受講概要
受講形式 会場・WEB テキスト PDF資料(受講料に含む) 受講対象 スプレードライヤを運転している方 スプレードライヤを今後運転する予定の方 予備知識 特に必要ありません。 習得知識 1)スプレードライヤの基本的原理、仕組み 2)スプレードライヤのスプレードライヤの構成機器に関する知識 3)スプレードライヤの最適な使用方法 など 講師の言葉 研究開発あるいは製造の現場において、「装置特性は良くわからないが、とりあえずスプレードライヤを使用している」とか、スプレードライヤを運転する際に「以前からこの条件で操作している」、「詳細は良くわからないがこの条件でうまくいっている」といった状態で作業されている方も多いのではないでしょうか。現在の運転状態や製品性状の把握、また今後さらに高まってくると予想される要求レベルに応じて新製品の開発や、製造現場での運転の最適化をするには、まずは装置の基礎的な特性を理解することが重要です。 そこでスプレードライヤの乾燥原理や主要な構成部品である微粒化装置(各種ノズル、各種の回転円盤)の特徴について解説し、それらを踏まえたうえで実例を交えて実際の製品製造の指針やスケールアップ例について解説します。 また、スプレードライ技術の応用としてマイクロカプセルの手法や微粒子作製例の紹介、さらに特殊形状のスプレードライヤやそれらを用いた粉体製造例について解説します 受講者の声 ・非常に勉強になりました。ありがとうございました。各質問にもわかりやすく回答頂き大変ためになる講義でした。 ・スプレードライ法の基礎情報の習得ができ、大変有意義なセミナーでした。 ・噴霧乾燥についての基本的な理論が理解できました。分かりやすい解説ありがとうございました。
プログラム
1. 噴霧乾燥の基本原理 1-1. スプレードライヤの概要 1-2. スプレードライヤの製品 1-3. 微粒化の利点 1-4. スプレードライヤの乾燥原理 1-5. スプレードライ粒子の乾燥過程 2. スプレードライヤの微粒化機器 2-1. 微粒化機器の特長と選定方法 2-2. 回転円盤 2-3. 圧力ノズル 2-4. 二流体ノズル 2-5. その他の微粒化機器 2-5-1. 加圧二流体ノズル 2-5-2. TJノズル、RJノズル 3. スプレードライヤの計画 3-1. スプレードライヤの熱収支及び物質収支計算 3-2. スプレードライヤ本体・付帯設備の検討 3-3. 乾燥テストとその評価 4. スプレードライヤの運転操作 4-1. 製品粒子径のコントロール 4-1-1. 回転円盤の場合 4-1-2. 加圧ノズルの場合 4-1-3. 二流体ノズルの場合 4-2. 製品水分のコントロール 4-3. 製品の嵩密度のコントロール 4-4. 運転条件・機器選定について 4-5. トラブル対策 4-6. 装置運転・製品評価についての注意点 5. スプレードライヤのスケールアップ 5-1. スプレードライヤにおけるスケールアップの考え方 5-2. 回転円盤方式におけるスケールアップの考え方 5-3. 噴霧ノズル方式におけるスケールアップの考え方 6. スプレードライヤの応用・関連技術 6-1. 流動造粒スプレードライヤ 6-2. クローズドスプレードライヤ 6-3. スプレーバッグドライヤ 6-4. マイクロカプセル 質疑・応答 講師紹介 略歴 1996年 大川原化工機入社 営業試験部門に配属 1997年~ 排ガス冷却塔の開発・設計 2005年~ 過熱水蒸気乾燥装置、噴霧熱分解装置、ハイパルコンなどの開発・設計 学会等 化学工学会、粉体工学会 一般社団法人日本粉体工業技術協会 「粉体技術」編集委員 一般社団法人日本粉体工業技術協会 乾燥分科会 幹事 一般社団法人粉体工学会 機械的単位操作に関する産学連携研究会 代表幹事 一般社団法人粉体工学会 評議員