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撹拌・混合操作におけるトラブル対策のための

撹拌装置の設計/スケールアップの基礎とトラブルシューティング

【WEB受講(Zoomセミナー)ライブ配信/アーカイブ配信(7日間、何度でも視聴可)

オープンセミナー WEB受講

化学医薬食品・化粧品

撹拌・混合の基礎,実際の撹拌装置設計計算,撹拌装置のスケールアップ計算,撹拌・混合操作のトラブルの原因・対策について,豊富な経験に基づき,Excelを使いながら分かりやすく解説する特別セミナー!!

講師

東洋大学理工学部応用化学科 名誉教授 工学博士 川瀬 義矩 先生

講師紹介

日時
2025/1/10(金) 10:00〜16:00
会場
※本セミナーはWEB受講のみとなります。
受講料
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
PDF資料(受講料に含む)

受講概要

受講形式

WEB受講のみ

※本セミナーは、Zoomシステム利用によるオンライン配信となります。

受講対象

関心のある方であれば、どの業種のどの部署の方でも御参加ください。解り易く解説致します。

予備知識

特に予備知識は必要ありません。撹拌操作について基礎から実際まで分かり易く解説いたします。

撹拌装置に興味のある方はどなたでも理解できます。

習得知識

1)撹拌・混合の基礎が明快に理解できる
2)実際の撹拌装置設計計算が学べる
3)撹拌装置のスケールアップ手法が学べる
4)撹拌・混合操作のトラブルの原因と対策が理解できる

講師の言葉

 撹拌装置は数多くのプロセスで使われています。その設計およびスケールアップにあたり多くの疑問を持っているエンジニアの方がいらっしゃると思います。撹拌の基礎から設計およびスケールアップまでを詳しく解説します。動画を数多く使い分かり易く説明いたします。

 また、実際の最適設計およびスケールアップの計算をExcelのテンプレートを使って解説します。知識だけではなく具体的な計算も身に付けることができます。使用するExcelのファイルは差し上げますので、実務で御使用ください。撹拌・混合操作におけるトラブルと対策についても具体的に解説致します。

受講者の声

動画も多用され、幅広い内容で大変面白く受講させて頂きました。ただ計算など実務経験が乏しい人にとっては理解しがたい部分もあり、もう少し内容を限定的にしてその部分受講費用を抑えて頂いても良かったのかなと思います。また動画も資料の一部としてご提供いただけると後で復習しやすく思います。

攪拌の実演動画や計算ソフトの配布がありがたい。私のところではまだ実装が先になるかと思うが、CFDによる解析で視覚的にかつ定量的に攪拌を考察できるということが判って為になった。

非常に内容が多く密度の濃いセミナー内容で非常に参考になった。一方で、それぞれの章の説明時間が短く、理解できないまま進んでしまうこともあった。内容自体は素晴らしかったので2日に分けるなどして詳しい説明での受講をぜひしたいと思った。

撹拌槽について、これまで従来の踏襲で選定していたがスケールアップ時の注意点やデータ取りの重要性について理解できた。

有益なセミナーでした!エクセルに習熟していないため難しい箇所がいくつかあったが、基礎をまなべたと感じた。

プログラム

Ⅰ. 混合・撹拌の基礎
1. 撹拌の基礎
① 撹拌とは
② 撹拌の目的
③ 撹拌槽と撹拌翼の種類と選定のポイント
④ 設計とスケールアップの考え方
2. 混合の指標になるパラメーター
① 撹拌所要動力(撹拌動力の測定法、動力線図、撹拌所要動力の計算)
② 混合時間(混合時間の測定法、混合時間線図、混合時間の計算)

 

Ⅱ. 設計とスケールアップ
1. 異相系の撹拌の問題点
① 固体粒子の分散について
(固体粒子浮遊限界撹拌速度の測定、固体粒子分散の計算、粒子分散の計算、撹拌槽における固体粒子溶解の計算)
② 液体の分散について
(液液分散と転相、乳化、撹拌槽およびスタティックミキサーにおける液液分散の計算)
③ 気体の分散について
(気体分散による撹拌所要動力低下の計算、完全分散とフラッディングの計算、ガスホールドアップの計算、物質移動容量係数の計算)
2. 撹拌槽反応装置の混合と反応
① 撹拌反応装置の種類(回分、半回分、連続操作、完全混合とプラグ流)
② 混合モデルと反応の関係(混合状態の違いにより異なる反応装置設計の計算、デッドゾーンとバイパスがある場合の計算)
③ 反応装置の設計(反応速度解析、反応速度式の計算実習、撹拌槽反応装置設計の計算)
3. 撹拌槽設計計算の実例
① 撹拌槽吸着装置の設計計算
② バイオリアクターの設計計算
③ ガス吸収反応撹拌槽の設計計算
4. 撹拌槽のスケールアップ
① スケールアップ手法
② 幾何学的相似(80Lから10m3へのスケールアップの計算、スケールアップによる影響因子、スケールアップによる操作範囲の変化)
③ CFD(流動解析)を使ったスケールアップの活用
5. 撹拌槽スケールアップ計算の実例
① 単位液体積あたりの 攪拌所要動力Pv一定のスケールアップ計算
② 混合時間あるいはPV一定のスケールアップ計算
③ 撹拌槽バイオリアクターのスケールアップ計算
④ 撹拌槽晶析装置のスケールアップ計算

 

III. トラブルの事例と対策
1. 高粘度液の混合で起こるトラブル
① 高粘度液の混合における留意点(撹拌槽型バイオリアクターの伝熱面積計算)
② 非ニュートン流体によるトラブル(非ニュートン流体の混合計算)
③ 混合不良によるトラブルの解決法(ヘリカルリボン翼の撹拌所要動力と混合時間計算、熱移動を基準としたスケールダウン計算)
2. 各種トラブルの対策
① 異相系撹拌におけるトラブルとその対策
② 軸受けなどのトラブルとその対策
③ その他のトラブル対策について

 

IⅤ. 撹拌装置の展開
1. 製薬、食品、バイオリファイナリーにおける撹拌装置
2. 撹拌装置の省エネルギーとコスト計算
3. 撹拌装置の設計、スケールアップ、運転におけるAIの活用

 

V. 質疑・応答

略歴

早稲田大学理工学部応用化学科、大学院応用化学専攻博士課程
千代田化工建設(株),東京都立大学工業化学科,ニューヨーク州立大学化学工学科,ウォタール―大学,東洋大学理工学部応用化学科