フラックスの役割,不具合原因・特徴,不具合対策,信頼性にフラックスが影響するポイントについて,事例を踏まえ分かりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
株式会社クオルテック 実装技術課 高橋 政典 先生 元 ハリマ化成(株)
- 日時
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
受講概要
受講形式 WEB受講のみ ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。 受講対象 はんだ実装に関わっている方 予備知識 はんだ実装に関わっている方であれば特に必要ありません 習得知識 1)フラックスの意味と役割 2)フラックスが信頼性に影響する理由 3)実装不良の原因とその対策 など 講師の言葉 実装不具合には、同じ現象で原因が異なる場合も数多く見受けられます。原因が違えば対策も異なります。真因を特定する可能性を高めるためには、不具合の発生場所,周辺状況,大きさ,形などを良く見て、そこから推測できなければいけません。 本セミナーでは、ある不具合の考えられる原因を列挙し、その特徴を紹介します。そして、その理解のためには、フラックスの役割を知っておく事が必要です。フラックスの解説は、わかり難いものが多いと感じています。 不具合対策や信頼性にフラックスが影響するポイントを抽出し、理解しやすい内容で紹介しております。本セミナーが、実装不具合や信頼性対策の一助となれば幸いです。
プログラム
1.はんだ付け用フラックスの意義と役割 (1)はんだ付けの基礎 (2)フラックスの役割 (3)フラックス成分の概要 2.フラックスの各成分 (1)樹脂 (2)活性剤 (3)溶剤 (4)チキソ剤 3.フラックス成分から考える接合部の信頼性 4.フラックス成分,構成を理解することで対応できる不具合 5.実装工程で発生する不具合種類の割合 6.実装不具合の発生原因と対策 (1)基板要因 a.水溶性プリフラックス(OSP) b.無電解Ni/Auめっき(腐食、P濃化、NiのAu表面露出) C.はんだレベラー (2)はんだボール a.フラックス内の微小ボール b.フラックス内の大ボール c.フラックス外に残存するはんだボール (3)チップ立ち a.ぬれ性のばらつきが及ぼす影響 b.ぬれ性の良さが及ぼす影響 c.パッド設計と部品仕様 (4)はんだ溶融不良 a.熱不足 b.プロファイルの不適 (5)ボイド ・加熱X線による動画観察 ・ボイド検出(AIを利用したX線像からのボイド検出ソフト) a.ボイドが無くならない理由 b.温度プロファイルから考えるボイド改善 c.はんだぬれ性の影響 (6)はんだ付け不良 7.よくあるご質問について ・最適温度プロファイル ・ひけ巣とクラック ・はんだ付けの良悪 ・金属間化合物層の厚さ ・はんだの結晶(結晶方位,Sn初晶) 8.ソルダーペーストの連続印刷性 a.連続印刷時の不具合増加 b.連続印刷性の評価方法 9.新規測定手法 高/低温時の反り・変形測定(プロジェクションモアレ方式) 深層学習を利用したボイド率検出(他に合金層厚、Sn初晶分散、クラック率) 深層学習を利用した非破壊はんだクラック三次元測定手法 10.はんだ付け部の信頼性(簡単に概要説明) ・はんだクラック ・エレクトロケミカルマイグレーション(イオンマイグレーション) ・エレクトロマイグレーション ・合金層成長による割れ ・サーモマイグレーション 質疑・応答 講師紹介 略歴 昭和61年ハリマ化成(株) ・変性ロジン等 フラックス,接着剤用樹脂の開発 ・ソルダーペースト,フラックスなど はんだ材料の開発 ・はんだバンプ形成などの材料系工法開発 平成16年(株)クオルテックに参加 ・はんだ付け部の不良解析,分析 ・はんだ付け材料評価 ・はんだ付け部の信頼性試験 ・接合部の画像解析 ・受託研究 ボイド発生メカニズム研究,新規バンプ工法開発,エレクトロマイグレーション, 高温領域でのはんだ付け信頼性,ペースト増粘メカニズムの研究, など