高分子の劣化因子,劣化変色メカニズム,各種ポリマーの弱点,材料分析法と寿命予測について,事例を交え詳しく解説する特別セミナー!!
- 講師
-
一般財団法人化学物質評価研究機構 東京事業所 高分子技術部 技術第三課 課長 博士(工学)仲山 和海 先生
- 日時
- 2023/5/19(金) 10:00〜16:30
- 会場
-
TH企画セミナールームA
会場案内
- 受講料
-
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
※WEB受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
- テキスト
- PDF資料(受講料に含む)
受講概要
受講形式 会場・WEB テキスト 製本資料(受講料に含む) ※WEB受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。 受講対象 業種:製造業、建設業、電気・ガス、食品・飲料資材、繊維、化学、ゴム、プラスチック、塗料 所属部署:研究開発、製造 予備知識 高分子化学の基礎、大学、高校の化学がわかるレベル 習得知識 1)高分子の劣化因子 2)劣化変色メカニズム 3)各種ポリマーの弱点 4)材料分析法と寿命予測 など 講師の言葉 ゴム、プラスチックをはじめとする高分子材料を用いた製品のトラブルにして、適切なトラブル対策を行うための知識を学んでいただきたい。高分子材料は必ず劣化が進行する。 劣化が進行するとやがては外観の不良、変色、変形、破壊などのトラブルが発生し、時には大事故につながることもある。劣化や変色はその誘引因子が複雑で複数の因子が同時に関与すること、ポリマー種によって劣化、変色の生じ方が変わるだけではなく同じポリマー種であっても添加剤によって変わることから、難解な現象であるために原因の特定と対策も容易ではない。 そこで、本セミナーでは高分子材料の劣化と変色の原因・メカニズムを解析事例を交えて解説する。また、ゴム、プラスチックの寿命予測の基本的な流れやポイントを解説し、予測された寿命の正しい解釈について説明する。
プログラム
1.高分子材料とは ポリマーと高分子材料 2.高分子材料の劣化メカニズム 2.1劣化因子 熱劣化、光劣化、金属による劣化など 2.2自動酸化反応 2.3 ポリマーの劣化と高分子材料の劣化 3.変色原因 3.1 なぜ変色が起きるのか?(変色の化学) 3.2 ポリマーの劣化による変色 3.3 酸化防止剤による変色 3.4 付着による変色 4.劣化及び変色解析のための分析法 ・FT-IR ・DSCによる酸化開始温度 ・GPC ・TG ・ESR ・NMR ・XPS ・EPMA ・定量的劣化分析法 5.劣化対策 5.1 劣化対策のアプローチ 5.2 劣化対策のための劣化原因解析 5.3 材料選択による劣化対策 5.4 添加剤の選択による劣化対策 5.5 各種ポリマーの特徴 5.6 ゴムの劣化対策 ・老化防止剤の機能 ・効果的な配合例 5.7 プラスチックの劣化対策 ・酸化防止剤の機能 ・光安定剤の機能 ・紫外線吸収剤の機能 ・効果的な配合例 5.8 対策の検証 6. 寿命予測法 6.1 寿命の考え方 機能的寿命と商品的寿命 6.2 寿命予測モデル クリープ破壊と疲労破壊の寿命予測モデル 6.3 劣化評価と寿命予測の関係 6.4 寿命予測の流れ 6.5 寿命予測のポイント 市場と促進時の劣化状態の違い 6.6 寿命のばらつき 6.7 アレニウス法による寿命予測 6.8 アイリング法による寿命予測 7.劣化及び変色解析事例 7.1 加硫ゴムの劣化、トラブル 7.1.1 加硫ゴムのオゾン劣化 7.1.2 加硫時の水分が加硫NRの寿命に与える影響 7.1.3 ブルームによる白化 7.2 プラスチックの劣化、変色 7.2.1 ポリアミドの水中での劣化(加水分解、残留塩素による劣化) 7.2.2 ポリウレタンの変色 7.2.3 ポリカーボネートのアミン系物質による白化 7.2.4 ヒンダードフェノール系酸化防止剤による変色 7.2.5 ヒンダードアミン系光安定剤による変色 質疑・応答 講師紹介 略歴 H9.3 国立有明工業高等専門学校 工業化学科 卒業 H11.3 九州大学工学部応用物質化学科 卒業 H11.4 (財)化学品検査協会(現一般財団法人化学物質評価研究機構) 入会 H21.3 長崎大学大学院生産科学研究科博士後期課程 修了 H27.4 東京事業所 高分子技術部 技術第三課 課長