Excelによる蒸留の物性計算,気液平衡計算,蒸留計算,蒸留塔の設計および人工知能技術(AI)の蒸留技術への応用について,PC演習を交えて詳しく解説する特別セミナー!!
- 講師
FRI(米国蒸留研究コンソーシアム)顧問 工学博士 大江 修造 先生 元 東京理科大学 教授
- 日時
- 2024/2/14(水) 10:00〜16:30
- 会場
TH企画 セミナールームA
会場案内
- 受講料
- (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
※WEB受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
- テキスト
- 製本資料(受講料に含む)
受講概要
受講形式 会場・WEB 受講対象 化学産業系企業,技術管理者、設計技術者、研究開発担当者,業務変更による初心者 予備知識 高等学校の数学・物理・化学の知識があれば理解が進みます。 できれば大学で化学工学の単位を習得していることが望ましい。 習得知識 1)物性・気液平衡・蒸留計算に効果的なExcel活用技術の習得 2)物性・気液平衡・蒸留塔設計についての基礎知識・活用技術 3)最新の人工知能・深層学習・Chat-GPTの基礎知識・活用技術 など 講師の言葉 講師は企業に入社以来、一貫して、蒸留の中核技術(物性推算、物性測定、トレイの開発)の実務・研究開発に従事してきました。 世界で初の気液平衡データ集(ウィルソン)をDECHEMAに先駆けて発行、MIT教授が絶賛しました。さらに、高効率・低圧損のアングル・トレイを考案し、世界の蒸留研究機関FRIにてその性能を実証し、11社から受注、順調に稼働中です。 実務経験をもとに上梓した「物性推算法」は、現在、我が国の数少ない専門書として、化学工学技術者に広く利用されています。本書には類書(“Properties of Gases and Liquids”)には記載されていないウィルソン式の利用法・その他が詳細に記述されていて、実務経験が生かされています。 以上の実務経験から、蒸留技術の要点をわかりやすく、効率的な計算法を解説します。特に、Excelにつき、使うと使わないでは雲泥の差を生む機能につき、その活用法を公開します。マニュアルでは実行不可能な操作を、直接指導します。過去の本セミナーの実績により実証されています。 AIは今後、必須のアイテムでありますが、ソフトの進化により、利用が可能になりました。本講により、AIのシステムを組むことが可能となります。最新のChat-GPTの利用法も解説します。
プログラム
1.蒸留技術計算に効率的で、即利用可なExcelの機能
1-1 Excelツールの活用:方程式の解,非線形最適化ツール
1-2 Excel関数の活用:連立方程式の解,最小自乗法
1-3 Excelマクロの効率的な活用方法.
A.VBAの効率的な活用方法.
B.マクロをVBAにより融合し、効率を10倍以上あげる.
2 Excelを用いた物性計算
2-1 蒸発潜熱計算式の定数決定法
2-2 比熱(熱容量)計算式定数の決定法
2-3 蒸気圧計算式の決定法
2-4 アントワン式の計算(VBAマクロによるプログラム)
2-5 沸点データのみから蒸気圧を推算する方法
3 Excelを用いた気液平衡計算
3-1 理想溶液 ラウールの法則
相対揮発度による簡易計算法
沸点計算法(超便利なプログラムによらない解法)
3-2 非理想溶液(気液平衡は千変万化・活量係数の挙動)
ウィルソン式による計算(なぜ、ウィルソン式なのか)
完全不溶解系の気液平衡計算
塩効果とは・塩効果の計算 (大江モデルの解説)
4 Excelを用いた蒸留計算法
4-1 精留の原理・還流の必要性
4-2 階段作図による埋論段数の計算法・最適還流比とは
4-3 多成分系の蒸留計算法(側流付き)抽出蒸留への応用
4-4 多成分系の理論段数計算法(ギリランドの相関)
4-5 単蒸留の流出量・留出組成・収率の計算法
5 Excelを用いた蒸留塔の設計
5-1 棚段塔の設計法 (フラッディング計算・効率計算)
5-2 充填塔の設計法 (フラッディング計算・HETP計算)
6.人工知能AI・深層学習の化学工学への応用
6-1. 人工知能(AI)の理論
6-1-1 人工知能(AI)の原理
6-1-2 深層学習とバックプロパゲーション法
6-1-3 バックプロパゲション法の誘導
活性化関数 シグモイド関数の特長
連鎖微分の活用による重みの修正
6-2.深層学習(ディープラーニング)の実力
ー画像(設計図面)認識の例ー
6-3.深層学習のKeras(TensorFlow)によるプログラミング
6-3ー1 プログラミングの基本
6-3ー2 ファイルによる入出力
6-3ー3 Kerasによるプログラムの検証
6-3ー4 学習済みシステムの保存
6-3ー5. 学習済みプログラムによる推算
6-4. ニューラルネットの構造と学習
6-5.深層学習の化学工学への応用
6-5-1 臨界温度の推算
6-5-2 臨界温度の推算 欠損データのある場合
6-5-3 化学工学への応用事例の紹介
6-6.Chat-GPTは化学工学計算に使えるか
6-6-1 Chat-GPTで出来ること・できないこと
6-6-2 技術論文の要約作成など
質疑・応答
講師紹介
略歴
東京理科大学 理学部応用化学科 卒業
東京都立大学院 工学博士
主要著書:蒸留技術大全 (日刊工業新聞社)、物性推算法(データブック出版社)
他20冊、論文100編以上
化学工学会、米国化学工学会(AIChE) 会員
AIChEより蒸留の顕著な業績により日本人としてはじめて表彰
東京理科大学理学部応用化学科 元教授
FRI(米国蒸留研究コンソーシアム)客員研究員
テレビ出演(蒸留研究の論文審査委員。2022年9月18日放映。
朝日放送テレビ(ABC)「Uー18が未来を変える~研究発表SHOW~」午後2時55分~4時30分)
関連セミナー
01/11(木)
終了済みオープンセミナー
粉体の付着・凝集・流動の基礎からトラブルの原因とその対策・評価技術 ~粉体の実際の操作例を交えて~【WEB受講(Zoomセミナー)】
04/19(金)
終了済みオープンセミナー
細胞培養バイオリアクターの設計とスケールアップの基礎と最新技術~実務に役立つ設計計算から最新技術の解説まで~ 【WEB受講(Zoomセミナー)】
10/04(金)
終了済みオープンセミナー
技術者・研究者のためのアドラー流会議ファシリテーション【会場受講のみ】
02/09(金)
終了済みオープンセミナー
乾燥操作の要素技術と乾燥機の選定方法ならびにスケールアップ技術~Excel を使った演習付き~【WEB受講(Zoomセミナー)】
02/15(木)
終了済みオープンセミナー
技術職・研究職に必要な実験計画法と統計活用術 ~入門編~【WEB受講(Zoomセミナー)】
02/16(金)
終了済みオープンセミナー