表面張力駆動流 (マランゴニ対流) に関する基礎知識・理論,濡れ性評価技術(静的/動的接触角、転落角),親水・撥液・防汚・防曇技術の実例,微小重力場における濡れ性,表面張力支配の環境について,豊富な経験に基づき詳しく解説する特別セミナー!!
- 講師
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国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 研究開発部門 第二研究ユニット 研究領域主幹 博士(工学) 桜井 誠人 先生
- 日時
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- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
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(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
※受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
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受講概要
受講形式 WEB受講のみ ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。 テキスト 製本資料(受講料に含む) ※受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。 受講対象 ・微小重力場における流体のハンドリングに興味のある方 ・表面張力駆動流(マランゴニ対流)に興味のある方 ・各種材料表面における親水、撥水、撥油、防汚、防曇性付与技術に取り組んでいる方 ・表面処理、表面改質に従事している方 予備知識 必要ありません。表面張力やぬれ性に関して興味のある方であればどなたでも受講可能。 習得知識 1)表面張力駆動流 (マランゴニ対流) に関する基礎知識/理論 2)濡れ性評価技術(静的/動的接触角、転落角)に関する知識 3)親水、撥液、防汚、防曇技術の実例 4)微小重力場における濡れ性、表面張力支配の環境に関する知識 など 講師の言葉 地上では重力の効果により見い出しにくかった表面張力や濡れなどの現象が、宇宙船の中では顕在化し、濡れ性や表面張力を意識した流体ハンドリングが重要となります。浮力対流の陰に隠れていた「マランゴニ対流」も宇宙で顕在化する現象の一つです。「マランゴニ対流」という言葉は初めて目にした方が多いと思います。アポロ計画以後、宇宙空間を生産活動の場とする試みが計画されだしたころから、にわかに注目されるようになりました。日常生活の中では、洗面器の水面に落ちた練り歯磨きのかけらが素早く動きながら見る間に広がって、やがて水面が静止する現象が観察されます。これらが表面張力駆動流であるマランゴニ対流現象です。 また、宇宙では気体と液体が一旦混合すると比重差による分離効果がないため気液分離に関する工夫が必要です。マイクログラビティおよびマイクロスケールではぬれ性の効果が支配的になります。ここでは親水性、撥水性の基礎から応用まで実例を交えて紹介します。 講演中のKeywords 親水性,撥水性,ぬれ性,表面張力,接触角,マランゴニ効果
プログラム
1.ぬれ性、表面張力に関する基礎知識と測定方法 1.1 はじめに 微小重力場における濡れ性・表面張力の顕在化 1.2 静的接触角とその測定方法 1.3 動的接触角とその測定方法 1.4 繊維の撥水性評価方法 1.5 固体表面の撥水性評価方法 1.6 表面張力とその測定方法 1.7 表面粗さの評価方法 1.8 接着性 2.マランゴニ対流の発生とその制御 2.1 マランゴニ対流の発生 2.2 マランゴニ対流の速度 2.3 レイリー,マランゴニ対流 2.4 結晶成長における融液の流れに及ぼすマランゴニ対流の影響 2.5 溶接におけるマランゴニ対流 2.6 温度差マランゴニ対流 2.6.1 液柱内マランゴニ対流現象 2.6.2 磁場および回転によるマランゴニ制御 2.7 濃度差マランゴニ対流 2.7.1 ワインの涙 2.7.2 IPAマランゴニ乾燥 2.7.3 マランゴニ効果を利用したトイレの洗剤 2.8 結晶成長における濃度差マランゴニ対流 22 2.9 マランゴニ対流を利用した駆動源(樟脳の船など) 3.親水性・撥水性発現の原理 3.1 なぜ超親水・超撥水現象がおこるのか 3.2 親水性・撥水性の向上に役立つ因子 4.ぬれ性の制御方法 4.1 前処理および洗浄 ピラニア洗浄、RCA洗浄、超臨界洗浄、UV照射、プラズマ照射 4.2 化学的表面改質を利用したぬれ性制御 シランカップリング 4.3 表面ラフネスを利用したぬれ性制御 Wenzelの式、フラクタル表面 4.4 表面へのぬれ性パターン付与方法 4.5 温度官能性高分子イソプロピルアクリルアミド 5.撥水技術の現状と将来動向 5.1 撥水性が要求される用途 防雪・防氷、繊維、燃料電池など 5.2 フッ素系撥水材料 5.3 シリコーン系撥水材料 5.4 素材別処理技術の動向 5.5 気液分離器に関するアプリケーション(疎水性・親水性膜、中空糸膜など) 6.親水技術の現状と将来動向 6.1 親水性が要求される用途 セルフクリーニング、防曇など 6.2 光触媒酸化チタンコーティング 6.3 プラズマ処理 質疑・応答 講師紹介 略歴 1996年3月 早稲田大学理工学研究科 応用化学専攻 博士(工学) 1998年9月~ 日本学術振興会 海外特別研究員(ドイツブレーメン大学) 2000年10月~ 東京女子医科大学 医用工学研究施設 助手 2001年4月~ 航空宇宙技術研究所 入所 2003年10月~ 宇宙航空研究開発機構(上記改編) 微小重力場で顕著に表れるマランゴニ対流現象や、空気再生など宇宙船内の生命維持技術の研究に携っている。 著作 ・“ぬれ性”の制御と表面処理・改質技術、技術情報協会 第一章 ぬれ性のメカニズムとその評価・制御、第3節 マランゴニ対流の発生とその制御 ・有人宇宙学 -宇宙移住のための3つのコアコンセプト-、山敷庸亮編 Part 2 コアバイオーム、Chapter 3 空気再生・水再生・廃棄物処理 ・閉鎖生態系・生態工学ハンドブック、生態工学会出版企画委員会編 第一章 1-1 有人宇宙活動の将来展望 所属学会 ・日本航空宇宙学会、フェロー ・生態工学会、理事 ・化学工学会 ・日本マイクログラビティ応用学会
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