1 基礎の基礎を徹底理解する
1.1 全体像を把握するには「ヒストグラム」が一番
1.2 「標準偏差」とは、ばらつきの数値化のこと
1.3 集団の中での相対的な場所は「規準化」で表現すべし
1.4 規準化を誰にでもわかる表現に変換する方法(正規分布表)
2 信頼区間を深掘りする
2.1 意外に深い「平均値」の本当の意味合い
2.2 平均値のばらつきが「標準誤差」と呼ばれる理由
2.3 推定に保険をかける(t分布表)
2.4 95%信頼区間は「真の値を95%の確率で含む範囲」と言うけれど
2.5 モンテカルロ・シミュレーションで検証する
3 併行精度
3.1 併行精度とは「ばらつき」のことである
3.2 併行精度を求める実験の注意点
3.3 併行精度を評価する方法
3.4 標準偏差の信頼区間を記載せよと言うけれど、具体的な計算方法は?
3.5 併行精度はついでに求めた方が良い(頑健性が高くなる)
4 真度
4.1 真度とは「かたより」のことである
4.2 真度を求める実験の注意点
4.3 真度を評価する方法
4.4 真度の信頼区間とは
4.5 真度を複数の濃度で評価する (結果のまとめ方)
5 室内再現精度
5.1 室内再現精度とは「ばらつき」のことである
5.2 室内再現精度を求める実験の注意点
5.3 室内再現精度を評価する典型的な方法(一元配置分散分析)
5.4 分散分析表から併行精度を(信頼区間も!)求める
5.5 分散分析表から室内再現精度を(信頼区間も!)求める
6 直線性
6.1 相関係数では直線性はわからない
6.2 直線性の評価は回帰分析(妥当性の評価と結果の解釈)
6.3 直線性を求める実験の注意点
6.4 頭打ちが見られた場合の対応
6.5 変数変換について
6.6 検出限界(3.3σ/Sの意味合い)
7 Q&A
講師紹介
略歴
1974年 国立小山工業高等専門学校 電気工学科3年終了
1979年 上智大学理工学部 化学科卒(工業物理化学研究室)
1979年 日本グラクソ株式会社(現GSK)入社、今市工場品質管理部配属
1987年 日本科学技術連盟 品質管理ベーシックコースを主席で修了
1988年 日本規格協会 実験計画法セミナー(品質工学)を次席で修了
1991年 日本グラクソ株式会社(現GSK)開発本部 メディカルデータサイエンス部 課長
2001年 グラクソスミスクライン株式会社 製剤研究センター 課長
2003年 ノボ ノルディスクファーマ株式会社 郡山工場 品質管理部/品質保証部 部長
2013年 共和薬品工業株式会社 信頼性保証本部 本社品質保証部/三田品質保証部/品質保証推進部 部長
2019年 スタット・イメージング・ラボ 代表
書籍分担執筆
「HPLC・GC分析テクニック」技術情報協会(2020.06.30 発刊)第4節「真度」「精度」の評価のポイント