Excelによる蒸留の物性計算,気液平衡計算,蒸留計算,蒸留塔の設計
および人工知能技術(AI)の蒸留技術への応用について,
PC演習を交えて詳しく解説する特別セミナー!!
- 講師
東京理科大学 元教授 工学博士 大江 修造 先生
- 日時
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
受講概要
受講形式 WEB受講のみ *こちらの セミナーはZoomシステムを使用したオンラインセミナーとなります。 受講対象 化学系企業,研究開発,初心者 予備知識 高等学校の数学・物理・化学. できれば大学で化学工学の単位を習得していること 習得知識 1)気液平衡計算(沸点計算)にExcelを活用する知識 2)理論段数計算(マッケーブ・シール法)にExcelを活用する知識 3)蒸留塔の設計にExcelを活用する知識 以上の実習により得られる知識の応用として、 4)蒸留技術に必要な方程式解法・非線形/高次数の実験式作成法・試行錯誤法の知識 持参品 Excelを搭載し、ソルバーを使える状態にしたパソコン(ノートパソコン)をご準備ください。
講師の言葉
本講ではExcelの蒸留技術計算への応用を解説します。Excelのゴールシークやソルバーを使えば、
全くプログラムを作らずに方程式の解を得ることができます。これは気液平衡計算の沸点計算に
活用できます。
高機能なExcel関数、例えばIf関数の活用により蒸留塔の理論段数を求めるマッケーブ•シール法の
計算をすることができます。
蒸留技術計算では多くの実験式を使いますが、Excelには最小自乗法の関数が用意されていますので、
手軽に実験式を決定することができます。
さらに、行列演算の関数を使えば、連立方程式を解くことができます。したがって、2次以上の
高次の実験式の係数も決定することができます。
Excelには、マクロの記録という便利な機能があります。これを使えば、様々な解を得る操作を
自動的に記録しマクロ(VBA) を作成することができます。このマクロに手を加えることにより、
蒸留技術計算の効率を飛躍的に増大させる事ができます。Excelの機能を知って活用できるか否か
は大きな差が生じます。
講師は、30年に及ぶ人工知能技術(AI)の研究実績を有するので、最近の深層学習(ディープ・
ラーニング)の蒸留技術への応用についても言及する。
プログラム
1.蒸留技術計算に効果的なExcelの機能
1-1 Excelツールの活用:方程式の解,非線形最適化ツール
1-2 Excel関数の活用:連立方程式の解,最小自乗法
1-3 Excelマクロの効率的な活用方法.
A.VBAの効率的な活用方法.
B.マクロをVBAにより融合し、効率を10倍以上あげる.
2 Excelを用いた物性計算
2-1 蒸発潜熱計算式の決定
2-2 比熱(熱容量)計算式の決定
2-3 蒸気圧計算式の決定
2-4 アントワン式の計算
2-5 沸点データのみから蒸気圧を推算する方法
3 Excelを用いた気液平衡計算
3-1 理想溶液 ラウールの法則
相対揮発度による簡易計算法
沸点計算法 露点計算法
3-2 非理想溶液 活量係数式
ウィルソン式による計算
完全不溶解系の気液平衡計算
気液平衡における塩効果の計算
4 Excelを用いた蒸留計算
4-1 2成分系連続蒸留における埋論段数
マッケーブ・シール法
4-2 多成分系の最小還流比
4-3 多成分系の最小埋論段数
4-4 多成分系の理論段数(ギリランドの相関)
4-5 回分単蒸留の計算
5 Excelを用いた蒸留塔の設計
5-1 棚段塔の設計法
5-2 充填塔の設計
6 人工知能技術(AI)の蒸留技術への応用
6-1 人工知能技術(AI)の原理
6-2 深層学習(ディープ・ラーニング)とは
6-3 人工知能技術(AI)の蒸留技術への応用
講師紹介
東京理科大学 理学部応用化学科 卒業
蒸留工学 (講談社)他
化学工学会