時系列データの特徴,一般的なデータとの違い,特徴を活かした分析手法,
R言語を用いた時系列データの分析などについて,実践的に分かりやすく
解説する特別セミナー!!
- 講師
株式会社エフビズ 代表取締役 博士(学術) 青木 義充 先生 一橋大学大学院経営管理研究科 非常勤講師,上智大学情報理工学部 非常勤講師
- 日時
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
受講概要
受講形式 WEB受講のみ *こちらの セミナーはZoomシステムを使用したオンラインセミナーとなります。 受講対象 時系列データの解析に興味のある方.社会人だけでなく,学生の方でも問題ありません. すでにデータ解析の実務に携わっている方のうち,時系列データの解析法を学びたい方. 予備知識 時系列データ解析に興味を持ち,Rを使ったデータの分析をしたいという希望があれば受講できます. また,単回帰分析の仕組みが分かると,より時系列データの解析の特徴を理解できます. 習得知識 1)時系列データの特徴を理解し,一般的なデータとの違いが分かる. 2)時系列データの特徴を活かした分析手法の基礎が学べる. 3)R言語を用いた時系列データの基本的な分析ができるようになる. 講師の言葉 時系列データとは,時刻の変化に伴い値が変化する対象を,ある一定の時間間隔で記録したものを指します. たとえば,毎日の正午の気温を記録したものは時系列データです.時系列データの分析では,データの並び順・ 前後関係を意識するか否かを重要視します.たとえば,1週間の正午の平均気温は,7日分の気温の総和を7 で割れば求められます. ここで,7日分の総和は,足し合わせる順番を意識する必要はなく,月火水木金土日でも金月水火日木土の いずれであっても等しく,同様に,バラつきを示す指標である分散も,他のデータとの関係を見る相関係数も, データの並び順を意識しないため,いわゆる時系列データの分析とは考え方が異なります. 本セミナーでは,時系列データの特徴をとらえながら分析する手法の考え方,特にデータの順序関係を意識 することで生じるメリットについて,実際の時系列データを用いながら説明します. また,データ分析に広く利用されているR言語を用いた演習を通じて,より実践的な学習効果が望めます.
プログラム
1. はじめに (1) ランダムを記述する a 確率の考え方 b データのばらつき具合の表現法 (2) データの性質の確認法 a 指標による確認法 b 視覚的な確認法 (3) 統計的仮説検定 a 統計的仮説検定による判断の枠組み b Rを利用した仮説検定の確認法 2. 時系列データの特徴 (1) 時系列データの定義 a 時刻変化に伴い値が変化するデータは時系列データなのか? b 発生順番に依存するデータは時系列データなのか? (2) 時間依存の構造 a 順番によって傾向があるデータの表現方法 b 過去の記憶の薄れ方 (3) 時間依存を確認する方法 a 自己相関係数とコレログラム b 自己相関係数と偏自己相関係数 3. 時系列データの分析 (1) 時系列構造の導入 a 時間依存の考え方と自己回帰構造 b 自己回帰構造の引き継ぎ方 c さまざまな時系列モデル(AR,MA,ARMA,ARIMA) (2) 単位根と見せかけの回帰 a 単位根とは何か b 単位根が存在したときの問題点 c 単位根の有無の確認法 (3) 分析手順の実例 a データの視覚化 b 性質の確認 c モデルの当てはめ d モデルの検証 4. 予測・シミュレーション (1) 時系列構造を考慮した予測法 a 予測するための理論とシミュレーション実例 b 計算機を用いた逐次的な予測理論とシミュレーション実例 (2) 未来の表現法とリスクの計測 a 未来のデータの変動具合とリスク b リスクの計測法と評価 講師紹介 略歴: 慶應義塾大学にてニューラルネットワーク,衛星レーダの画像解析の研究に従事. 2004年に一橋大学助手就任し,金融データ解析を専門とする. 2007年から株式会社QUICKで,金融業界動向のマーケティング,新たな金融情報 サービスの企画,金融機関などとの共同研究に従事する傍ら,総合研究大学院大学 複合科学研究科統計学専攻を修了し,商品先物のリスクに関する研究で学位(学術)を 取得する.それ以降,金融に関する学会,論文の発表,著書の執筆のほか,一橋大学, 上智大学で非常勤講師としてデータサイエンス,数理ファイナンスを指導. 2018年9月,FinTech時代に真に役立つ金融知識と技能を幅広い方々に届けるべく, 株式会社エフビズを創立し,代表取締役に就任.