LCAとは,その必要性,実践状況,国際規格や欧州基準の要件,インベントリ分析,評価,環境影響の重み付け,環境パフォーマンスの評価について,事例を含め分かりやすい解説する特別セミナー!!
- 講師
東京大学大学院工学系研究科 都市工学専攻 講師 博士(工学)中谷 隼 先生
- 日時
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
受講概要
受講形式 WEB受講のみ ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。 受講対象 企業などの組織においてCSRや製品開発を担当する部署に所属し、脱炭素や循環経済への対応、その効果の公表を求められている方にとって、特に有用な内容です。 業種は問いません。その他、LCAに興味がある学生や一般の方の受講も歓迎します。 予備知識 予備知識は特に必要ありません。 自社の製品やサービス、組織全体の環境パフォーマンスを評価しなければという問題意識をお持ちであれば、どなたにも聴いていただける内容です。 習得知識 1)近年、どういった場面でLCAが必要とされ、どのように実践されているか。 2)国際規格や欧州の基準で、どのような要件がLCAの実施に求められているか。 3)インベントリ分析では、どのような方法・データで環境負荷が算定されるのか。 4)循環経済(リサイクル)の環境パフォーマンスは、どのように評価されるのか。 5)影響(インパクト)評価や環境影響の重み付けには、どのような方法があるのか。 6)LCAによる環境パフォーマンスの評価結果は、どのように伝えることができるのか。 講師の言葉 脱炭素や循環経済(サーキュラーエコノミー)に向けた流れを受け、国内外において製品やサービス、さらには組織全体の環境パフォーマンスを評価し、公表することが求められています。その中でも、環境フットプリントやスコープ3など、LCAを用いた環境負荷の算定および環境影響の評価が世界的なスタンダードになっています。 本セミナーは「基礎から学ぶLCA概論」として,LCAの最新動向から実践方法までを学びます。近年の国内外におけるLCA関連の動向を紹介するとともに,LCAを構成するインベントリ分析および影響(インパクト)評価、循環経済の評価に不可欠なリサイクルのLCAについて解説します。また、欧州の環境フットプリントでも注目されている、環境影響の重み付けについても紹介します。
プログラム
1. LCAの概要 1.1 ライフサイクル思考とは 1.2 LCAの枠組みと定義 1.3 LCAの評価事例 1.4 欧州・環境フットプリント 1.5 スコープ3 2. LCI:インベントリ分析 2.1 機能単位とシステム境界 2.2 積上げ法と環境産業連関分析 2.3 積上げ法の計算方法 2.4 インベントリ分析の例題 2.5 スコープ3の実践方法 2.6 配分とシステム拡張 2.7 リサイクルのインベントリ分析 2.8 リサイクルの評価事例 3. LCIA:影響(インパクト)評価 3.1 影響評価とは 3.2 世界のLCIA手法 3.3 気候変動の特性化モデル 3.4 酸性化と富栄養化の特性化モデル 3.5 資源消費の特性化モデル 4. 環境影響の重み付け 4.1 正規化の概要 4.2 様々な重み付け手法 4.3 パネル法による重み付け 4.4 Distance-to-target法による重み付け 4.5 金銭価値におる重み付け 4.6 重み付け手法の一長一短 質疑・応答 講師紹介 略歴 2001年3月 東京大学工学部都市工学科 卒業 2006年3月 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 博士課程修了 2006年4月 東京大学大学院工学系研究科 学術研究支援員 2006年5月 東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻 助手 2009年4月 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 助教 2016年9月 同 講師 現在に至る 学会等 国立環境研究所 連携グループ長(兼務) 日本学術会議 特任連携会員(第25期) 第13回エコバランス国際会議 副実行委員長(2018年) 環境科学会 編集担当幹事 米国科学アカデミー紀要(PNAS)に論文掲載(2020年) 環境科学会 奨励賞(2012年),同 論文賞(2013年) 日本LCA学会 奨励賞(2016年),同 論文賞(2015年) 廃棄物資源循環学会 論文賞(2011年,2012年,2017年,2019年)