日本・主要各国における成分規制の特徴,化粧品輸出入時における注意点・各国の違い,品質管理の仕方,国内化粧品回収の実際,国内化粧品流通における広告規制について具体的事例を含め分かりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
合同会社和陽アドバイザリー 代表 辰巳 和子 先生 サニー行政書士事務所 行政書士補助者
- 日時
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
受講概要
受講形式 WEB受講のみ ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。 受講対象 ・化粧品業界関係者全般(初任者の研修としても最適です) ・最新海外情報を手に入れたい化粧品事業者様 ・今後海外を視野に入れた展開を考えている化粧品事業者様 ・今後化粧品業界に参入を考えている事業者様 ・化粧品の品質管理を行っている化粧品事業者様、分析機関様 ・化粧品の流通にかかわる広告関係者様、流通関係者様 予備知識 特になし 習得知識 1)日本と主要各国における成分規制の特徴 2)化粧品輸入時における注意点、品質管理の仕方 3)化粧品輸出時の留意点、各国の違い 4)国内化粧品回収の実際 5)国内化粧品流通における広告規制 講師の言葉 マスクの日常化など新しい生活習慣からスキンケアの需要も増え、また海外旅行が制限されるなかで「おうち美容」として化粧品のニーズがたかまったことから化粧品業界は現在大きな高まりを見せてきています。特にとうとう昨年輸出の50%を占めるまで成長した中国市場では化粧品規制が大きく変更され、EUではあらたに禁止成分が追加されるなど、 各国の化粧品業界の状況はめまぐるしく変化しています。 日本をはじめとする各国は化粧品に対しては独自の規制を引いているところが多いため、相手国における規制を知っておくことは化粧品の輸出・輸入双方において、スムーズな流通販売をリスクなく行うためには必須事項です。また、法規制の知識の元、適切な品質管理を行うこともまた事業者として不可欠です。また近年課徴金規制が敷かれた広告においても「行政から指導がきた」など国内外での流通の「手段」についても問題を抱える事業者様が増えました。 本講義では取引の際に先方から入手する情報、自社で確認しておくポイント、さらには流通時に記載してよい事項など現在海外と取引している化粧品事業者様、国内で流通させているが今後海外も視野に入れている事業者様、さらには今後化粧品業界に参入しようと考えている事業者様などが円滑に化粧品の流通を行えるべく、日本及び各国の化粧品法規制と品質管理・広告の仕方について説明いたします。
プログラム
1.日本における化粧品規制 1.1 日本の化粧品・医薬部外品規制 1.2 ポジティブリスト・ネガティブリスト 1.3 INCI名と化粧品表示名称 2. 主要輸出相手国の原料成分規制の特徴と日本との比較 2.1. 中国 2.1.1. 中国の原料成分規制の特徴 2.1.2. 日本との共通点・相違点 2.2. 台湾 2.2.1. 台湾の原料成分規制の特徴 2.2.2. 日本との共通点・相違点 2.3. ASEAN 2.3.1. ASEANの原料成分規制の特徴 2.3.2. 日本との共通点・相違点 2.4. EU 2.4.1. EUの原料成分規制の特徴 2.4.2. 日本との共通点・相違点 2.5 米国 2.5.1. 米国の原料成分規制の特徴 2.5.2. 日本との共通点・相違点 3. 各国での最新情報 3.1 EUにおける最新成分動向~色素・防腐剤・紫外線吸収剤を中心に~ 3.2 最新情報入手のしかた 3.2.1. 中国 3.2.2. 台湾 3.2.3. EU 3.2.4. ASEAN 4. 輸入化粧品の品質管理 4.1 Ingredientを読む 4.1.1. 輸入化粧品の品質管理者が行う作業 4.2 国毎に見る主な注意ポイント 4.2.1. 注意ポイント 4.2.2. 成分以外の例 4.3 アイテム種別毎にみる主な注意ポイント 4.4 実際にどのようなことを行うか 4.5 輸入化粧品の表示のポイント 5. 輸入化粧品におけるリスクマネジメント 5.1 近年における収去検査などからの検出事例、違反事例 5.1.1. 収去検査での検出状況 5.1.2. 監視指導により回収された主な事例 5.2 近年の回収事例-どこが落とし穴だったか- 5.2.1. 回収原因 5.2.2. 微生物の混入 5.2.3. 各種化粧品の主な微生物汚染事例 5.2.4. タール系色素 5.3 回収事例から学ぶ自社でのチェックポイント 5.3.1. 回収事例のパターンごとにおける注意点 ・ 法定表示違反 ・ 微生物混入 ・ 配合禁止成分検出、ラベルに記載のない成分の検出 ・ 制限成分の基準値オーバー ・ 容器の漏れ・割れ ・ 形状変化 5.3.2. 品質管理の一環としての試験機関に出す成分分析 5.3.3. 下限値と単位 6. 広告規制 6.1 日本の化粧品広告規制について 6.3.1. 化粧品広告にからむ法律 6.3.2. 医薬品等適正広告基準 6.3.3. 現状と注意点 6.3.4. 景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法) 6.2 表現できること、できないこと(OK表現、NG表現) 6.2.1. 違反広告事例 6.2.2. 特に注意する点 6.3 最近の行政動向と摘発・課徴金事例 6.4 海外の広告規制 7. まとめ 質疑・応答 講師紹介 略歴 環境計量証明会社にて5年間化学分析担当後、一般財団法人日本食品分析センターにて化粧品成分分析ならびに医薬部外品承認申請用試験を担当。 同財団の化粧品担当相談窓口として13年勤務。 2016年独立し、化粧品・食品のコンサルタントとしての活動を開始。 並びにINCI登録や海外化粧品規制専門の行政書士事務所との連携も行い、化粧品流通のトータルサポートを行っている。 化粧品技術者会会員。 最新著作 技術情報協会 Cosmetic Stage 2020年6月号収載「化粧品輸出入における海外・国内法規制と品質管理」