実務で役立つ摩擦・摩耗・潤滑の基礎,材料(鉄鋼材料・非鉄金属・セラミックス・高分子材料など)と表面処理(熱処理・溶射・肉盛・めっき・薄膜被覆など)の組合せによる各種摩擦摩耗特性,各種摩擦摩耗試験による評価・解析法,耐摩耗対策,摩擦制御法,実務で遭遇するトライボロジー的課題の解決方法について,実践的に分かりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
安藤技術士事務所 所長 安藤 克己 先生
博士(工学)、技術士(機械部門、金属部門、総合技術監理部門)
- 日時
- 2024/10/9(水) 10:00〜16:00
- 会場
- 受講料
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
※別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
- テキスト
- 製本資料(受講料に含む)
受講概要
- 受講形式
会場・WEB
- 受講対象
日常業務で、トライボロジー(摩擦、摩耗、潤滑)に関する課題に出会うことが多い、設計、製造、設備、品質などのエンジニアの方を対象に講義します。
トライボロジーに興味のある方、これから勉強しようという方にも最適なセミナーです。
- 予備知識
高校程度の物理、化学の知識があれば理解が進みます。
- 習得知識
1)実務で役立つトライボロジー(摩擦、摩耗、潤滑)の基礎知識
2)材料(鉄鋼材料、非鉄金属、セラミックス、高分子材料等)と表面処理(熱処理、溶射、肉盛、 めっき、薄膜被覆等)の組合せによる各種摩擦摩耗特性、各種摩擦摩耗試験による評価・解析法
3)耐摩耗対策、摩擦制御法など、実務で遭遇するトライボロジー的課題の解決方法の習得 など
- 講師の言葉
トライボロジー(摩擦、摩耗、潤滑)に関する諸問題は、複雑でつかみどころがないように思われがちですが、トライボロジーの基礎を理解し、原理・原則に基づいた対策を講じれば、解決は可能です。
本セミナーでは、基礎編で、トライボロジーの基礎となる摩擦、摩耗、潤滑のメカニズムをわかりやすく解説し、応用編で、材料技術(材料を利用する技術)と表面技術(表面に機能を付加する技術)、摩擦摩耗特性の評価・解析法、について、実務に役立つと思われる内容を厳選して、講義します。
さらに、実用化事例、課題解決事例を紹介し、耐摩耗対策、摩擦制御法等の課題を解決するトライボロジー活用術を習得していただきます。
プログラム
[基礎編:トライボロジー(摩擦、摩耗、潤滑)の基礎]
1.はじめに
1.1 トライボロジーとは
1.2 トライボロジーの歴史
1.3 表面と接触
1.4 表面性状
1.5 固体の接触
2.摩擦のメカニズム
2.1 摩擦の法則
2.2 摩擦の機構
2.3 凝着部の成長
2.4 表面膜の影響
2.5 摩擦(摩耗)試験と摩擦係数
3.摩耗のメカニズム
3.1 摩耗の形態
3.2 凝着摩耗
3.3 アブレシブ摩耗
3.4 比摩耗量
3.5 摩耗形態図
3.6 エロージョン
3.7 焼付き
3.8 転がり疲労
3.9 フレッチング摩耗
3.10 摩擦摩耗試験結果例
4.潤滑のメカニズム
4.1 流体潤滑
4.2 流体潤滑理論
4.3 弾性流体潤滑
4.4 境界潤滑
4.5 潤滑剤、潤滑油
4.6 グリース
4.7 固体潤滑剤
4.8 潤滑トラブル、潤滑管理
[応用編:耐摩耗対策と摩擦制御法]
5.材料技術と表面技術
5.1 耐摩耗表面設計
5.2 金属材料
5.3 熱処理、拡散処理
5.4 セラミックス
5.5 高分子材料
5.6 表面被覆
5.7 薄膜被覆
6.トライボロジー評価・解析方法
6.1 摩擦摩耗調査・解析の事例
6.2 各種摩擦摩耗試験
6.3 表面性状解析(二次元、三次元)
6.4 試験機試作
7.実用化事例、課題解決事例
7.1 トライボロジー課題解決の手段
7.2 耐摩耗技術(セラミックス)の開発事例
7.3 耐熱・耐摩耗技術(製鉄機械設備:製銑~製鋼)の事例
7.4 高摩擦・耐摩耗技術 (溶射ロール)の開発事例
7.5 高摩擦・耐摩耗技術 (製鉄機械設備:圧延~表面処理)の事例
質疑・応答
略歴
1977年~新日本製鐵(株)(現、日本製鉄(株))において、製鉄設備のエンジニアリング、保全技術、設備管理、材料技術・トライボロジー研究開発、腐食・防食技術開発、に従事。
2000年~(株)日鐵テクノリサーチ(現、日鉄テクノロジー(株))において、材料技術・トライボロジー、腐食・防食技術関連の試験・分析・評価、技術調査、研究開発支援、技術コンサルティング業務に従事。
2016年~ 安藤技術士事務所開設、技術コンサルタントとして活動中。
著作
日本トライボロジー学会、「セラミックスのトライボロジー-基礎と応用-」(共著)、養賢堂(2003)
日本機械学会,「機械工学便覧」(共著)、丸善 (2006)
日本トライボロジー学会、「トライボロジーハンドブック第2版」(共著)、(2025刊行予定)
所属学会・協会
日本機械学会、日本トライボロジー学会、日本鉄鋼協会