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CFRPの長期信頼性・耐久性を評価し実務に役立てるための

CFRPの疲労・破壊特性と安全寿命予測および損傷観察

化学機械

CFRP(炭素繊維強化プラスチック)の基礎,損傷観察技術,疲労試験方法,疲労強度評価,
 疲労き裂進展評価,寿命予測について分かりやすく解説する特別セミナー!!

講師

早稲田大学 理工学術院 基幹理工学部 機械科学・航空学科 准教授 博士(工学) 細井 厚志 先生

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
(消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト

受講概要

受講対象
 ・設計開発、品質管理、生産技術、製造技術等の分野で複合材料を用いた製品の研究開発、材料設計に関わる方
 ・複合材料の疲労の基礎と評価について学習したい人など
予備知識
 特にありませんが、材料力学の知識があれば理解が深まります。
習得知識
 1)疲労強度評価技術の基礎知識
 2)炭素繊維強化複合材料の基礎知識
 3)炭素繊維強化複合材料の損傷観察技術
 4)炭素繊維強化複合材料の疲労試験方法
 5)炭素繊維強化複合材料の疲労強度評価技術
 6)炭素繊維強化複合材料の疲労き裂進展評価技術
講師の言葉
 近年、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が民間航空機の一次構造材料に採用され燃費削減を
実現しました。これをきっかけに、電気自動車や鉄道車両をはじめとする機械・構造物へ向けた
CFRPの更なる適用拡大が期待されています。その一方で、CFRPの長期信頼性や耐久性を適切に
評価することも重要課題となっています。CFRPは疲労特性に優れた材料と言われていますが、マ
トリックスクラックや層間剥離などの損傷が疲労負荷を受けることによって発生、進展し、
構造物の強度低下を引き起こします。
 本セミナーでは、最近、構造材料として注目を集めているCFRPの疲労損傷進展評価および
寿命評価技術について分かりやすく解説します。

プログラム

1. 複合材料及び疲労特性評価の基礎                
 1.1 複合材料の基礎                         
 1.2 複合材料の構造と強度
 1.3 疲労破壊事故事例
 1.4 疲労特性評価の基礎
2. 複合材料の損傷観察技術
 2.1 光学顕微鏡法
 2.2 軟X線探傷法
 2.3 レーザー顕微鏡法
 2.4 原子間力顕微鏡法
 2.5 マイクロ波法
3. 繰返し変動負荷を受けるCFRP積層板の疲労寿命予測
 3.1 マイナー則
 3.2 残存強度による累積損傷評価
4.海水浸漬させたCFRP積層板の疲労寿命評価
5.超高サイクル疲労におけるCFRP積層板の長期信頼性評価      
 5.1 層間剥離の進展特性評価
 5.2 トランスバースクラックの進展特性評価
6. CFRP積層板の疲労損傷発生予測
 6.1 トランスバースクラック発生寿命予測
 6.2 疲労損傷が生じないCFRP積層板の疲労強度設計
7. 厚肉CFRP積層板の面外疲労強度特性評価
 7.1 厚肉CFRP積層板の面外方向疲労試験方法
 7.2 厚肉CFRP積層板の面外方向疲労寿命評価 
講師紹介
略歴:
2005年10月~2007年3月 早稲田大学 大学院理工学研究科 客員研究助手
2007年4月~2008年4月 日本学術振興会 特別研究員
2008年5月~2014年3月 名古屋大学 大学院工学研究科 助教
2011年11月~2012年2月 シドニー大学 工学部 航空・機械・電子工学科 訪問学者
2014年4月~2016年3月 早稲田大学 理工学術院 講師
2016年4月~現在 早稲田大学 理工学術院 准教授

著作:
細井厚志,「金属疲労亀裂の治癒」,スマートマテリアル総覧 自己修復材料編,日経BP社,第5章,pp.315-316, 2018年
細井厚志,川田宏之,「炭素繊維強化複合材料の長期信頼性評価」,繊維複合材料,技術情報協会,第2章,第14節,pp.252-257, 2018年
川田宏之,細井厚志,「CFRP積層板の熱残留応力の解析」,高分子材料の残留応力対策,技術情報協会,第5章,第4節,pp. 230-234, 2017年
細井厚志,「層間剥離試験」,基礎からわかるFRP-繊維強化プラスチックの基礎から実用までー,強化プラスチック協会編,コロナ社,5.8節,pp. 138-143, 2016年
細井厚志,「炭素繊維強化複合材料の疲労損傷進展評価および損傷発生評価技術」,自動車,航空機,輸送機器における樹脂・プラスチック材料の技術資料集,技術情報協会,第6節,pp. 79-83, 2015年
細井厚志,「CFRPの疲労評価技術」,CFRPの成形・加工・リサイクル技術最前線,生活用具から産業用途まで適用拡大を背景として,エヌ・ティー・エス,第3編,第1章,第2節,pp.273-278, 2015年
細井厚志,川田宏之「CFRPの疲労特性と強度評価」,炭素繊維およびCFRP/CFRTPの特性と製造・開発動向,情報機構,第4章,第1節,pp. 111-120,2015年
川田宏之,細井厚志,「疲労試験」,最新材料の性能・評価試験技術(プラスチック系材料および製品事例),産業技術サービスセンター,編集:最新 材料の性能・評価技術 委員会,第3章,第11節,2014年
細井厚志,川田宏之,「炭素繊維強化複合材料の非破壊評価事例」,高分子における劣化・破壊現象の写真・データ事例集,技術情報協会,第15章,第10節,2014年
細井厚志,川田宏之,「炭素繊維強化複合材料の疲労損傷進展評価および寿命評価技術」,次世代自動車(EV・HV)に向けた自動車材料の樹脂化による車体軽量化―新材料開発・加工技術の事例とこれからの展開―,技術情報協会,第2章,第14節,pp. 201-204,2013年2月
川田宏之,細井厚志,「複合材料」,破壊力学大系-壊れない製品設計へ向けて-,株式会社エヌ・ティー・エス株式会社出版,第4編,第2章,3節,pp.478-482,2012年

所属学会:
日本機械学会、日本材料学会、日本複合材料学会、日本航空宇宙学会

役職:
日本機械学会 機械材料・材料加工部門 運営委員会 幹事
日本材料学会 複合材料部門委員会 幹事
日本複合材料学会 評議員
日本航空宇宙学会 ICAF(国際航空疲労委員会)委員