モータの特性,等価回路,駆動方式・駆動回路,制御手法,
電流センサレス手法,磁極位置推定手法,ノイズ低減ノウハウについて,
具体的に分かりやすく解説する特別セミナ!!
- 講師
静岡理工科大学 大学院理工学研究科 特任教授 博士(工学) 高橋 久 先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
受講概要
受講対象 自動車関連部品,モータを利用する家電製品,医療用機器,福祉機器, サービスロボット,産業用ロボットなどを開発している部門の方々。 予備知識 特にありませんが,電気回路やMOSFETなどの半導体についての基礎知識があると, モータ駆動回路などの理解がしやすいと思います。 習得知識 (1) モータの種類と特徴,駆動方式がわかる (2) 永久磁石同期モータの制御回路と制御手法がわかる (3) モータ駆動回路やインバータ回路がわかる (4) 高効率駆動の考え方がわかる (5) 電流センサレス手法と考え方がわかる (6) 磁極位置推定手法と磁極位置センサレス駆動法の考え方がわかる (7) ノイズを低減する回路,壊れにくい回路構成がわかる 講師の言葉 自動車をはじめ,産業用機器や家電製品,サービスロボットなど,あらゆる製品でモータが搭載され, その数は急増しています。これらのモータは高効率化や高性能化を実現するために,マイクロコンピュータを 用いた電子制御によって駆動されています。さらに長寿命化のために,モータは,ブラシ付DCモータから 永久磁石同期モータ(SPMSMやIPMSM)への移行が始まっています。そのため,安価で信頼性の高い制御回路 や駆動回路,高効率・高性能な制御技術が求められています。 また,部品点数を減らし,コスト削減と故障率低減のために,センサを用いないセンサレス制御が期待され, エアコンのコンプレッサ駆動モータなど温度等の利用環境によってセンサを利用することが困難な応用では, ロータ磁極位置センサレス駆動が求められ,実用化されています。 本講座では,最近のモータと電気的特性,駆動方式や駆動回路,ノイズを低減するインバータ回路構成, 永久磁石同期モータの制御手法,電流センサレス制御や磁極位置推定手法を用いたセンサレス駆動法など, 実用的な基礎技術から最新の応用事例までを具体的な事例を示しながら解説します。
プログラム
1.モータの構造と等価回路 (1) ブラシ付DCモータとブラシレスDCモータ (2) 永久磁石同期モータ (3) 等価回路 (4) コギングトルク (5) 巻線抵抗とインダクタンス 2.駆動方式と駆動回路 (1) パワーデバイスの種類と特性 (2) 起電力波形と駆動方式 (3) ブラシレスDCモータの駆動方式と駆動回路 (4) ノイズを低減する駆動回路 (5) 方形波駆動 (6) 正弦波駆動 3.モータ制御手法 (1) 起電力と電流によるトルクの関係 (2) スカラー制御 (3) ベクトル制御と非干渉制御 (4) 弱め界磁 (5) コギングトルクの低減法 (6) IPMSMの最大トルク制御法 4.電流センサレス制御手法 (1) 直流母線電流検出方式 (ワンシャント方式) (2) 電流センサレス制御 5.磁極位置センサレス制御手法 (1) 突極特性を利用した位置推定手法 (2) 負荷角推定によるベクトル制御 (3) ずれ角補正方式ベクトル制御 (4) 位相補正方式ベクトル制御 (5) 二重推定方式 講師紹介
電気学会上級会員 略歴 1994年 4月 職業能力開発総合大学校 工学研究科電気情報専攻 准教授 1997年~1999年 国家プロジェクトとして,天津工程技術師範大学 (Tianjin University of Technology and Education)に出向 2011年 9月 職業能力開発総合大学校 退職 2011年10月 静岡理工科大学 大学院理工学研究科 教授 2013年4月~2017年3月 エデュケーションサイト長 2013年4月~2017年3月 創造工学センター長 2018年3月 定年退職 2018年4月~ 大学院理工学研究科 特任教授として着任 2018年4月 総合技術研究所 副所長, 研究推進副委員長 主な学外職 2000年~ 電気学会 論文委員会委員 2003年~2006年 電気学会 回転機技術委員会 委員 2003年~2006年 電気学会 小形モータ関連調査専門委員会 委員長 2012年~2017年 公益財団法人 浜松地域イノベーション推進機構 パワーエレクトロニクス事業化研究会 会長 2016年~ モータドライブ応用研究会 代表幹事 その他 学会委員会幹事・委員,大学外部評価委員,補助金審査委員 など多数