固液分離の基礎的な原理・理論,実験方法とデータ整理・評価方法,設計・スケールアップに関する知識,応用分野、適用事例について,豊富な経験に基づき,詳しく解説する特別セミナー!!
- 講師
名古屋大学 大学院工学研究科 化学システム工学専攻 准教授 向井 康人 先生
博士(工学)
- 日時
- 2024/9/24(火) 10:00〜16:30
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
※WEB受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
- テキスト
- 製本資料(受講料に含む)
受講概要
- 受講形式
WEB受講のみ
※本セミナーは、WEB受講へ変更となりました。
※WEB受講の場合Live配信のみ(録画視聴はありません)
- 受講対象
これから固液分離の仕事に携わろうとしている方から、現在固液分離の仕事を専門に行っている研究・開発・生産・品質保証部門の技術スタッフの方まで。
初心者・新入社員も歓迎します。
- 予備知識
特に必要ありません。
- 習得知識
1)基礎的な原理・理論
2)実験方法とデータ整理・評価方法
3)設計・スケールアップに関する知識
4)応用分野、適用事例
- 講師の言葉
固液分離は、沈降・浮上分離、凝集、濾過、遠心分離、圧搾、膜分離などさまざまな単位操作から成り、各種産業において、コストを支配する基幹の技術として重要な役割を果たしています。本講座では、これら一連の固液分離技術について、本格的に学んでいない方にも理解できるよう基礎的事項に重点を置いて平易に解説します。
講座内容は固液分離操作の根幹を成す沈降と濾過を中心に展開し、その他遠心分離や圧搾も含め、各操作の基本原理とメカニズム、試験方法、基礎理論とこれに基づく評価方法、実際の装置などを紹介します。本講座は固液分離に関する基礎の習得はもとより、装置の設計や選定、スケールアップを図る上で有益な知見の習得にもつながるので、これから固液分離に従事される新入社員の方や固液分離を専門に扱ってこられた技術者の方など、関連分野の皆様方にご来聴いただきたいと思います。
- 受講者の声
現在、ろ過や遠心分離に関する検討を行っているが、そこで使用する基礎的な知識や具体的な活用方法等を改めて確認できたことが大変良かった。
これまでなんとなくでしか行っていなかったろ過操作に関して考えるべきところが多々あることがわかりました。 静置時間についても沈降分離速度などを考慮すればどのくらいの時間静置すれば十分であるか求められることを知りました。
適度な詳しさで、ペースも速すぎず、順に理解しながら聞くことができてよかったです。これからの自身の業務への気付きがいくつか得られたので、参加してよかったと思います。
ろ過の概説とプロセス設計についてご説明いただき参考になった。特に序盤で基礎現象についてご説明頂いたおかげで後半のプロセス設計の理解がしやすかった。講義のスピードが速く、理解に苦しむ箇所もあったので、資料で復習をしなければと感じた。
企業での研究では式を1から導出することが少ないので適用可否の判断が難しかったところを、本講義で式の導出から解説していただいたおかげで、どの式を使用するべきか、その際の注意点は何かを確認したがら検討を進めていけるようになると思う。
プログラム
1. はじめに
1.固液分離技術の種類と特徴
2.固液分離技術の適用分野
2. 沈降・凝集
1.沈降の種類
2.沈降の基礎理論
a.単一粒子の沈降
b.粒子群の沈降
3.界面の沈降
a.回分沈降試験方法
b.沈降過程の評価方法
4.凝集操作
a.凝集のメカニズム
b.凝集現象とDLVO理論
c.凝集剤の種類と特徴
d.凝集試験方法
3. 濾過・膜濾過
1.ケーク濾過
a.濾過の種類と特徴
b.ケーク濾過のメカニズム
c.定圧濾過理論
d.定速濾過理論
e.濾過試験および解析方法
f.濾過ケーク層の評価方法
g.沈降や閉塞を伴うケーク濾過
2.閉塞濾過
a.閉塞濾過のメカニズム
b.閉塞濾過モデル
c.閉塞濾過の評価方法
3.膜濾過
a.膜の種類と分離性能
b.膜の性能評価方法
c.コロイドの膜濾過特性
4.ダイナミック濾過と助剤濾過
a.ダイナミック濾過のメカニズム
b.クロスフロー濾過
c.回転型及び振動型ダイナミック濾過
d.周期逆洗型濾過
e.濾過助剤を利用した濾過
4. その他の固液分離技術
1.遠心分離
a.遠心分離の原理と分類
b.遠心沈降操作
c.遠心濾過・脱水操作
2.圧搾・脱水
a.圧搾・脱水の原理と装置
b.圧搾・脱水過程の評価
3.浮上分離
a.浮上分離の原理と分類
b.浮上分離装置
5. 固液分離技術の適用
1.固液分離技術の応用事例
a.水処理分野への応用
b.食品・醸造分野への応用
2.固液分離装置の分類と選定
6. おわりに
まとめ
質疑・応答
講師紹介
略歴
1993年3月 名古屋大学 工学部 化学工学科 卒業
1995年3月 名古屋大学 大学院工学研究科 化学工学専攻 博士課程前期課程 修了
1998年3月 名古屋大学 大学院工学研究科 分子化学工学専攻 博士課程後期課程 修了
同 博士(工学)取得
1998年4月 名古屋大学 大学院工学研究科 分子化学工学専攻 助手
2002年1月 名古屋大学 大学院工学研究科 分子化学工学専攻 講師
2005年3月 名古屋大学 大学院工学研究科 化学・生物工学専攻 助教授
2017年4月 名古屋大学 大学院工学研究科 化学システム工学専攻 准教授
所属学会・協会
世界濾過工学会
化学工学会
日本水環境学会
粉体工学会
日本繊維機械学会
繊維加工技術研究会
役職・活動状況
世界濾過工学会日本会 役員
化学工学会東海支部 常任幹事
日本繊維機械学会 理事
日本繊維機械学会東海支部 支部長
日本繊維機械学会ナノファイバー研究会 代表
日本繊維機械学会ジャーナル編集委員会 副委員長
日本繊維機械学会国際交流委員会 副委員長
繊維加工技術研究会 幹事
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