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高品質スクリーン印刷実践のための

基礎から学ぶ高品質スクリーン印刷理論プロセス適正化手法
~高品質印刷実現する「標準」とノウハウ~
【会場/WEB選択可】

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エレクトロニクスコンサルティング

スクリーン印刷のプロセス管理,インキ・ペーストの印刷性能の重要性,製造工程・品質・仕様の重要性,プロセス技術としての安定性,適用範囲の広さなどについて,具体的かつ実践的に解説する特別セミナー!!

講師
株式会社エスピーソリューション 代表取締役 佐野 康 先生
日時
会場

TH企画セミナールームA

会場案内
受講料
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト

受講概要

受講形式
会場・WEB


受講対象
特に制限はありません


予備知識
特に必要ありません。
従来のスクリーン印刷に関する先入観が少ない方ほど、新しい知識の習得が容易になると思います。


習得知識
1)スクリーン印刷は、正しい考え方で取り組めば、高品質化のための前提条件である多くの項目の適正化が可能である事
2)スクリーン版の選定、製版技術に関しての最新技術の習得
3)スクリーン印刷は、最も簡単な「成膜」「パターンニング」工法であり、特に厚い均一なインキ塗膜の形成に有効な印刷工法ある事の理解
4)高品質スクリーン印刷は、理論と「標準」に則れば誰でもが実践できること。


講師の言葉
 スクリーン印刷は原理を考えれば、最も安定した印刷工法であると言えます。なぜなら、均一な厚みのスクリーン版を使用して、ゴム製のスキージでインキを押し出す原理だからです。これまでスクリーン印刷が「管理困難」であると思い込んでいたのは、スキージやインキ、スクリーン版の適正化がなされていない状態で、現場の作業者が最適化を図ろうとしたからです。そして、高度には適正化していない多くの印刷現場で、「ソコソコ」の印刷品質を許容していたからです。
 スクリーン印刷にも理論があります。インキ・ペーストの身になって印刷プロセスを考える「ペーストプロセス理論」です。この理論は、私が20年以上のコンサル現場において、仮説と検証を繰り返し実用性がある考え方として確立、実践し、「標準」を策定してきました。エレクトロニクス分野のみならず、グラフィック、加飾、捺染、工業印刷などでの高品質スクリーン印刷実践のためであれば、すべてに通用します。
 本講演では、先ず、スクリーン印刷の原理やメカニズムの説明を行い、最近解明された「版離れ角度」と「版離れ力」の相関について解説します。次に、スキージやスクリーンメッシュなどの要素技術について、そして、インキ・ペーストの印刷性能に影響する揮発性、濡れ性及び粘弾性特性を理解することで高品質印刷プロセスが高度に適正化できることを分りやすく解説します。

プログラム

1.スクリーン印刷とは?
  1-1.各種印刷工法の種類とインキの粘度範囲
  1-2.スクリーン印刷は「特殊印刷」、だから印刷安定性が高い
  1-3.現状のスクリーン印刷の多くは、本来の50%以下のレベル

2.「ペーストプロセス理論」の考え方の基本
  2-1.印刷条件のほとんどは、適正化できる「前提条件」
  2-2.先ず、「版離れ」遅れを無くす事が適正化の基本

3.「コンタクト印刷」は、通常のスクリーン印刷とは全く異なる印刷工法
  3-1.「コンタクト印刷」の「時差版離れ」は、型抜きの「版剥がし」
  3-2.≪新技術≫メタルマスクでの「同期版離れコンタクト印刷工法」
  3-3.≪新技術≫メタルマスクでの低粘度インキの定量塗布技術

4.スクリーン印刷の4つのカニズムの理解
  4-1.「ローリング」のメカニズム
  4-2.「充てん・掻き取り」のメカニズム
  4-3.「版離れ」のメカニズム
  4-4.「レベリング」のメカニズム

5.≪新技術≫ 「版離れ角度」維持による版離れ遅れ不具合の解消方法
  5-1.印刷後半での版離れ遅れ悪化の原因は「版離れ角度」の漸減であった
  5-2.通常ピールオフ動作では実質クリアランス量増加による不具合発生
  5-3.等クリアランス+「版離れ角度」維持動作で「版離れ力」を1.5倍向上

6.スクリーン印刷装置とスキージの重要性
  6-1.印刷機の種類とスクリーン版
  6-2.印刷位置合わせの方法
  6-3.スキージが最も重要な印刷パラメータの要素

7.4つの印刷条件の適正化と「標準」
  7-1.4つの印刷条件と印刷品質への影響
  7-2.二通りの印圧設定方法 「押し込み」方式と「エアー圧」方式
  7-3.印刷膜厚均一性と「適正印圧」の定義
  7-4.スキージ角度、スキージ速度での「充てん力」制御

8.スクリーンメッシュとスクリーン版
  8-1.ステンレスメッシュ開発の歴史とスクリーン印刷の技術進歩
  8-2.メッシュの「弾性変形」「塑性変形 」適正クリアランスの「標準」
  8-3.スクリーンメッシュ開口率とインキの吐出性 
  8-4.超高強度ステンレスメッシュ「無変形スクリーン版」での課題解決
  8-5.スクリーン製版工程の「コツ」 ポジフィルムとの密着と露光
  8-6.低環境負荷の低溶剤臭のスクリーン版の洗浄作業
  8-7.スクリーン版の高品質再製版システムの実際例

9.インキ・ペーストの印刷性能
  9-1.インキの分散安定性、溶剤揮発性および濡れ性の影響
  9-2.連続印刷中のインキの含有溶剤揮発と印刷膜厚変化
  9-3.インキの粘性特性と弾性特性の理解 TI値では印刷性は判断できない

10.≪新技術≫「トーンジャンプ」のないグラデーション印刷
  10.1 なぜ、スクリーン印刷でグラデーション印刷が困難とされていたか
  10.2 「トーンジャンプ」が発生する原因は、網点形状
  10.3 原理的に「トーンジャンプ」が発生しない網点と製版技術

11. ≪新技術≫ ベタ印刷での「サドル」の解消策
  11.1 ライン幅違い、ベタパターンでの印刷膜厚決定メカニズムの違い
  11.2 スクリーン印刷の宿命とされていた「サドル現象」
  11.3 「サドル」無しベタ印刷の実現方法

12.高品質スクリーン印刷プロセス実践のための具体的な対策手法
  12-1 印刷均一性を阻害する要因とその対策手法
  12-2 印刷寸法精度を損なう要因とその対策
  12-3 スクリーン印刷におけるその他の不具合対策

13.スクリーン印刷8つの適用工法と高品質スクリーン印刷の応用例

質疑・応答


講師紹介
略歴
専門商社でのマイクロエレクトロニクス用導電ペーストの営業職を経て
1990~(34歳)東京プロセスサービス㈱ スクリーン版の技術営業職
1994~マイクロ-テック㈱ 印刷機メーカー スクリーン印刷プロセス技術担当
2000年10月 ㈱エスピーソリューション設立  
      スクリーン印刷の技術コンサルタント業務開始     
現在まで、PDP(プラズマディスプレイパネル),MLCC(積層セラミックコンデンサー)、LTCC,HIC、FPC,PE,
加飾・商業、工業印刷、ペーストメーカー、メッシュメーカー等へ60社以上の企業への技術支援の実績。
2019年より 日本印刷学会 スクリーン印刷技術研究会 主査