官能評価の目的,官能評価用のアンケートの設計方法,触覚認知のメカニズム,
触覚センシング,触覚に着目した商品開発の事例について,具体事例や
摩擦評価装置を用いた測定の様子を含め,分かりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
山形大学大学院 理工学研究科 バイオ化学工学分野 教授 工学博士 野々村 美宗 先生 花王(株)主任研究員を経て現職。 NHK番組「チコちゃんに叱られる」において「しっとり感」を解説。
- 日時
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
受講概要
受講形式 WEBのみ *本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。 受講対象 特に制限なし 予備知識 特に必要なし 習得知識 1)官能評価の目的 2)官能評価用のアンケートの設計方法 3)触覚認知のメカニズム 4)触覚センシング 5)触覚に着目した商品開発の事例 講師の言葉 官能評価は食品・衣料・化粧品から自動車・情報機器・ロボット・まであらゆる商品開発の 現場で使われる必須のツールです。 しかし、使用者の感じた感覚を正確に評価し、商品設計やマーケッティングに結び付けるのは 難しいものです。 このセミナーでは、アンケートを設計、得られたデータを解析し、商品設計の基本になる 物性値に結び付ける方法を、具体例を交えて説明します。 さらに、官能評価の結果と物性の関係を解析し、商品の設計や開発に結びつけた事例について、 近年、様々な分野で注目されている触覚センシングや手触り感を例に紹介します。 また、化粧品・自動車・化学品業界で広く利用されている摩擦評価装置を用いた測定の様子を 実際にご覧いただき、商品開発の現場で役立つノウハウをお示しします。
プログラム
1.官能評価とは? 1.1 なぜ官能評価をするのか? 1.2 機器分析との違いと特徴 1.3 官能評価のプロセス 1.4 倫理審査 2.官能評価に影響を及ぼすファクターとそのコントロール 2.1 評価方法の種類 2.2 実験環境をどうするか? 2.3 試料数とその提示法 2.4 パネルの選び方と数 2.5 評価に使うことばの選び方 2.6 官能評価の尺度と特徴 3.官能評価用質問紙の作り方 3.1 フェイスシートにはどんな内容を盛り込むか? 3.2 質問紙の具体例 4.手触り・触感の発現メカニズム 4.1 ヒトの触覚認識メカニズム 4.2 触覚センサと触覚ディスプレイ 5.触覚センシングの最新動向 5.1ヒトはなぜ多彩な触感を感じるのか? 5.2ヒト指モデル・人工皮膚を利用した触覚センシング 5.3ヒトの触動作を模倣した触覚センシング 5.4高速カメラ・フォースプレートハイブリッドシステム 5.5しっとり感・さらさら感の発現メカニズム 5.6手術用ロボットのための触覚ディスプレイシステム 6.摩擦試験機を用いた触覚測定の実際 ※協力 ㈱トリニティーラボ 化粧品・毛髪・繊維・ゴム・樹脂・金属製品・紙・ガラス等の肌ざわりを 測定できる試験機の紹介と動画による実演
講師紹介 1996年 慶應義塾大学 大学院 後期博士課程 修了 1996年 花王株式会社 入社 11年間メイクアップ化粧料、皮膚洗浄料の商品開発を担当 元 花王株式会社 主任研究員 2007年5月 山形大学 大学院理工学研究科 バイオ化学工学専攻 准教授 2017年4月 山形大学 大学院理工学研究科 バイオ化学工学専攻 教授 学会等 日本化学会 コロイドおよび界面化学部会 幹事 日本油化学会 関東支部 副支部長 日本物理学会 化学工学会 日本化粧品技術者会 日本香粧品学会 色材協会 著書 『化粧品・医薬部外品・医薬品のための界面化学』 (フレグランスジャーナル社)