環境問題の変遷,求められる環境対応技術,環境問題解決への貢献のポイント,サスティナブルな企業活動を実現する方法について,具体的取り組み事例を含め,実践的に詳しく解説する特別セミナー!!
- 講師
株式会社ケンシュー代表取締役 工学博士 倉地 育夫 先生 (株)ブリヂストン 研究開発本部, コニカミノルタビジネステクノロジーズ(株)技術部担当部長を経て現在に至る
- 日時
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
受講概要
受講形式 WEB受講のみ *こちらのセミナーはZoomシステムを使用したオンラインセミナーとなります 受講対象 ・環境問題について企業で担当している管理者、担当者 ・環境問題の対策のため高分子材料開発を担当している管理者、担当者 ・製品開発を担当している管理者、担当者 予備知識 特に必要なし (高分子材料の知識が無くても理解できます) 習得知識 1)環境問題の変遷の理解 2)求められている環境対応技術 3)環境問題解決に貢献しサスティナブルな企業活動を実現する方法 4)具体的取り組み事例 など 講師の言葉 1890年に起きた足尾鉱毒事件は有名な公害問題であるが、公害対策基本法が施行されたのは1967年のことである。この後1972年に自然環境保全法が施行されるが、環境問題は地球規模で起きており、これらの法律で対応できなくなった。 1992年に開催された地球サミットで地球規模の環境問題が世界で共有化され、わが国でも1993年に公害対策基本法に代わり環境基本法が施行された。ところが、2016年に開かれた通称「ダボス会議」では、「2050年には海の中のプラスチックの重量が魚の重量を越える」という衝撃の予測が提示され、プラスチックスとゴムの廃材で起きている環境問題が世界中でクローズアップされた。 最近では、3RにRefuseを加えた4Rが合言葉となった脱プラスチック運動が世界で起きている。国連が示したSDGsでも廃棄物の発生防止と削減が重点となっており、特に高分子材料についてこれまでの環境対策の見直しが急務である。 本セミナーでは、これまでの環境問題の変遷についてわかりやすく解説するとともに、今求められている環境対応技術について、高分子材料に焦点を当てて解説する。脱プラスチックスが世界の合言葉として叫ばれているが、この潮流の中でどのように環境問題解決に貢献し持続的な企業活動を実現したらよいのか事例とともに提案する。
プログラム
1.世界が直面する危機と高分子材料 1.1.高分子材料の大半はゴミ 1.2.高分子材料の無い生活に戻れない 1.3.海洋プラごみが決定づけたゴミ問題 1.4.先進国が輸出していたゴミ 2.高分子材料の基礎知識 2.1.高分子材料とは 2.2.高分子材料の物性と評価技術 (1)評価技術概論 (2)事例:半導体ベルトのLCA 2.3.高分子材料のプロセシング 2.4.バイオプラスチック (1)オイルリファイナリーからバイオリファイナリーへ (2)ミドリムシプラスチック (3)パルプ・樹脂複合材料 3.高分子材料と環境問題 3.1.環境問題と世界の動向 (1)環境問題の変遷 (2)自動車業界の事例 3.2.ごみ処理とサプライチェーン 3.3.クローズアップされた海洋プラごみ 3.4.環境対策の事例 4.脱高分子材料を考える 4.1.3Rから4Rへ 4.2.バイオプラスチックの誤解 4.3.事例による脱高分子材料考察 5.高分子材料技術のあるべき姿 5.1. 高分子材料技術再考 5.2. もう一つのR 6.まとめ 6.1.解決策案1 6.2.解決策案2 質疑・応答 講師紹介 略歴 1979年3月 名古屋大学工学研究科博士課程前期修了 4月 ブリヂストンタイヤ(株)(現(株)ブリヂストン)入社 1983年 科学技術庁無機材質研究所留学 1991年 コニカ(株)(現コニカミノルタ(株))主任研究員 1993年 福井大学工学部客員教授 2005年 コニカミノルタビジネステクノロジーズ(株)グループリーダー 2008年 同担当部長 2011年3月 早期退職者制度により退職 (株)ケンシュー設立 代表取締役 専門 材料技術 (株)ブリヂストンで起業した高純度βSiC半導体技術は平成19年度日本化学会化学技術賞受賞、フィルムの帯電防止技術について2000年日本化学工業協会技術特別賞受賞、ゾルをミセルに用いたラテックス製造技術により2004年写真学会ゼラチン賞受賞 学会等 日本化学会会員、高分子学会会員、高分子同友会OB会員