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開発段階に応じた規格・設定の実務習得のための

製剤設計段階品質Quality by Design
~ライフサイクルを通して考える医薬品品質規格設定~
【WEB受講(Zoomセミナー)

オープンセミナー WEB受講

化学医薬

QbDに基づく医薬品開発の流れ,リスクマネジメントの基礎・実施上のポイント,QbD開発・治験薬製造の関係(規格設定,有効期間,一貫性・同等性),QbDとValidationの関わり,Quality Cultureについて具体的分かりやすく解説する特別セミナー!!

講師
NANO MRNA株式会社 顧問 宮嶋 勝春 先生
テルモ(株)研究開発センター, 武州製薬(株)製造技術部 部長,ナノキャリア(株) 研究開発部長を経て現職
博士(薬学)製剤の達人
日時
2024/4/18(木) 10:00〜16:00
会場
※本セミナーはWEB受講のみとなります。
受講料
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
PDF資料(受講料に含む)

受講概要

受講形式
WEB受講のみ  
 ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。 

受講対象
対象:医薬品・製薬企業
   ・製剤開発を担当する研究者・技術者
   ・医薬品製造工場で製造・品質管理・品質保証に係る技術者
レベル:初級~中級


予備知識
製剤開発のプロセスやGMPについて基礎的な知識を有していることが望ましい


習得知識
1)品質の定義とその具体的な内容
2)QbDに基づく品質の作り込みのポイント
3)開発段階に応じた規格及びその設定の考え方 など


講師の言葉
 医薬品は、人の健康維持、そして病の治癒に必須の製品である。では、その医薬品に求められる品質とは何であろうか。それをどうやって決めているのであろうか。さらに、医薬品は3年から10年にわたる期間の品質安定性が保証されている。こうした長期にわたる品質をどうやって保証するのだろうか、そのプロセス、そして医薬品の品質そのものを理解することは、医薬品開発を円滑に進めるために極めて重要な要素となっている。特に、2000年代にはいると医薬品開発は「Quality by Design」に基づいて行われるようになったが、そこではどのようにして品質が作り込まれ、それが製造現場での品質確保にどのような影響を与えるようになったのか。さらに、近年その取り組みに対する客観性も求められるようになった。こうした変化に対応するため、知識管理に対する取り組みが重要となっている。
 本セミナーでは、規格という視点から医薬品の品質に焦点を当て、その定義から開発段階での取り組み、品質規格設定の考え方、開発段階に応じた取り組み、ライフサイクルを通した品質への取り組み、そして重要度が高まっている知識管理のプロセスなどに焦点を当て、医薬品の品質について演者の経験を中心に紹介する。

プログラム

1. 医薬品の品質とは何か
1.1 規制文書にみる品質の定義
1.2 原薬・製剤の品質のポイント
 1.2.1 合成原薬と製剤の品質
 1.2.2 バイオ医薬品原薬・製剤の品質
1.3 品質データの信頼性の基準への対応‐

2. QbDに基づく品質の作り込み
2.1 Quality by Designとは何か‐品質の作り込みを理解する‐
2.2 品質リスクマネジメントのポイント
2.3 ICH Q9 (R1)のポイント‐主観性の最小化とは‐
2.4 「従来の方法」、「進んだ方法」で、品質はどう変わるのか‐統計的な手法の役割‐
2.5 QbDは、製造現場に何をもたらしたか‐Design Spaceと変更管理‐

3. 開発段階に応じた規格項目・規格値設定‐すべては変化する‐
3.1 規格及び規格設定にどう対応するか‐事例を基に考える‐
 3.1.1 規格設定のポイント‐原薬‐
 3.1.2 規格設定のポイント‐製剤‐
 3.1.3 規格設定のポイント‐添加剤‐
3.2 開発段階に応じた規格・規格設定とは
 3.2.1 治験薬に求められる品質
 3.2.2 承認申請段階における品質

4. 品質評価とそのための試験法
4.1 品質評価に使用される試験法とは
4.2 試験法に求められるValidationのポイント
 4.2.1 開発段階における取り組み
 4.2.3 承認申請時に求められるデータ
4.3 標準物質への対応

5. 品質の安定性をどう評価するか
5.1 規制文書が求める品質の安定性
5.2 安定性評価方法のポイント
 5.2.1 測定条件の設定
 5.2.2 製造現場が求めてる安定性
  5.2.2.1 Hold Time
  5.2.2.2 輸送中の安定性
  5.2.2.3 医薬品使用現場での安定性
5.3 Stability Indicating Methodとは?

6. ライフサイクルを通した品質への取り組み
6.1 ライフサイクルマネジメントとは何か‐その本質を理解する‐
6.2 プロセスバリデーションStage 3と品質改善
6.3 上市後の変更管理‐一変と軽微変更‐

7.知識管理のプロセス‐暗黙知から形式知へ‐

8.まとめ

質疑・応答


講師紹介
略歴
1979年4月‐1983年1月 ゼリア新薬工業㈱ 製剤研究所
1983年2月‐1985年10月 米国ユタ大学薬学部留学
1985年11月‐2000年2月 ゼリア新薬工業㈱ 中央研究所製剤研究部 主任研究員/部長
2000年3月‐2006年3月 テルモ㈱ 研究開発センター 主任研究員
2006年4月‐2008年7月 奥羽大学 薬学部 准教授
2008年8月‐2016年5月 武州製薬㈱ 製造技術部 部長/EHS部 担当部長
2016年6月‐2017年5月 一般社団法人製剤機械技術学会 事務局長
2017年6月‐2021年6月 ナノキャリア㈱ 研究部 部長
2021年7月‐2023年6月 ナノキャリア㈱ 取締役(監査等委員)
2023年7月‐現在 NANO MRNA㈱ 顧問
著書
(1) 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション: 判断基準と実務ノウハウ : パーフェクトガイド、サイエンス&テクノロジー㈱(2022)
(2) 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理
   -プロセス/分析法バリデーション-、サイエンス&テクノロジー㈱(2023)他