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電気化学を研究開発に活かすための

電気化学反応電極反応メカニズム電気化学測定法および電極・溶液界面解析技術

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オープンセミナー WEB受講

エレクトロニクス化学機械

電気化学測定の基礎,電気化学測定結果の解釈・解析法,電気化学インピーダンス法の基礎・解析法について,事例を交えながら基礎から分かりやすく解説する特別セミナー!!

講師

神奈川大学 化学生命学部 応用化学科 教授 松本 太 先生

博士(理学),表面技術協会理事

講師紹介

日時
2025/1/15(水) 10:00〜16:00
会場
※本セミナーはWEB受講のみとなります。
受講料
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
PDF資料(受講料に含む)

受講概要

受講形式

WEB受講のみ  

※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。

受講対象

テーマに関心があれば、特に制限はありません。

予備知識

特に必要ありません。

習得知識

1)電気化学測定の基礎知識

2)電気化学測定結果の解釈・解析法

3)電気化学インピーダンス法の基礎知識・解析法 など

講師の言葉

 電気化学は電気と化学を扱う分野です。化学の人には電気は苦手で、電気の人には化学が苦手で、非常に始めるのに敷居の高い分野と思われがちですが、応用範囲は広く、これからの研究開発には不可欠な分野であります。これから研究を始める人たちに十分に役に立つように電気化学の基礎の基礎から講義します。  

 様々な研究に必要な電気化学測定法も解説し、押さえておかなければならない基本原理が身につけられるように詳しく説明します。電気化学の基礎がわかれば様々な研究にスムーズに入ることができます。どうも電気化学が苦手だなと思っている方、是非ご参加ください。  

 一度、電気化学を志して、つまずいてしまった方も、もう一度、このセミナーを通して再チャレンジしてみてください。とことん解説します。

受講者の声

電気化学は専門ではなく、しかしながら業務上必要であり、今回受講しました。キーワードを繰り返しお話し頂ける等解り易い講義であったと思います。

冒頭で講師の方が、本質まで理解する必要はないと断ってくださったので、身構えずに聞くことが出来た。本講義の大枠を理解できましたら、より詳しいところまで解説されている大学での講義動画も視聴してみたいと思います。

推定についてのお話をお聞きでき良かったです。また検定よりも実際に使えそうな印象です。

電気化学はほとんど知らない状態でしたが、基礎の部分をしっかり説明していただけたので、とてもよく理解できました。ありがとうございました。

大変わかりやすく今後に生かせそうです。

プログラム

1.電気化学の基礎
 1-1 電池・電気分解から始める電気化学の基礎の基礎
 1-2 電気化学反応の速度論/バトラー・ボルマーの式の中身を理解する
 1-3 電気化学反応の中身:電子移動過程と物質移動過程
 1-4 電極/溶液界面の構造:電気二重層の概念
 1-5 電気化学測定装置の基礎
 1-6 速度論の基礎の基礎:ターフェル式の利用
 1-7 定電位ステップで物質の拡散係数を見積もる
 1-8 定電流ステップで物質の濃度を測定する

 

2.サイクリックボルタンメトリー
 2-1 電気化学反応の可逆系と非可逆系でのボルタモグラムの違いを理解する
 2-2 電気化学反応の精密解析法の理解
 2-3 均一系化学反応が組み合わさった場合の電気化学反応がどのようなボルタモグラムを示すか
 2-4 測定法の注意事項

 

3.交流インピーダンス法の基礎と実際の応用例
 3-1 電気化学インピーダンス法とは?
 3-2 電気化学反応と電気化学インピーダンスの関係
 3-3 測定装置(ポテンシオスタット,FRA)
 3-4 回路素子(抵抗・コンデンサ・コイル)の説明
 3-5 電気化学インピーダンススペクトルの解釈
 3-6 抵抗、コンデンサ、コイルのインピーダンススペクトル
 3-7 インピーダンスの合成
 3-8 CPEを含む等価回路
 3-9 拡散のインピーダンス
 3-10 電気化学反応の等価回路の考え方
 3-11 データと等価回路のフィッティングの行い方
 3-12 最近のインピーダンス測定を用いた研究事例の紹介

 

質疑・応答

略歴

1986年3月 栃木県立黒磯高等学校卒業   

1997年3月 東京工業大学大学院総合理工学研究科電子化学専攻 博士課程修了 (理学博士)  

1997年4月 日本学術振興会特別博士研究員  

1999年4月 東京理科大学理工学部工業化学科助手  

2002年9月 (財)神奈川科学技術アカデミー益田「ナノホールアレー」プロジェクト副研究室長  

2005年4月 Cornell University, Dept. of Chem. and Chemical Biology, Research Associate  (Ithaca, New York,USA)  

2008年8月 Wildcat Discovery Technologies, Inc., (San Diego, California, USA)  

2010年4月 神奈川大学工学部物質生命化学科 准教授   

2016年4月 神奈川大学工学部物質生命化学科 教授 (在職中)

著作

(1) 大坂 武男, 岡島 武義, 松本 太, 北村 房男 (共訳), 「電気化学 基礎と応用」, 東京化学同人, ISBN 9784807908479 (2015). (2) 松本 太, 郡司貴雄, 化学の魅力Ⅲ エネルギーと電池 神奈川大学入門テキストシリーズ, 御茶の水書房, ISBNコード 9784275021298 (2020). (3) Futoshi Matsumoto, Takao Gunji, Water in Lithium-Ion Batteries (Springer Brief in Energy), Springer, ISBN-10 ‏ : ‎ 9811687854, ISBN-13 ‏ : ‎ 978-9811687853 (2022).

所属学会

電気化学会

表面技術協会

触媒学会

Electrochemical Society.

電気化学会関東支部支部長(2022-2023)

電気化学会分子機能電極研究会主査(2022-)

表面技術協会理事(2022-)