ゴムの破損・破壊と防止対策,水劣化・金属化合物による劣化・オゾン劣化・光と熱による劣化と対策,
接着トラブル対策,寿命予測について具体例を交えてわかり易く解説する特別セミナー!!
- 講師
元 化学物質評価研究機構 専務理事 工学博士 大武 義人 先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
特になし
習得知識
1)ゴムの欠点と選択のポイント
2)ゴムの破損・破壊と対策
3)ゴムの各種劣化要因と対策
4)ゴムの接着トラブル対策
5)ゴムの現場向き寿命予測
講師の言葉
近年のゴム製品には高性能化を付与すると同時に高度な信頼性が求められている。
しかし加硫ゴムには主鎖に二重結合が存在するが劣化を加速化するという重大な欠点を有している。
そのため他の材料に比べ劣化の防ぐ手段をより深く追求すべきではないかと思い現場技術屋向きの
講義を実施する。
プログラム
1)事故に学ぶゴムの欠点と適切な材料選択
① 事故発生と材料選択
② ポリマー選択時のポイント
③ 加硫ゴム、熱可塑性エラストマーの特徴、特に欠点
④ 分子量とポリマーの選択
⑤ 共重合比とポリマーの選択
2)破損破壊
① 脆性破壊
② 延性破壊
③ ソルベント破壊とその対策
④ 疲労破壊とその対策
⑤ 異物の存在と破損・破壊
⑥ ポリマー劣化が誘引する応力腐食
3)水劣化
① 成形品中の加水分解
② 成形中のポリマーの加水分解
③ 加硫ゴムの水劣化(残留塩素)とその対策
④ ポリマーの加水分解性
⑤ 添加剤、特に酸化防止剤の消失とその対策
⑥ 塩素による酸化とオゾンによる酸化の違い
⑦ オゾン水によるゴムへの影響
⑧ フッ素ゴムの温水劣化
4)金属化合物が引き起こす劣化(銅害)
① 金属種とその影響順
② レドックス反応と金属害の進行メカニズム
③ 対策
④ 着色剤(顔料)などの光増感作用
5)オゾン劣化
① オゾン劣化とは
② 何故、今、オゾン劣化が多発しているか
③ オゾン劣化メカニズム
④ オゾン劣化の検出の仕方
⑤ オゾン劣化と疲労劣化の違い
⑥ オゾン劣化対策
6)光と熱の相乗効果劣化と寿命に与える影響
① 光と熱が合わさるとどうなるか
② 熱がゴムへ与える影響
③ 光と熱と水が合わさるとどうなるか
7)接着に関するトラブル対策
① 接着力理論
② 接着剥離の種類
③ 接着トラブルの種類
④ 剥離トラブルを回避するための要件
8)劣化をベースにした現場向きの寿命予測手法
9)まとめと質問