重合プロセスの問題点抽出,物質移動・熱移動・反応速度などを考慮した材料設計・生産技術,攪拌・流動などの制御について,分かりやすく解説する特別セミナー!!!
- 講師
大阪公立大学大学院工学研究科 物質化学生命系専攻化学工学分野 教授 安田 昌弘 先生
- 日時
- 2024/10/3(木) 10:00〜16:00
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
※別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
- テキスト
- 製本資料(受講料に含む)
受講概要
受講形式 WEB受講のみ ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。 受講対象 化学品、インク、塗装、などメーカーの製造や開発部署、大学や高専卒業程度 予備知識 物理化学、熱力学、反応速度論などの簡単な予備知識があれば理解が進みます。 習得知識 1)プロセス全体を俯瞰した立場からの重合プロセスの問題点抽出 2)物質移動、熱移動、反応速度などを考慮した材料設計および生産技術 3)攪拌・流動などの制御 講師の言葉 本講演では、重合反応速度論、化学平衡、相平衡、移動速度論の観点から、乳化重合の粒子数と粒径に及ぼす影響を考える。また、粒子内での重合反応という観点から懸濁重合を解説する。次に、ラボスケールから重合プロセスまでの装置設計の指針として、反応工学的な解析を通して重合反応装置の設計指針を考える。 さらに、重合反応容器や攪拌機の形状、反応温度の制御等、反応条件が得られる高分子粒子の粒径分布に及ぼす影響を解説するとともに、得られる粒子の粒径分布の狭い粒子を得るためにはどのような方法が望ましいのかを解説する。
プログラム
1.重合の基礎と乳化重合,懸濁重合 1.1 重合反応動力学と化学平衡 1.2 ラジカル重合とゲル効果 1.3 反応速度の測定 1.4 乳化重合とSmith-Ewart理論 1.5 核生成理論と粒子数(分散重合を例に) 1.6 分子量のシミュレーション 1.7 懸濁重合の重合動力学 1.8 重合末期の重合動力学 2.重合の反応工学 2.1 重合反応器の設計 2.2 連続式反応器の滞留時間分布 2.3 重合相の相変化と反応液の撹拌、重合熱の除去 2.4 装置面からの粒径分布制御 (液滴から粒子への相転移と粒径制御) 2.5 連続重合装置の設計と運転指針 3.機能性微粒子の開発手法 3.1 ソープフリー乳化重合,分散重合,シード重合による粒子の機能化および乱流場でのモノマー液滴の連続作製,マイクロデバイスを用いた液滴生成 3.2 重合反応性開始剤を用いたグラフト重合 3.3 マクロモノマーを用いたナノ高分子微粒子の合成 4.まとめ
質疑・応答
講師紹介 略歴 平成3年 大阪府立大学工学部化学工学科 卒業 平成5年 東京工業大学大学院理工学研究科化学工学専攻 修了 平成5年 積水化学工業株式会社ケミカル研究所 研究員 平成6年 大阪府立大学工学部化学工学科 助手 平成28年 大阪府立大学大学院工学研究科 教授 専門分野 化学工学、反応工学、移動速度論、高分子化学[ご受賞歴等] 2011 年度 最優秀論文賞(Society of EXPERIMENTAL BIOLOGY AND MEDICINE, USA) 2018 年 論文奨励賞 日本オゾン協会 著書 『高分子微粒子の最新技術動向』(シーエムシー出版)2022年 『撹拌技術と条件設定、スケールアップ』(技術情報協会)2021年 など