設計上の必要知識,部品形状を決定する複数の要素,円筒軸の基本形状要素,
多面体の基本形状要素,板金プレスの基本形状要素について,事例を踏まえ,
加工法動画と共に分かりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
人財技術教育研究所 代表 益田 憲明 先生 技術士:機械部門,総合技術監理部門 元 (株) 日立製作所 技術研修所のシニアプランニングマネージャー
- 日時
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
受講概要
受講形式 WEB受講のみ *こちらの セミナーはZoomシステムを使用したオンラインセミナーとなります。 受講対象 新人から5年程度の研究,設計,生産技術の担当者など 予備知識 機械要素設計,工作法,金属材料の基礎レベルで十分です。 習得知識 1)機械部品の形状設計を規定した JIS 規格(日本産業規格)の知識 2)円筒軸の基本形状要素 3)多面体の基本形状要素 4)板金プレスの基本形状要素 5)成型、機械加工の知識と形状最適化の設計の知識 など 『めっちゃ、メカメカ!基本要素形状の設計』山田学著(日刊工業新聞社)を進呈します。 *テキストの副教材として使用します。 講師の言葉 “その部品形状はどうやって決めたの“ この質問に答える技術的な設計根拠が求められています。 このためには、工業規格、品質、信頼性、コスト、納期等の複数の要素を総合的に理解し、 最適化設計を行うスキルが必要です。 近年、市場ニーズに即対応した製品作りは、グローバル規模で競争が激しくなってきています。 そのため技術者は、三次元CAD等の電子ツールを活用し、モデリングから部品図作成と短時間で描ける ようになりました。 しかし、根拠 が十分でなければ、設計ではありません。例えば開発工程のデザインレビューで、 “その形状で強度は大丈夫か?” “かたちはできるが材料、加工コストが高い” その材料選定理由は何か? という指摘への技術的解答が明確でなければ、最悪設計見直しによる開発遅延のリスクも出てきます。 また、製造現場から“部品の寸法は入っているがどうやって作るの?教えて”とクレームを受けるリスク もあります。今迄に取引実績のある国内の材料・加工業者は、疑問箇所を問いあわせて確認をしてくれますが、 海外業者では、図面通リに製作し、高いコストと長納期を要求された事例があります。 そこで、本講義は、新人~5年程度のものづくり事業に係る担当者を対象に、部品形状を決める複数の 要素を理解し、設計上の必要知識として習得すべき事項を、事例、加工法動画と共に解説します。 技術者が長年の設計現場で培った経験(成功、失敗経験)の一部 は、暗黙知として個人及び限られた部署 で保有されているのではないでしょうか。そのようなノウハウ、テクニックを紹介し、実務に活かす 機械設計知識として活用してほしいと思います。
プログラム
1.イントロダクション 事前確認テスト ~〇× 式クイズによる 現状知識の確認(自己採点)~ 2.円筒軸の基本形状要素 1 ) 円筒軸の設計法 ① 直径サイズの決め方と考え方 JIS 規格,強度計算~ ② 主要金属材の特性 鉄鋼,非鉄 ~名称・化学成分・強度等の諸元と評価法 ③ 熱処理による強度向上法 ~全体硬化法と表面硬化法の種類と特徴 ④ 円筒材の加工法と設計上の留意点 ~旋盤加工,バイト,加工形状 2) 円筒軸の端部形状の設計法 ① 段付部の隅形状 ~溝形状,R形状 ② ねじ形状 ~不完全ねじ部の形状,ねじの強度,ねじ部錆防止形状 ③ 二面 幅形状 ~スパナ利用可能な形状 ④ 周り止め軸形状 ~軸・ボス間のキー,Dカット,軸直角穴 3.多面体の基本形状要素 1) 多面形状の設計法 ① 角材のサイズの決め方と考え方 JIS 規格,強度計算 ,成型法 鋳造 ② 平面形状 の設計 ~複数取付面 フランジ 面取 ・ 丸み 隅丸み 止端仕上げ~ ③ 形状の 加工 ~フライス加工 正面,エンドミル,カッター )),研削加工,放電加工 2 ) 穴形状の設計法 ①穴形状の 設計 ~取付け穴 ,ねじ穴 位置決め形状 角穴形状~ ②穴加工法 と設計上の留意点 ~ドリルの端面穴加工,交差穴加工 4.板金プレスの基本形状要素 1) 板金部品の設計法 ①材質と基本形状の考え方 JIS 規格 材質・板厚 ,ばね,強度上の形状 ②抜き形状の設計 ~パンチ加工法と抜き形状 ③曲げ形状の設計 ~加工法と曲げ加工,穴付き曲げ加工 2)多機能形状の設計 ①位置決め,ねじ切 ~皿絞り,バーリング,ニブリング ②接合設計 ~部品と板金接合,板金間接合法 ③設計上の留意点 ~強度向上形状,穴付き板金の折曲げ形状 5.まとめ 事後確認 テスト ~〇×クイズによるセミナー受講後の知識の確認(自己採点)~ 講師紹介 略歴 1978年 (株)日立製作所の家電研究所に入社。 26年間ビデオ機器の機構設計及びカセット規格化に携わり、同社製品事業部の設計部長 として地上デジタル対応のレコーダを製品化。 2009年 日立技術研修所のシニアプランニングマネージャとして全社の機械系技術教育研修の 企画・運営を担当。 2014年 退職し人財技術教育研究所を設立。 技術士資格のための受験対策や若手技術者の設計力強化, 技術文書の書き方などの教育支援を講師として活動中。 学会 日本技術士会 会員 技術士(機械部門、総合技術監理部門) 日本機械学会 会員 公差解析用語 JIS 原案作成委員会 委員 日立技術士会 企画委員会 委員(技術士受験講師)