回収事例から学ぶ品質保証体制のチェックポイント,顧客満足,企画・設計段階での保障,
量産段階での保障,物流段階での保障,販売段階での保障,市販後の保障,苦情・クレームに対する
対応などについて、具体的事例を交え詳しく解説する特別セミナー!!
- 講師
(株)ディー・エイチ・シー さいたま岩槻工場 工場長(中小企業診断士) 鈴木 欽也 先生 (株)資生堂 本社生産技術部,(株)コスモビューティー執行役員品質保証部長を経て現在に至る
- 日時
- 会場
- 受講料
- (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
受講概要
受講形式 会場・WEB 受講対象 ・化粧品の商品企画、研究、製造、品質保証の業務を担当 若しくは、これから担当する方で品質保証を総合的に把握したい方 ・資材メーカー、原料メーカーの方で化粧品の品質要求の概要を知りたい方 予備知識 特に必要なし 習得知識 1)リスクアセスメントに基づく化粧品の品質保証の考え方 2)リスクアセスメントに基づく化粧品の品質保証に必要な試験内容の理解 3)自社および外部委託先の化粧品生産に関する監査の進め方の理解 講師の言葉 化粧品の安全、安心の商品をお客さまに届けるために、一般的にはISO22716(化粧品GMP)の 要求事項に 応える体制の整備と確実な運用が基本となります。しかしながら、もの作りと具体的 な個々の製品保証においては、設計段階および製造段階において適切な加速試験や過酷条件による 試験の実施が必須です。 しかしながら、これらの具体的な試験項目については各社のノウハウと企業方針に基づく要素が 大きいため、企画段階から物流段階まで系統立てられて議論されるケースはあまり見られませんでした。 現在、各社においてビジネスのグローバル展開が求められ、安全・安心の日本製の化粧品が求められて いる状況を鑑み、企画段階から販売後までの自社商品の強みを再評価、再認識すると共に品質リスク アセスメントの 手法を中心に、講演者の具体的な事例を中心に系統立てて学ぶことで、自社の品質保証 体制の再強化、再構築の 展開に繋がることを目指します。 また、最近は外部委託先を活用したビジネスモデルも多く見られていることから、外部委託先の評価の 方法や 監査の進め方についても学ぶことで、各企業において実践的な品質保証の体制の充実化、強化に 結び付くことを目指します。
プログラム
1. 化粧品の最近の回収事例から学ぶ品質保証体制のチェックポイント
1.1 開発段階から販売までの品質保証体制とは?
1.2 表示の誤りに関する推定される管理体制の不備事項
1.3 異物混入に関する推定される管理体制の不備事項
1.4 化粧品製造におけるGMPの位置付け
1.5 標準化と文章化
2. 品質保証とは
2.1 自社製品の独自価値は?(バリューチェーン分析)
2.2 自社製品の購入者は?(顧客分析)
2.3 お客さまに渡るまでの品質保証とは?
2.4 ISO22716(化粧品GMP)に基づく品質保証とは?
3. 顧客満足とは?
3.1 ISO/JIS Q 1002 苦情対応マネジメントシステムの概要
3.2 グローバル視点で商品を考える
3.3 海外法規とGMP要求の概要
4. 企画・設計段階での保障
4.1 機能展開とは
4.2 スケールアップの基本的な考え方
4.3 材料保障について
4.3.1材質選定の留意点
4.3.2材料設計段階でのFMEAの展開について
4.4 微生物保障について
4.5原料保障について
5. 量産段階での保障
5.1作業の標準化とヒューマンエラー
5.2官能検査の進め方
5.3異物対策
5.4バリデーション
5.5外部生産委託先の管理
6. 物流段階での保障
6.1輸送時の品質リスク
6.2輸送試験、激動試験
7. 販売段階での保障
7.1 耐光性試験と耐光性保障
7.2お客さま視点と生産者視点の違い
7.3使用状況を踏まえた過酷試験について
8. 市販後の保障
8.1 市販後の保障
8.2 3年間保障の根拠データの揃え方
9. お客様苦情・クレームに対する対応について
講師紹介
1980年-2014年(株)資生堂に入社。掛川工場で検査、中味技術の業務、本社生産技術部
海外工場の建設および技術移転、海外調達の業務を担当。
北京工場長、掛川工場/大阪工場 技術部長としてFDA査察対応、
EU原薬登録、スキンケア製品の大阪工場への生産の集約化を実施。
2014-2015年 (株)コスモビューティー 執行役員品質保証部長。ベトナム工場・中国工場の建設を対応。
2015年-現在 (株)ディーエイチシー さいたま岩槻工場 工場長
工場改修によりリップクリームの内製化を実施