粉体の取り扱いのポイント・コツ,粉体工学の基礎,粉体挙動の考え方,実験結果整理のポイント,粉体・粒子の付着にかかわるトラブル対処,粉体特性評価について,豊富な経験に基づき,粉体の実際の操作例を交えて分かりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
岡山大学 学術研究院 環境生命自然科学学域 教授 博士(工学)後藤 邦彰 先生 一般社団法人 粉体工学会 代表理事・会長 一般社団法人 日本粉体工業業技術協会 理事
- 日時
- 2024/1/11(木) 10:00〜16:00
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
※別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
- テキスト
- 製本資料(受講料に含む)
受講概要
受講形式 WEB受講のみ ※本セミナーは、Zoomシステム利用によるオンライン配信となります。 受講対象 原材料や中間製品、最終製品として固体粒子や、その集合体である粉(こな)を扱っているが「粉体(ふんたい)」の講義などを聴いたことがない方、「付着」で困っている技術者 テキスト 製本資料(受講料に含む) ※別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。 予備知識 高校の物理、化学の知識があれば、特別な専門知識は必要ありません。 習得知識 1)粉体の取り扱いのポイントとコツ 2)粉体工学の基礎知識 3)粉体挙動の考え方と実験結果の整理のポイント 4)粉体・粒子の付着にかかわるトラブル対処の考え方 5)粉体特性評価の考え方 など 講師の言葉 微小な粒子状固体の集合体は「粉体」と呼ばれます。粉体を構成する粒子は、そのサイズが小さくなればなるほど付着・凝集しやすくなります。これを「付着性が高い」と表現されますが、粒子が小さいと付着力は小さくなります。「付着性が高いのに付着力は小さい」という一見すると矛盾して言うような、この「付着性」の考え方を整理して、付着性に関与する「力」と現象の捉え方を解説し、付着性の評価法と評価実例を紹介します。 その上で装置壁にくっつく「付着」や粒子同士の付着である「凝集」、その両者が関連する粉体の「流動」について、現象の実際と実操作の解析事例を交えて、それら物性が働くメカニズムやその測定・評価方法や測定・評価した付着性、凝集性、流動性等を基に粉体ハンドリングをどう効率よく行っていくべきなのか?また、それらの物性が基となるハンドリングに際してのトラブルをどう回避、対処していくべきなのか?等などについて、その考え方を概説します。 この付着の問題に限らず、これら粒子の集合体である「粉体」をプロセス内で取り扱う操作を考えるには少しコツが必要です。例えば粒子径は同じ粉体を測っても測定原理により値が異なります。そこで、付着の話の理解の一助となるよう導入として、粉体を取り扱う上での基本的な注意事項と、粉体を扱う操作、粉体特性の基本的な考え方を説明します。
プログラム
0.はじめる前に-粉体を取り扱う際の基本的注意事項 0.1 粉の特徴とプロセス中での挙動 0.2 粒子の大きさについて考える 0.3 粒子径とその分布の表し方-粉体を扱う上での基本的考え方 0.4 粉体特性の考え方 1.はじめに-プロセス中での粉体粒子挙動の概要とその基本的考え方 1.1 付着の実際 1.2 付着と凝集、沈着と再飛散 1.3 粒子挙動に着目したハンドリング技術の分類 2.粒子の付着力と付着性 2.1 付着力 2.1.1 種々の付着力 2.1.2 付着力の比較 2.1.3 付着力の測定法 2.2 付着力と付着性の違い ―「粒子が小さいと付着性は高い」?「粒子が小さいと付着力は強い」?― 3.付着性の評価 3.1 付着力の測定法 3.2 付着特性の評価法と評価実例 3.3 付着性と流動性 4.付着が関与する粉体操作実例 4.1 流体中での粒子同士の付着と、その分離操作(=凝集粒子の分散) ー微粒子が分散しないのはなぜか?― 4.1.1 分散操作の考え方 ・凝集体の分離操作と凝集現象 ・分散と分散安定化 4.1.2 種々の分散機 ・気中分散機と液中分散機の違い 4.1.3 粒子分散の実際 ・分散モデルの分散結果への適用事例 ・乾燥ナノ粒子の液中分散法の検討事例 4.2 配管・装置など固体壁への粒子付着とその分離(=粒子除去操作、乾式表面洗浄操作) ―「付着」と「分離」は静的な力のバランスで考えて良いのか?― 4.2.1 飛散現象とそのモデル化 4.2.2 付着微粒子の除去操作 4.3 粉体の流動現象(=スクリューフィーダーの解析事例) ―動的な粉体挙動を表す粉体(=粒子の集合体)特性は?― 5.まとめ 5.1 粉体の特性について考える 5.2 粉体ハンドリング技術の考え方 5.3 おわりに 質疑・応答 講師紹介 略歴 1989年4月 京都大学工学部化学工学教室 助手 1997年4月 山口大学工学部機械工学科 助教授 2003年7月 岡山大学工学部物質応用化学科 教授 2023年4月 岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域 教授(改組による) 現在に至る 所属学会 一般社団法人 粉体工学会 代表理事・会長 一般社団法人 日本粉体工業業技術協会 理事 公益財団法人 ホソカワ粉体工学振興財団 理事 公益社団法人 日本作業環境測定協会 理事
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