受講概要
受講形式 会場・WEB 受講対象 業種:製造業全般 所属:設計者、生産技術者(設備設計など)、購買など レベル:初心者(もしくは他部署から異動し、図面を描く・読むに初めて関わる方) 予備知識 特に必要ありません 習得知識 1)正しい図面ルールの全体像 2)図面の表し方 3)寸法の正しい記入方法 4)公差の正しい知識 など 講師の言葉 図面は、設計者の考え方や意図を表し、その内容を製造者に正確にかつ簡潔に伝達するためのドキュメントです。しかし、図面に1つでも間違いがあると正しくモノを製作することができなくなります。また、製作することができたとしても市場やお客様から求められている品質や性能を発揮することができなくなるでしょう。 また、図面を正しく読むことができなければ、図面を作成した設計者の意図を汲み取ることができません。その結果、さまざまな問題が発生するでしょう。 設計業務であれば、今の設計方法は流用設計が基本ですので、流用元の図面の意図を正しく汲み取ることができない結果、変更してはいけない部分を変更してしまい、不具合やクレームに繋がるでしょう。また、生産であれば、設計が考えるモノを製作することができずにこちらも不具合やクレームにつながってしまうでしょう。 そのような状態にならないためにも図面を正しく描く、読むことを設計者、もしくは製造者、購買者は必要なスキルになってきます。そのスキルを保有するためには、まず図面の正しいルールを知ることが重要です。 本セミナーでは、図面の正しいルールを理解するために、間違った図面の内容を確認しながら、正しい図面のルールを解説していきます。さらにそのルールを演習を通じて、理解度を深めていきます。
プログラム
1.間違った図面で何が起きるのか? 1)公差の間違い 2)寸法の間違い 2.あるべき設計プロセスと図面 1)設計の基本原理 2)フロントローディング 3)コンカレントエンジニアリング 4)あるべき設計プロセス 3.図面のルール 1)図面とは 2)図面種類 3)投影法と立体図 4)線の種類と用法 5)図面の表し方 6)寸法の記入方法 4.公差のルール 1)寸法公差 2)はめあい公差 3)幾何公差 5.公差での問題点と対応策 1)積み上げ公差 2)はめあい公差 6.標準図の考え方 7.演習①~図面の間違いを探してみよう~ 8,演習②~正しい図面を描いてみよう~ 質疑・応答 講師紹介 略歴 関西大学 機械システム工学科を卒業した後、トヨタ自動車(株)にて、 エンジン設計および開発、品質管理、環境対応業務などに従事し、ほぼ すべてのエンジンシステムに関わる。また、海外での走行テストなども経験する。 その後、A&Mコンサルトに入社。「モノ造りのQCDの80%は設計で決まる!」 の理念のもと、多くのモノづくり企業で設計業務改革を推進する。