講(ZOOMセミナー)】ライブ配信/アーカイブ配信(7日間、何度でも視聴可)

オープンセミナー WEB受講

コンサルティング医薬

データインテグリティの指摘を受けやすいスプレッドシートの効率的バリデーションについて,「バリデーション規程」,「バリデーション文書のひな型」により,定型化してすぐに使えるように,わかりやすく解説する特別セミナー!!事前質問を受け付けます。

講師

合同会社エクスプロ・アソシエイツ代表 望月 清 先生

米国ISPE GAMPデータインテグリティ専門部会メンバー

講師紹介

日時
2025/1/16(木) 10:00〜16:30
会場
※本セミナーはWEB受講のみとなります。
受講料

(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円

別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。

テキスト
製本資料(受講料に含む)

受講概要

受講形式

WEB受講のみ

※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。

受講対象

以下の様な部門において、スプレッドシートのバリデーションをゼロベースで習得する必要のある方、あるいはスプレッドシートの課題をお持ちの方を対象としている。
• QC QA 薬事監査(社内監査、委託先監査)
• CMC 製剤研究 分析研究 非臨床研究 CRO
• 製造 製造技術 エンジニアリング IT
• システム供給者、装置供給者、機器供給者
• システムハウス、エンジニアリング会社、ゼネコン
CSVの基礎から説明するので、CSVに馴染みの無かった方にも十分に理解していただける。

予備知識

特に必要ありません。

習得知識

1)データインテグリティの基礎

2)FDA査察による指摘事項

3)スプレッドシートのバリデーション

4)スプレッドシートバリデーション規定

5)スプレッドシートバリデーション文書ひな型

6)テンプレートの運用  など

講師の言葉

スプレッドシートのバリデーションと管理にお悩みの皆様へ:スプレッドシートの効率的CSV実務を、以下の実務文書により具体的に説明する。
 • 『VMP:バリデーションマスタープラン』(スプレッドシートのCSV規程)
 • 『文書テンプレート』(チェックボックス式CSV文書ひな形)

チェックボックス式の『文書テンプレート』によりスプレッドシートのCSVを定型化できるのが本講座の特徴である。コンピュータ化システムバリデーション(CSV)に馴染みのなかった方でもさくさくとバリデーションできるようになる。

VMP(スプレッドシートのCSV規程)と文書テンプレートはワードファイルにてご提供するので、自由にカスタマイズしてすぐにご使用いただける。

後述するような皆さまの課題を含め
 • スプレッドシートの効率的なCSV実務を
 • CSVの基礎から入門者にも判りやすく解説
 • 監査証跡がないスプレッドシートの危険性を説明
また、データインテグリティ指摘を受けやすいスプレッドシートについても解説する。査察指摘の開示が最も進んでいるのはFDAであり、生の査察指摘文書(FDA Form 483)をすべて入手できる。

 本講座では、米国情報公開法(FOIA)にもとづきFDAへ開示請求して入手した2,500件を越す生の査察指摘事例を交えてスプレッドシートの運用と管理を説明する。ERES(電子記録/電子署名)とCSVの基礎を説明したうえでFDAの査察指摘事例を紹介するので、コンピュータに馴染みのなかった方でもスプレッドシートの運用と管理を納得して習得していただける。

講座の背景
スプレッドシートは
 • 生データの記録に使用しているとデータインテグリティ不適合との指摘を受けることがある
 • 年次品質レビュー(品質照査)に使用するスプレッドシートも査察対象となる
 • QAにおけるスプレッドシートも査察対象となる
 • バリデーションやセル保護が不十分であると査察指摘を受ける
 • 再バリデーションの正当性を説明できないと査察指摘を受ける

  改正GMP省令が2021年8月1日施行となり
 • データインテグリティが規制要件として明記された
 • バリデーション指針が新たに規定され、再バリデーションが求められた
 • 製品品質の照査が求められ、製品品質の照査において使用するスプレッドシートが査察対象となる  

  (第8条「手順書等」 第11条の3「製品品質の照査」)
 • QA組織の設置が求められた

一方、スプレッドシートのバリデーションについて以下の様な話しを良く耳にする。
 • ソフトウェアカテゴリをどのように分類してバリデートするのか
 • ひとつずつ開発するのでカテゴリ5のCSVが求められるのか
 • システムや装置と同様のCSV文書がないと査察指摘を受けるのか
 • URSの書き方を知りたい
 • FSやDSに何を書けばよいか判らない
 • スプレッドシートの数が多くバリデーションに多大な工数を要している
 • 大量のスプレッドシートを効率的にバリデートする方法を知りたい
 • OSを更新した場合、どのように再バリデーションすればよいのか
 • 再バリデーションの頻度や合理的な実施方法を知りたい
 • 自社のバリデーション方法が査察指摘を受けないか心配
 • 査察指摘が心配でマクロを使用する勇気がない
 • IF関数のバリデーション方法を知りたい
 • 当局査察においてどのようなことが指摘されるのか
 • 自社のバリデーションはオーバークオリティかもしれない
 • 結果シートは電子ファイルで保管しないと指摘されるのか
 • 結果シートを電子保管する場合の留意事項を知りたい

事前質問

スプレッドシートに限らず、CSV、ERES対応、データインテグリティ対応など日常の業務において困っていることや疑問などにもお答えします。 事務局より、フォーマットを送付しますので事務(th@thplan.com)まで送付をお願いします。

受講者の声

実務対応、FDA483指摘内容、演習や質問についても詳細にご説明頂き、大変勉強になりました。実務で役立てたいと考えます。

スプレッドシートに関しましては、大体やらなければいけないことが理解できました。

付録CDやひな型文書についても、大変参考になります。しっかりと読み、自社の運用・管理に生かしたいと思います。

仕事の中で取り組む点が明確になり良かったです。ありがとうございました。

プログラム

1. はじめに(GMP省令の改正、バリデーション指針など)

 

2. ERESの基礎(電子記録・電子署名)

 

3. CSVの基礎

 

4. データインテグリティの基礎

 

5. FDA査察におけるデータインテグリティ指摘

 

6. FDA査察におけるスプレッドシート指摘

 

7. スプレッドシート要件
 • FDA査察指摘から見た要件
 • PIC/Sガイダンスにおける要件

 

8. スプレッドシートのバリデーション
 • CSVが必要なスプレッドシート
 • テンプレートの開発・検証・運用
 • テンプレートのタイプ分け
 • タイプごとの合理的なCSV方法

 

9. スプレッドシートのバリデーション規程
(VMP:バリデーションマスタープラン)
 • 目的
 • 適用範囲
 • 役割と責任
 • スプレッドシートテンプレートの管理
 • スプレッドシートの分類
 • バリデーションアプローチ
 • バリデーション活動
  ・ 計画フェーズ
  ・ 開発フェーズ
  ・ 検証フェーズ
  ・ 報告フェーズ
• 再バリデーション
• 変更時のバリデーション

 

10. スプレッドシートバリデーション文書ひな形
• チェックボックス式の文書ひな形
・バリデーション計画書
・ ユーザー要求仕様書(URS)
・ 機能仕様書(FS)
・ 設計仕様書(DS)
・デザインレビュー報告書
・ バリデーション報告書
• 事例によるひな形使用方法の説明

 

11. テンプレートの運用管理
• テンプレートの管理
• 結果シートのレビュー
• 結果シートの保管(紙、電子)
• 最新版テンプレートの使用徹底
• エクセル演算誤差の注意

 

12. 質疑応答

スプレッドシートに限らず、CSV、ERES対応、データインテグリティ対応など日常の業務において困っていることや疑問などにもお答えします。講演当日の活発な質問は大歓迎ですが、質疑応答時間に限りがありますので、1週間前までにご提出いただいた事前質問への回答を優先いたします。

略歴

1973年4月 山武ハネウエル株式会社(現アズビル株式会社)入社

2014年4月 アズビル株式会社 退職

2015年4月 合同会社 エクスプロ・アソシエイツ 代表

1973年山武ハネウエル株式会社(現アズビル)入社。分散型制御システム(DCS)を米国ハネウエル社と分担開発。2002年よりPart 11およびコンピュータ化システムバリデーションのコンサルテーションを大手製薬会社にご提供。2009年より微生物迅速測定装置の啓蒙普及に従事。2014年5月より現職

活動と資格

米国ISPE GAMPデータインテグリティ専門部会メンバー

米国PDA認定コンピュータシステムオーディター

日本QA研究会認定 GLP-QAプロフェッショナル(GLP-QAP)

日本PDA製薬学会 無菌製品GMP委員会 環境モニタリンググループメンバー

日本ISPE無菌委員会 環境モニタリングWG元リーダー