自動車用プラスチックの材料・成形法の基礎,プラスチックを車載で活用するメリットと課題・対策案,車載プラスチック部品の現状,カーボンニュートラルへの対応状況・動向について,豊富な経験に基づき,実践的かつ分かりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
株式会社Tech-T代表取締役 高原 忠義 先生
埼玉工業大学客員教授(元トヨタ自動車/Samsung SDI)
博士(工学)
- 日時
- 2025/1/28(火) 10:00〜16:00
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
- PDF資料(受講料に含む)
受講概要
- 受講形式
WEB受講
※本セミナーは、Zoomシステム利用によるオンライン配信となります。
- 受講対象
・これから車載用プラスチックを勉強する方
・車載用プラスチックのトレンドを知りたい方
・金属代替として検討している方
・自身の知識を整理整頓したい方
・自動車メーカーの企画・開発等の方
・材料メーカ、部品メーカの企画・開発・営業・生産関連の方 など
- 予備知識
特に必要ありません。
- 習得知識
1)自動車用プラスチックの材料や成形法の基礎
2)プラスチックを車載で活用するメリットと課題・対策案
3)車載プラスチック部品の現状
4)カーボンニュートラルへの対応状況や動向 など
- 講師の言葉
プラスチックの材料や加工法の基礎から学習します。プラスチックを自動車部品に活用するメリットとその際の課題と対応に関してご説明します。以上で、基礎に関しての十分な知識を得られます。そのうえで、現状の活用状況や課題を解説します。カーボンニュートラルの視点で、プラスチックの使用を悪とする風潮もありますが、短絡的な使用中止はむしろ、脱炭素に逆行するかもしれません。
特に、自動車の世界では、樹脂の存在無くしては、クルマそのものが成り立たたなくなるほどの役割を担っています。樹脂成形ならではの利点を生かすことで金属部品ではなし得ない付加価値の創出にも言及します。脱炭素も見据えた最適な活用のためにも、まずはプラスチックの基礎の理解、車載として活用するための課題やその対応方法を学びます。多数の現物樹脂部品で解説しますので、本質的に理解いただけます。
同時に最新動向の理解も重要です。トヨタのマルチパスウエイの解説、EVから始まった内外装の新トレンドと樹脂部品への影響など、独自視点・独自調査内容による最新情報も満載です。
車載プラ実務30年、車載プラの研究で博士号を取得した講師による、わかりやすく実践的、されに最新トレンドまで含めてのセミナーです。
プログラム
1 車載プラスチックの狙いと課題対応
活用の狙い、課題とその対応から、車載プラスチック活用の本質を理解します。
(1)プラスチックの基礎
① 金属・無機物との比較で理解
② 樹脂の種類・分類
③ 主な成形加工法
④ 炭素繊維強化樹脂(CFRP)概要
(2)車載としての活用の狙い
コスト低減/軽量化/高品位化
(3)活用における課題
耐熱性/剛性/耐久性/耐環境特性
(4)課題対応(使いこなすため)の知恵
2 自動車部品への活用 歴史と今
狙い達成のための進化も含めて現状の活用状況を写真中心で説明します。
内装部品/外装部品/機能部品
3 車と車載プラスチックを取り巻くカーボンニュートラルの現状
2050年カーボンニュートラル、SDGsへの取組みの重要度が急激に増しています。
モビリティの視点で現状を整理します。
(1)環境問題 SDGs カーボンニュートラル
サーキュラーエコノミーとは?/課題/欧州ELV指令
(2)プラスチックとしての対応
サーマル/メカニカル/ケミカルリサイクル、植物由来
4.次世代モビリティと業界動向
(1)情報の整理整頓
マルチパスウエイ、エネルギー源
(2)EV/FCV 販売動向、燃料電池・水素エンジン
(2)カーメーカの大変革
水平分業、新興企業(ソニー、鴻海・・・)
5.新機能とプラスチック
(1)BEVをきっかけとしたデザイントレンド
(2)ADAS、自動運転
(3)新エネルギー車 固有部品
(4)新しいモビリティ
6.まとめ
略歴
1980~1989 新日本無線株式会社(現社名:日清紡マイクロデバイス) 高融点金属・セラミックの研究
1989~2012 トヨタ自動車 樹脂部品生産&材料・加工技術・CAE開発
2012~2015 SamsungSDI(サムスンSDI 韓国本社)エンプラ研究所
2015~2017 大手自動車メーカ 研究所 次世代車要素技術開発
2017~ 埼玉工業大学 客員教授
2020~現職 株式会社Tech-T(ビジネスブランド名:技術オフィスTech-T)設立
トヨタ自動車においては、バンパやインパネ、ガソリンタンクなどのプラスチック材料や成形加工の開発と量産化、さらにその評価のためのデジタル技術の構築と実務展開に従事。
その後、韓国サムスン系の第一毛織(現ロッテ先端素材)では、エンジンプラスチックの自動車用途開発を担当し、日本・中国・タイの自動車メーカと協業。
2020年からは、株式会社Tech-Tにて今後の車載プラスチック動向の調査分析と情報発信に取り組む。
特に近年は各種EV・FCVの試乗評価。中韓の現地調査などを元にオリジナルの視点でコメントを発信している。
学会など
プラスチック成形加工学会
自動車技術会
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