1.においを見える化する上で重要なこと
1-1 においの定義は?
1-2 においは3の側面で考えるとわかりやすい
1-3 五感の一つとしてのにおいの本質
1-4 においに原臭は存在するのか?
2.嗅覚の検知メカニズム
2-1 鼻の構造と嗅覚レセプター
2-2 嗅覚レセプターの応答機構
2-3 複数の嗅覚レセプターとにおいの応答の関係
3.複合臭が引き起こす不思議な現象
3-1 飲料の場合
3-2 お菓子の場合
3-3 ワインの香りの場合
3-4 お香の場合
3-5 オミッション法とは
3-7 複合臭の特長とその由来は?
3-8 複合臭の特長としてのマスキング
3-9 においの分類方法
4.においの単位は?
4-1 におい物質濃度とにおいの強さの関係
4-2 においの強さの単位は?
1) 臭気強度
2) 臭気濃度
3) 臭気指数
4-3 検知閾値、認知閾値、弁別閾値とは?
4-4 決めにくいにおい質の単位
1) におい物質とにおいの種類の推定
2) フレーバーホイール
3) 官能によるにおい質の表現とQDA法
4) 自動車ISOのにおい質
5) SD法
4-5 オルソゴナルなにおいとレトロネーザルアロマとは
5.においの見える化方法
5-1 官能評価と機器分析の使い分け
5-2 日本のにおい測定方法の変遷
5-3 海外のおけるにおい強度の測定方法
5-4 臭気指数表現の場合に注意したいこと
6.官能評価法
6-1 分析型官能評価と嗜好型官能評価に違い
6-2 官能評価の種類とばらつきを低減させる工夫
1) 2点比較法 2) 3点比較法
3) SD法 4) QDA法
5) 順位法
6-3 自動車車室内のにおいの強さの測定法(ISO)
6-4 パネルの選定方法
6-5 装置を利用した官能評価
1) 検知閾値の測定方法
2) 弁別閾値の測定方法
6-6 官能評価で注意すべき点
7.機器分析の種類と特徴
7-1 成分に分離する方法と成分に分離しない方法
7-2 成分に分離する分析(GC,GCMS)装置
1) その原理
2) におい嗅ぎGCが必要な理由
3) 解析例
4) 複合臭に対する成分分析の注意点
7-3 におい嗅ぎGC,GCMSシステム
1) どのような装置か?
2) GCMSの出力からアロマクロマトグラムへの変換
3) アプリケーションとしての、癌臭分析
7-4 複合臭を成分分析できっちり分析する
1) ビールを香気が再現するまで分析できるか
2) 2次元GCMSを利用してみたら。
7-5 成分分析用のサンプル濃縮技術
1) HS法とTD法
2) 直接加熱 固相抽出
3) SPME法
7-6 においの単離方法
1) 蒸留法
2) 抽出法
3) 吸着法
8.センサ方式
8-1 複合臭分析に期待されるセンサ方式(においセンサデバイスと電子鼻)
8-2 開発されているセンサ方式とその性能を制限するものは?
8-2 単素子のセンサ方式
8-3 におい識別装置(電子鼻はどこまで追求できるか?)
装置原理、解析原理、スタンダードモード ユーザーモード
マスキング評価
9.快・不快度測定
1) 官能評価による方法
2) におい識別装置による測定
10.成分分析による異臭分析
11.複合臭に対する最近のアプローチ
講師紹介
略歴
1981年3月 京都大学 工学部 化学工学科卒業
2014年3月 九州大学大学院システム情報科学府電気電子工学専攻博士課程卒業
受賞歴、表彰歴
令和5年 車室内環境技術部門委員会に多大なる貢献
(社)自動車技術会 2023年度 技術部門貢献賞
委員等
においかおり環境学会 学会委員 2009年~2018年
においかおり環境協会 副編集委員長 2019年~現在
においかおり環境協会 理事 2021年~現在
研究論文及び著書(レビュー)
J.Kita, etal :Quantification of the MOS sensor based Electronic nose utilizing trap tube, Technical Digest of the 17th Sensor Symposium,m301 (2000)
島津評論第59巻第1・2号 p.77~85 (2002)
島津評論第64巻第1・2号 p.63~79 (2007)
アロマサイエンスシリーズ21〔6〕におい物質の特性と分析・評価 5章3 半導体センサ(2)
におい香り情報通信 第3章 12.におい測定装置 p.177~p.187
超五感センサの開発最前線 2.3.7 におい識別装置の開発 p.197~p.205
Sensor and Materials vol.26 no.3 2014 149-161
味嗅覚の化学 においセンサおよびにおい識別装置を用いた臭気対策 p.207。