実務で強度計算をするための材料力学,引張・曲げなどの強度計算,
金属材料・プラスチックに関する材料特性,両者の違いなどについて,
多くの例題を交え,強度設計の全体像を分かりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
田口技術士事務所 代表 技術士(機械部門)田口 宏之 先生 元 TOTO㈱ ユニットバス、洗面化粧台、電気温水器等の水回り製品の設計・開発業務に従事
- 日時
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
受講概要
受講形式 WEB受講のみ *本セミナーはZoomシステムをしたオンラインセミナーとなります。 受講対象 材料力学や材料学などを学んだことがない設計者・技術者 強度設計について基本から学び直したい設計者・技術者 強度設計の進め方について知っておきたい材料商社の担当者 予備知識 特に必要ありません。 習得知識 1)実務で強度計算をするために最低限必要な材料力学の基礎が身につく。 2)引張、曲げなどの例題を通して、基本的な強度計算ができるようになる。 3)金属材料、プラスチックに関する材料特性や、両者の違いが理解できるようになる。 進呈 講師著書:図解! わかりやすーい強度設計実務入門 基礎から学べる機械設計の材料強度と強度計算 講師の言葉 近年、製品が安全であることや不具合が少ないことは、付加価値ではなく当たり前のことだと認識 されるようになってきました。もし、消費者の期待を裏切るような低い品質の場合、ネットショップの 製品レビューやSNSなどによって瞬く間に拡散してしまいます。 品質を確保する取組みが、かつてないほど重要になっているといえます。特に強度に関わる不具合は 安全面の問題に直結し、リコールにつながることもあります。強度設計に関するスキルは、設計者が 学ぶべきことの中で最も優先順位が高いテーマの一つだといってよいでしょう。 一方、強度設計のスキルを身につけようとすると、材料力学や材料学、信頼性工学など非常に多くの ことを学ぶ必要があることに気づきます。設計業務が多忙を極める中、とてもハードルが高いと感じる 設計者が多いのではないでしょうか。 本セミナーは、このような設計者向けに、強度設計の全体像を効率的に理解できるように構成して います。式の導出などは最低限に抑え、実務での強度設計がまずはできるようになることを目指します。 前半は強度設計に必要な材料力学の基礎、後半は材料特性やばらつきへの対応手法などを解説して います。 実務で課題となりやすい金属材料とプラスチックの違いにも言及した上で、多くの例題を 使いながらわかりやすく解説します。
プログラム
1. 強度設計に必要な材料力学の基本はたったこれだけ 1-1 単位 1-2 力 1-3 モーメント 1-4 支持条件 1-5 荷重/応力/ひずみ 1-6 フックの法則 1-7 線膨張係数 2. 基本的な強度計算の方法 2-1 引張荷重/圧縮荷重 2-2 曲げ荷重 2-2-1 はりの強度計算の進め方 2-2-2 はりの種類 2-2-3 曲げモーメント 2-2-4 断面係数とはりに発生する応力 2-2-5 断面二次モーメントとはりのたわみ 2-3 せん断荷重 2-4 ねじり荷重 2-5 衝撃荷重 2-6 座屈 2-7 応力集中 3. 材料強度と強度設計 3-1 材料の基準強度 3-2 静的強度 3-2-1 応力-ひずみ曲線 3-2-2 金属材料の強度 3-2-3 プラスチックの強度 3-2-4 静的強度における基準強度の考え方 3-3 動的強度 3-3-1 疲労 3-3-2 衝撃 3-4 環境的強度 3-4-1 金属材料の腐食 3-4-2 プラスチックの劣化 3-4-3 プラスチックの劣化の寿命予測 3-4-4 温度の影響 4. 強度設計の手法と実務事例 4-1 ストレンス-ストレングスモデル 4-2 材料強度のばらつき 4-3 正規分布 4-4 材料強度の上限値と下限値の推定 4-5 許容応力と安全率 4-6 CAEの活用 備考. 例題を解いて理解を深めよう!(各章の途中で解説します) (1) 吊り下げ用ワイヤーの仕様検討 (2) イレクターパイプの強度計算 (3) スナップフィットの強度計算 (4) なぜ踏み台がリコールになったのかを確かめる (5) 複数の候補材料から強度的に優れた材料を選定する 他 講師紹介 九州大学大学院修士課程修了後、東陶機器㈱(現、TOTO㈱)に入社。 12年間の在職中、ユニットバス、洗面化粧台、電気温水器等の水回り製品の 設計・開発業務に従事。 金属、プラスチック、ゴム、木質材料など様々な材料を使った製品設計を経験。 また、商品企画から3DCAD、CAE、製品評価、設計部門改革に至るまで、設計 業務に関するあらゆることを自らの手を動かして実践。 それらの経験をベースとした講演、コンサルティングには定評がある。