界面活性剤の基礎,起泡性が高くクリーミーな泡の調製技術,
低刺激性界面活性剤の知識の,界面活性剤・身体洗浄料の抗菌・抗ウイルス力,
材料探索,商品設計について,具体的なテクニックを交えて分かりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
山形大学大学院 理工学研究科 バイオ化学工学分野 教授 工学博士 野々村 美宗 先生 花王(株)主任研究員を経て現職 。NHK番組「チコちゃんに叱られる」において「しっとり感」を解説。 書籍『化粧品・医薬部外品・医薬品のための界面化学』『教授にきいた・・・コスメの科学』(共にフレグランスジャーナル社)
- 日時
- 会場
本セミナーはWEB受講のみとなります。
会場案内
- 受講料
- (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
受講概要
受講形式
WEB
*本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンラインセミナーとなります。
受講対象
化粧品メーカー、日用品メーカー、界面活性剤/油剤/増粘剤メーカー、OEMメーカー
予備知識
特にありません
習得知識
1)界面活性剤に関する基礎的な知識
2)起泡性が高くクリーミーな泡の調製技術
3)低刺激性界面活性剤に関する知識
4)界面活性剤および身体洗浄料の抗菌・抗ウイルス力 など
講師の言葉
新型コロナウイルス感染症の世界的な流行によって、ハンドソープ・ボディーソープ等の
皮膚洗浄料の重要性が一気に高まり、一時はお店の棚が空になるような状況となりました。
今後も、数年間はコロナウイルス感染症の流行が繰り返されることが指摘されており、安全
な生活を送るうえで、皮膚洗浄料は重要なアイテムであり続けることが予想されます。
本講演では、身体洗浄料において抗菌・抗ウイルス性を発揮する界面活性剤について紹介
したうえで、お客様の満足度が高く、使い続けて頂ける身体洗浄料を調製するための材料探索
と処方設計についてお話します。
まず、泡製剤の特性と界面活性剤の選び方の一般則について概説した上で、商品開発の現場
で行われている起泡性が高くクリーミーな泡の立つ処方の作り方について学びます。
次に、度重なる洗浄行為でも手が荒れない低刺激の皮膚洗浄料を開発するうえで不可欠な
アミノ酸系界面活性剤やノニオン性界面活性剤、皮膚の上にスキンケア効果を示す油剤を残留
させるコアセルベーション技術について紹介します。
さらに、皮膚表面の菌叢に着目した皮膚洗浄技術と面活性剤を用いた皮膚洗浄と新型コロナ
ウイルス対策の現状と課題について報告する予定です。これらの知識はハンドソープ・ボディー
ソープなどの皮膚洗浄料の商品設計だけでなく、その原料を開発する上でも有用です。
次の日に現場に戻ってすぐに役に立つよう、具体的なテクニックをたくさん紹介していきますので
ぜひお越しください。
プログラム
1. 界面活性剤とは
・界面活性剤の定義と種類
・界面活性剤の機能と応用例
・界面活性剤の抗菌・抗ウイルス力
2. ポストコロナ時代の皮膚洗浄料に求められる機能は?
3. 安定なクリーミーフォームの作り方とその応用
・泡の生成・崩壊のメカニズム
・安定な泡を調製するための界面活性剤の選び方
・速泡性を高めるブースター
・泡を安定化する増粘剤
・効果的な消泡剤とそのメカニズム
4. 皮膚への刺激の低い皮膚洗浄料の作り方とその応用
・石けん(脂肪酸塩)
・アミノ酸系界面活性剤
・アルキルリン酸エステル系界面活性剤
・アルキルエーテルカルボン酸
・ノニオン性界面活性剤
・保湿剤・油剤・高分子を利用した低刺激処方
・コアセルベーションを利用した皮膚洗浄剤によるスキンケア
5. 皮膚表面の菌叢に着目した皮膚洗浄技術
・皮膚表面の菌叢と皮膚の状態への影響
・界面活性剤を用いた黄色ブドウ球菌・アクネ菌の選択的殺菌
6. 界面活性剤を用いた皮膚洗浄と新型コロナウイルス対策
・界面活性剤による消毒とそのメカニズム
・皮膚洗浄による感染予防とそのメカニズム
7. ヒット商品の処方解説
講師紹介 1996年 慶應義塾大学 大学院 後期博士課程 修了 1996年 花王株式会社 入社 11年間メイクアップ化粧料、皮膚洗浄料の商品開発を担当 元 花王株式会社 主任研究員 2007年5月 山形大学 大学院理工学研究科 バイオ化学工学専攻 准教授 2017年4月 山形大学 大学院理工学研究科 バイオ化学工学専攻 教授