課題解決、品質向上、技術向上のセミナーならTH企画セミナーセンター

軽微な腐食でも致命的故障の原因になることも少なくない

電子部品・材料の腐食課題と信頼性

電子部品・材料に起きる腐食について
 事故事例に基きメカニズム・対策・評価方法を分かり易く解説する特別セミナー!

講師

ソニー株式会社 コーポレートR&D
コアテクノロジー開発本部 コロージョン解析センター Distinguished Engineer   平本 抽先生

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

Googlemapでの表示はこちら

受講料
1名:38,850円 同時複数人数お申込みの場合1名:34,650円
テキスト

受講概要

予備知識

特になし。腐食問題で困っている人は大歓迎。

修得知識

腐食についての概要理解

講師の言葉

  電子機器に使用される部品・材料には小型化・多機能化が要求される。一方その使用環境は複雑で実に様々な
使い方がなされている。電子部品・材料の信頼性は腐食と密接な関係にあり、一度電子回路に組み込まれた
部品・材料に腐食が発生すると、それが軽微な腐食であっても致命的な故障の原因となることが少なくない。
  本セミナーでは 電子部品・材料に起きる種々の腐食問題について、実際の事故事例・メカニズム・対策案・評価方法などを、初心者にも分かり易く解説する。

プログラム

1.電子機器における腐食問題概説
   (1)耐食性を左右する因子
   (2)金属接点の腐食と接触抵抗
2.ゴム/ダンボールからの硫黄系ガスによる硫化
   (1)ゴムによるトラブル事例1(FFC)
   (2)ゴムによるトラブル事例2(可変抵抗器)
   (3)硫黄系ガスの発生メカニズム(ゴム)
   (4)硫黄ガス量の定量化/基準化
   (5)ゴム部品の硫化影響度評価方法
   (6)評価上の注意点
   (7)硫黄系ガスの発生メカニズム(ダンボール)
   (8)ダンボールによるトラブル事例
   (9)使用上のポイント
3.Agめっきの硫化
   (1)硫化メカニズム
   (2)暴露モニタリングによる硫化状況把握
   (3)加速試験方法
4.Auめっきの腐食
   (1)腐食メカニズム
   (2)トラブル事例
   (3)品質工学によるAuめっき接点の最適化
   (4)耐食性に影響を与える因子
5.Niめっきの腐食
   (1)腐食メカニズム
   (2)光沢剤の影響
   (3)異種金属接点
6.Snめっきの微摺動磨耗不良
   (1)酸化メカニズム
   (2)発生要因と対策
   (3)トラブル事例
   (4)耐微摺動磨耗性評価方法
7.Alの腐食
   (1)Alの性質
   (2)トラブル事例
   (3)腐食メカニズム
   (4)水分の侵入経路と対策
8.マイグレーション
   (1)エレクトロマイグレーションのメカニズムと影響要因
   (2)ストレスマイグレーションのメカニズムと影響要因
   (3)イオンマイグレーションのメカニズムと影響要因
9.シロキサンガスによる接点障害
   (1)発生メカニズム
   (2)トラブル事例
   (3)対策と評価方法
10.プラスチックのソルベントクラック
   (1)発生メカニズム
   (2)トラブル事例
   (3)耐ソルベントクラック性評価方法
11.混合ガス腐食試験
   (1)試験の必要性と規格
   (2)試験時の注意事項

講師紹介

略歴:
  1991年3月 千葉大学工学部工業化学科 卒業
  1991年4月 ソニー株式会社 入社
           入社以来、製品/デバイスの故障解析,信頼性評価方法の開発などに従事
  2003年2月より現所属となり、腐食レス材料の開発,腐食信頼性評価方法の開発,腐食メカニズムの解明などに従事
         現在に至る。

所属学会・協会など:
  ・The Electrochemical Society
  ・腐食防食協会 「電子部品の腐食防食Q&A編集委員会」 委員
  ・日本科学技術連盟 「信頼性開発技術研究会」 第3研究分科会 副主査