競合他社を凌ぐ性能・コスト実現に向けての開発設計の取組み方,
目標達成のプロセス,開発段階の設計力,品質不具合を出さない取組みについて,
具体的実例を交えて詳しく解説する特別セミナー!!
- 講師
(株)ワールドテック 代表取締役社長 寺倉 修 先生 (株)デンソーにて開発設計業務に従事の後,独立,現在に至る
- 日時
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
受講概要
受講形式 WEB受講(ライブ配信のみ) *こちらのセミナーはZoomシステムを使用したオンラインセミナーとなります。
受講対象
・製造業の開発設計,品質,生産技術,企画など
その他競合に優位性を確保する取り組みに興味のある方
・役職は,役員から初心者まで経験は問わない
予備知識
特にございません。
習得知識
1)競合を凌ぐダントツ目標の設定方法を理解できます。
2)競合を凌ぐダントツ目標実現の開発設計プロセスを知ることができます。
3)競合を凌ぐ開発設計者に必要な技術知見・判断基準など7つの要素を理解出来ます。
4)競合を凌ぐさまざまな実践事例を知ることができます。
進呈:「設計力こそがダントツ製品を生み出す」寺倉 修 先生 著
講師書著を進呈いたします。
講師の言葉
技術の急速な進化と普及は、モノづくりが新たな段階に入りつつあるように感じられます。とはいえ、
製造業の基本は競合メーカーに対し「優位性」を確保し、且つ、お客様の「信頼」を得続けることにあります。
これは、普遍的に取り組まねばならない課題であり、それに相応しい取り組みをせねばなりません。
一方、開発設計段階の取り組みが品質・コストの80%を決めるとの現実があります。この状況を踏まえ、
本セミナーは、「優位性」について、「競合メーカーへの優位性」確保するための開発設計のありようを取り上げ
ます。具体的には、「競合を凌ぐダントツ性能」と「競合を凌ダントツコスト」実現への取り組みです。競合を凌
ぐ性能・コストを実現した事例を紹介し、そこから導かれる、プロセス、競合を凌ぐダントツ目標の選定、その
目標の満たすべき要件、その目標の達成を阻害する要因の打破などを取り上げます。
更に、競合を凌ぐダントツ目標の取り組みは身近にあることの例、世界一製品の開発例、ダントツスピードの
開発例など様々な切り口の競合を凌ぐ豊富な事例を学ぶことができます。競合を凌ぐ取り組みに必要な設計者の
ありよう(あるべき姿)についても取り上げています。競合を凌ぐ設計力は「いかにあるべきか」、「何を取り
上げるべきか」、「どのように取り組むべきか」を学ぶことが出来ます。
最後に、「信頼」を得続けるための開発設計のありようについても触れます。優位性の取り組みと対比すること
で競合メーカーを凌ぐ取り組みのありようの理解を深めることが出来ます。
プログラム
1. 競合を凌ぐダントツ製品とは ダントツ製品の定義、及び先行開発段階と量産設計段階で それぞれ設計力が存在することを解説 (1) ダントツ製品とは -Q・C・Dの一つ以上がダントツであること (2) 先行開発と量産設計段階の関係 -先行開発段階は、ダントツ目標値の設定と実現、 量産設計段階は、ダントツ目標値品質120%達成の取組み -それぞれの段階に取り組みは、Wモデルで表現できる (3) 先行開発段階の活動 -この段階ではさまざまなツールが使われる 2. 実例を追うダントツコンセプトを実現する先行開発の流れ ダントツ目標の設定とその実現方法について具体例を踏まえ解説 (1) 新製品開発をスタートする環境をつくる (2) 新製品の選定のための基本方針を決める -既存製品の課題の分析を踏まえ、新製品選定の基本スタンスを明確にする (3) 新製品を具体的に選定する -取り組むシステム分野の絞り込みと製品の選定 (4) 選定した製品をダントツにする方針を決める -Q・C・Dの何をダントツにするか根拠をしっかり踏まえる (5) システムから要求される真のニーズを把握する -真のニーズとは、またその掘り起こし方とは (6) 真のニーズから得られたダントツ性能を実現する -ネック技術の見極めとそれを乗り越えるには (7) ダントツコストを見極め、実現する -スピードを意識した取り組みとは 3. ダントツ目標が満たすべき4つの要件 ダントツ目標達成のプロセスフロー、得られた目標値の妥当性を判断する4要件、及び 目標値達成を阻害する要因を乗り越える取り組み、について解説 (1) ダントツ目標達成プロセス -達成プロセスは3つのグループからなる、基本プロセス、サポートプロセス、マネジメントプロセス (2) ダントツ目標が満たすべき4要件 ①第一要件:目標項目の妥当性 ②第二要件:目標値の対象システムでの妥当性 ③第三要件:システム動向との整合性 ④第四要件:成長タイミングとの整合性 (3) ダントツ目標値の達成のための阻害要因の打破 -阻害要因とは、及びそれを打破する具体的な取り組み 4.先行開発段階の7つの設計力 量産設計段階の設計力とは異なる、先行開発段階の7つの設計力を解説 (1) 先行開発段階の7つの設計力要素 (2) 先行開発段階の7つの設計力を構成するもの -量産設計段階とは異なる設計力が必要 (3) 開発促進会議のありよう 5.ダントツ目標を目指した実践事例 競合先を引き離す特性項目の絞り込みと目標値の設定、この活動をシステムからコンポーネントまで 段階的に紹介 市場動向調査/システム重点特性選定/システム特性値設定/コンポーネント選定/コンポーネント特性設定 6. さまざまなダントツ製品を目指した取組み事例 (1) ダントツ目標の取組みは身近にある -ダントツコスト1/2達成例 (2) 世界一製品開発 -他社の追従を許さない独自技術の開発で、世界一を達成した例 (3)ダントツのスピード開発 -ダントツのスピードでお客様に満足頂いた例 (4)システムの変化点はダントツ新製品開発の機会 7.ダントツ目標設定に必要なロードマップ ダントツ目標が満たすべき要件の見極めにはロードマップの活用が大切 (1)ロードマップとは (2)ロードマップの整合性 (3)ダントツ性能事例に当てはめると (4)体制 (5)ロードマップのパターン (6)ダントツコストの見極めもロードマップから 8.淘汰の時代を生きる設計者のありよう (1)設計者のありよう-WAY (2)世界一製品を目指した経験者の言葉 9.100万個作っても1個たりとも品質不具合を出さない取り組み (1)品質不具合を出さない量産設計段階の7つの設計力 (2)量産設計プロセス (3)図面に書かれたことは理論で説明、試験実験で検証されねばならない (4)品質の99%は未だ五合目 (5)設計力と現場力の相乗効果 講師紹介 1978デンソー(当時、日本電装)入社。 車載用センサー及びアクチュエータの開発・設計業務に従事。 日本初のオートワイパー用レインセインサーを開発し、レクサスへの搭載を実現。 他、20種類以上の自動車部品を開発・設計した。 2005年ワールドテックを設立して代表取締役就任。 製造業への開発・設計・生産などの技術を支援。 東京大学大学院経済学研究科ものづくり経営研究センター(MMRC)コンソーシアムで 「モノづくりを支えるもう一つの力「設計力」」や「「設計力」を支えるデザインレビュー」と題し講演。 企業活力研究会“平成22年度ものづくり競争力研究会”委員。 2018年の経済産業省「ものづくり白書」に「設計段階での品質管理の重要性」を提言し、掲載された。 その他、大手電子部品メーカーの品質に関する基調講演など、「設計力」に関する講演多数。 著書 ・「設計力」こそが品質を決める~デンソ-品質を支えるもう一つの力 ・「設計力」を支えるデザインレビューの実際 ・「設計力」こそがダントツ製品を生み出す (以上、日刊工業新聞社) ・ 開発設計の教科書 (日経BP社) ●日経ⅹTECHコラム「設計力の魂」をオンライン連載中 (第74回目掲載) 所属学会 計測自動制御学会 自動車技術会