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内燃機関開発,電動車・将来のデバイス開発に役立てるための

基礎から学ぶ内燃機関高効率化・電動化技術理論実際
~EV技術者も知っておくべき高効率パワートレイン開発の原理から電動化,カーボンニュートラル化を含む将来技術,燃焼動画を使って内燃機関の基礎を分かりやすく解説~
【WEB受講(Zoomセミナー)

WEB受講

機械

電動パワートレインの基本原理,なぜ燃費が良くなるのか,エンジン熱効率が何によって支配されているか,熱効率の向上,排気のクリーン化,最新エンジンの高効率クリーン化技術の原理,最新エンジン技術の利点・課題について,事例を交えわかりやすく解説する特別セミナー!

講師
日本大学 理工学部 機械工学科 准教授 博士(工学) 技術士(機械部門)飯島 晃良 先生
元 富士重工業株式会社(現・SUBARU)
日時
会場
※本セミナーはWEB受講のみとなります。
受講料
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト

受講概要

受講形式
WEB受講のみ
 本セミナーは、Zoomシステム利用によるオンライン配信となります。

受講対象
大学レベルの内燃機関を基礎から学びたい方
自動車のパワートレイン開発業務に携わっている方
パワートレインにかかわるサプライヤーの方
電動系技術者の方で、内燃機関の基本特性を理解したい方
最新のパワートレイン技術について、原理から理解したい方
基礎を学びたいエンジン技術者の方
理論を学びたいベテラン技術者の方
エンジン燃焼の実際を燃焼動画を使って詳しく理解したい方
エンジンにおける未知の現象を研究するうえで基礎を学びたい方

予備知識
特にありません。必要な数学、物理、化学も含めて基礎から説明します。

進呈
講師著書:「基礎から学ぶ内燃機関(森北出版)」を進呈します。







習得知識
1)電動パワートレインの基本原理を理解し、なぜ電動化で燃費が良くなるのかを、詳しく説明できるようになる
2)エンジンの熱効率が、何によって支配されているかが理解できる
3)原理に基づいて、どうすれば熱効率が向上するか、排気がクリーンになるかを考えることができる
4)最新エンジンの高効率クリーン化技術が、なぜ、どのように有効なのかを原理的に説明できる
5)主要な最新エンジン技術の利点と課題を理解できる
6)基礎理論に立ち返って、今後どうあるべきかを提案できる


講師の言葉
 CO2排出規制、カーボンニュートラル化などの環境対策が世界中で急速に推進されています。そのための、自動車用パワートレインの電動化が進められています。一言で“電動化”と言っても、様々なパワーユニットがあります。コスト、航続距離、その車の用途、使用環境、ライフサイクルCO2排出、法規制などが複雑に絡んだ結果、最適なパワーユニットを1つに絞ることはできません。例えば、EV(バッテリーEV)100%で全ての条件をカバーできるとは考えられていません。言い方を変えると、将来の自動車のパワートレインは、多様化してくることを意味します。つまり、EVも、ハイブリッド車(HEV)も、プラグインハイブリッド車(PHEV)も、そして高効率なエンジン車も、燃料電池車(FCV)も、それぞれ重要な開発課題を持っていることを意味します。
 また、カーボンニュートラル化に対応するために、水素、バイオ燃料、e-Fuel等の新しい燃料の開発も推進されています。これらの燃料が普及するためには、新しい燃料を高効率かつクリーンに動力に変化できる「新しい内燃機関技術」が必要になります。つまり、100年に1度と言われる自動車の変革には、内燃機関の変革も含まれ、かつ重要な役割を持つと考えられます。新しい時代の内燃機関及びパワートレイン技術を生み出すためには、基本に立ち返って原理と原則から考えることが重要となります。
 本セミナーでは、電動パワートレインとしてのハイブリッド車を今後の主要な自動車用パワートレインととらえ、その基本原理と燃費向上メカニズム基礎から分かりやすく解説します。また、ハイブリッド車の燃費を向上するためには、そこに搭載されるエンジンの高性能化が必須です。そのため、内燃機関の高効率化の原理と技術についても基礎から詳しく説明します。その上で、電動デバイスと内燃機関のシナジーによる低炭素化の実現について基礎から理解していただきます。
 本セミナーを通じて、内燃機関の基礎を正しく理解することで、内燃機関開発はもちろん、電動車や将来のデバイス開発に役立てていただくことを目的としています。

プログラム

1.自動車のパワートレインの現状と課題

2.電動車(xEV)の基本
 2.1 EVの基本構成 
 2.2 HEV(ハイブリッドシステム)の種類
 2.3 ハイブリッドシステムの動作原理
 2.4 ハイブリッドシステムによる燃費向上の原理
 
3.内燃機関を理解するための基礎
 3.1 熱機関の分類
 3.2 内燃機関の動作原理
 3.3 熱力学の基礎
 3.4 内燃機関の熱サイクル
 3.5 内燃機関の性能測定と解析
 3.6 シリンダ内圧力測定による特性解析

4.内燃機関の高出力化
 4.1 高出力化の原理
 4.2 高出力化のための体積効率の向上
 4.3 過給

5.内燃機関の熱効率向上
 5.1 熱効率の支配因子
 5.2 熱効率向上のための基本原理
 5.3 熱効率向上技術
  a. 高圧縮比化
  b. リーンバーン
  c. EGR
  d. 高膨張比サイクル
  e. 可変圧縮比
  f. 予混合圧縮着火(HCCI)燃焼

6.内燃機関用燃料の基礎
 6.1 石油系燃料
 6.2 ガソリンエンジン用燃料
 6.3 ディーゼルエンジン用燃料
 6.4 炭化水素燃料の化学反応
 6.5 気体燃料
 6.6 次世代燃料

7.ガソリンエンジンの燃焼【燃焼動画を使って解説します】
 7.1 ガソリンエンジンの点火と燃焼
 7.3 ガソリンエンジンの点火
 7.4 火炎伝播燃焼の基礎
 7.5 希薄燃焼(リーンバーン)と高EGR燃焼
 7.6 異常燃焼とノッキング
 7.7 ノッキングの発生メカニズムと抑制法
 7.8 強いノッキングや高速ノッキング現象

8.ディーゼルエンジンの燃焼
 8.1 ディーゼル燃焼の基礎
 8.2 ディーゼルエンジンの燃料噴射
 8.3 ディーゼルエンジンの着火と燃焼
 8.4 ディーゼルノック
 8.5 窒素酸化物(NOx)及び粒子状物質(PM)の生成
 8.6 ディーゼルエンジンの排気クリーン化技術

9.有害排出ガスの排出メカニズムとクリーン化
 9.1 有害排出ガス生成の基本特性
 9.2 未燃炭化水素(HC)の生成低減
 9.3 一酸化炭素(CO)の低減
 9.4 窒素酸化物(NOx)の生成反応メカニズム
 9.5 粒子状物質(PM)の生成と低減
 9.6 ガソリンエンジンの後処理
 9.7 ディーゼルエンジンの後処理

質疑・応答



講師紹介
略歴
2004年 富士重工業株式会社(現・SUBARU)入社 スバル技術本部勤務
2006年から現在 日本大学理工学部勤務
2016年6月-9月 カリフォルニア大学バークレー校訪問研究者
著書
基礎から学ぶ内燃機関,森北出版
基礎から学ぶ高効率エンジンの理論と実際,グランプリ出版 他多数
受賞
・第70回自動車技術会論文賞(2020)
・日本燃焼学会奨励賞(2019)
・小型エンジン技術国際会議 High Quality Paper(優秀論文賞)(2018)
・小型エンジン技術国際会議 The Best Paper(最優秀論文賞)(2017)
・日本燃焼学会論文賞(2016)
・日本機械学会エンジンシステム部門ベストプレゼンテーション賞(2016)
・自動車技術会春季大会学術講演会 優秀講演発表賞(2016)
・小型エンジン技術国際会議 High Quality Paper(優秀論文賞)(2015)
・第37回 日本大学理工学部学術賞(2014)
・日本機械学会エンジンシステム部門ベストプレゼンテーション賞(2013)
・日本エネルギー学会奨励賞(2013)
・日本機械学会奨励賞(研究)(2009)
・第58回 自動車技術会賞 浅原賞学術奨励賞(2008)  など
学会等
日本機械学会 エンジンシステム部門 高効率エンジン燃焼技術の高度化研究会 主査
JSAE/SAE Small Engine Technology Conference Technical Committee
自動車技術会 エンジンレビュー編集委員会 幹事
自動車技術会 電動二輪分科会 委員
日本エネルギー学会 燃焼部会 幹事
日本技術士会 機械部会 幹事