ドライコーティングのメリット,真空装置必要性,膜ができるしくみ,原子・分子の作り方,
プロセスのモニター方法,スパッタプロセス,フィルムR-R特有の挙動と対策,
トラブル対策を含め実務上の重要ポイントを網羅的・具体的に解説する特別セミナー!!
- 講師
プロマティック株式会社 代表取締役 , 博士(工学)
立命館大学 客員教授 福島 和宏 先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- (消費税等込み)1名:48,600円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
受講対象 特に制限なし 予備知識 特になし 習得知識 1) 蒸着、スパッタ、CVD等のドライコーティングの最も基本的かつ本質的な原理 2) 真空R-R特有フィルム基材の挙動と対策 講師の言葉 スパッタリングは古くから知られている技術で、産業上の利用価値も非常に高い。 また、成膜材料種類やプロセスの改良に伴い、設備の改良も進んできている。 しかし、その基本的なメカニズムは変わっておらず、本質を理解しておくことは 今後の技術開発に有益である。 一方、フィルム基材を用いたR-Rプロセスではフィルム特有の挙動にプロセスが 支配され、所望の結果を得られないケースが多々ある。 本セミナーでは、スパッタの本質と共にフィルムR-R特有の現象を理解することで、 問題解決や新規開発の糸口を提供したい。
プログラム
1.ドライコーティングのメリット?
1-1.選べる膜材料
1-2.薄くて高機能
1-3.膜質の調整
1-4.凹凸、曲面への対応
2.なぜ真空装置が必要なのか?
2-1.大気圧と真空
2-2.真空の中身
2-3.「きれい」の基準
2-4.真空ポンプの種類と特徴
3.膜ができるしくみ
3-1.なぜくっつくのか?
3-2.膜になるまでの過程
3-3.結晶、多結晶、アモルファス
4.原子、分子の作り方
4-1.蒸着
4-2.スパッタリング
4-3.CVD
4-4.その他
5.膜質の調整方法
5-1.原子の運動エネルギー
5-2.原子の反応エネルギー
5-3.プラズマの生成方法と役割
6.プロセスのモニタの方法と意義
6-1.真空度
6-2.真空の組成
6-3.膜厚
6-4.最も簡易なプラズマモニタ
7.膜の評価と設計
7-1.密着力評価の本質
7-2.硬さとしなやかさ
7-3.結晶と粒界
8.スパッタプロセスの定性的説明
8-1.選ばれる理由
8-2.低温成膜
8-3.反応性
9.スパッタプロセスの定量的説明
9-1.スパッタ粒子密度の把握
9-2.アウトガスの影響
9-3.反跳アルゴンによるダメージ
9.4.合金および化合物のスパッタ
10. roll to rollドライコーティングの課題
10-1.コスト
10-2.roll基材のアウトガス
10-3.基材の熱負け
10-4.静電気
10-5.rollの内部応力
講師紹介
平成2年~18年まで、素材メーカーでフィルムの製造及び加工技術に関する研究・開発に従事。
特に、フィルムの表面処理およびroll to roll方式の蒸着ならびにスパッタによる要素技術開発を担当。
平成18年より、プロマティック(株)を設立し、プラズマ・薄膜・静電気等に関する受託研究及びコンサルティングを行っている。
所属学会など
・応用物理学会会員(薄膜・表面分科会、有機分子・バイオエレクトロニクス分科会、プラズマエレクトロニクス分科会)
・表面科学会会員
・関西コンバーティングものづくり研究会副会長