乾燥・粉砕・造粒の基礎,、トラブルの原因・対策・未然防止策、
装置の選定方法・スケールアップについて詳しく解説する特別セミナー!!
≪透明スケルトンモデルを使った「粉体挙動体験」実演付き≫
- 講師
吉原伊知郎技術士事務所
所長 吉原 伊知郎 先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- (消費税等込み)1名:48,600円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
予備知識 専門知識は必要ありません。 粉体・粒体の製造、あるいは粉体処理機器の製造・研究にかかわっている 技術者・研究者なら誰でも参加可能。 習得知識 1)粉体処理技術を俯瞰した理解が得られ得る。 2)自分が属している業界以外の、さまざまな、粉体取り扱い知識が得られる。 3)トラブルの原因と結果、予測と対応の実例を知識ばかりではなく体感として得る。 4)コストパフォーマンスの良い「初期投資低減型のトラブル対策例」を示す。 5)本年2019年の「ドイツ粉体工業展」に関する動向をご報告する。 6)「流動層」を見たことが無い人も、透明アクリル小型装置で体感できる。 7)「フィードバック方式」とは何か、小型スケルトンモデルで体感できる。 8)「粉の偏析」とは何か、実際に目の前で偏析現象が発生する。 講師の言葉 粉粒を扱うプロセスの構築は、プロセス内での粉体物性の変化を十分把握することが大切である。 固体粒子+液体+気体の混在した「混相流体の流動性の変化」「付着性の変化」を、事例を挙げて 解説するとともに、「透明アクリル小型粉体挙動スケルトンモデル」を駆使して、「体感」として 粉体の動きを観察し、考える経験をセミナー内で行う。 ヨーロッパの粉体業界の動向を見据えながら、AIやIoTの活用にも欠かせない粉体の挙動 (原因と結果)の理解を、実際に会場で粉体を用いながら、トラブル対策の失敗例・成功例として、 講師の体験から解説する。 粉体挙動確認用 スケルトンモデルの一例 回分式「流動層乾燥機」/ 傾斜皿形「転動造粒機」 V型ブレンダー: 「流動層造粒機」デモ用モデル 粉体の混合と偏析、確認用
プログラム
1,はじめに;粉体技術を俯瞰する。
目的の機能を付与する粉体技術。
1) 化学工学的な処理として「物性の変化する粉体処理」
2) 機能性微粒子の扱い例
3) 微粒子であるが為の問題点
4) 微粒子にする業界別の目的
粉砕、乾燥、造粒は、目的の粒子を造り上げる単位操作
1) 造粒操作の定義とその周辺技術
2) 世界の粉体処理に関わる組織/展示会
3) 最近の展示会話題;ドイツ(ニュルンベルグ2019)、アメリカ(シカゴ2018)
2,乾燥処理技術の分類と実際(原料/製品の物性に合わせた原理を選定する)
乾燥装置の俯瞰
乾燥装置の選定デシジョンツリー
スケールアップは「現象の規模を大きくすること」であり「装置のサイズを大きくすること」ではない。その理由。
乾燥に伴うトラブルとは?
流動層を見たことがあるか?
3,粉砕処理技術の分類を実際 (目的に合わせた原理を選ぶ)
原理の分類と、装置の選定基準
装置内で何が起こっているか、透明模型で見る
上流側・下流側の影響とは何か?
供給機の「ハンチング」の弊害!
粉砕機のトラブルとは?
4,造粒技術の分類と実際。(原理を理解し製品の目的に合わせる)
前処理の混合に関する理解
造粒原理の分類
1) 転動造粒・・・モデルによる実演。聴講者参加型
2) 攪拌造粒・・・モデルによる実演。聴講者参加型
3) 押出造粒・・・モデルによる実演見学
4) 解砕造粒・・・モデルによる実演見学
5) 圧縮造粒・・・資料による説明
6) 噴霧造粒・・・資料による説明
7) 流動層造粒・・モデルによる実演;流動現象と、バインダー添加状況体験
8) 溶融造粒、液相反応造粒、複合式、その他の造粒方式
造粒現象の理解(正しい造粒機を選定するには、粉体現象を把握していなければならない)
5,粉体トラブル現象の理解と対策、
1) つまる、くっつく、摩耗する
2) 洩れる、流れる、飛んでゆく
3) 蓄熱、発火、粉塵爆発
4) 偏析(透明アクリル小型モデルに粉体/粒体を入れて運転し、偏析現象を体感する)
5) 粉体トラブル対策の一般的対策
6,粉体によるトラブル対策の「エスケープルート方式」提唱。
1) 事前対策
2) 事後対策
3) エスケープルート対策、コストパーフォーマンスの優れた方式
7,おわりに;信頼される技術者になる。
これからの日本の物造りにおける「微粒子取り扱い技術の重要性」
ドイツ、アメリカの「粉体取り扱い展示会の現状」
*講義の中で、透明アクリル粉体挙動確認モデル(Powder Phenomenon Skelton Model?)に、
実際に粉を入れて動かし、装置の中で粉体がどのような挙動を示すものかを観察・体感する。
聴講生に実際に液体のバインダーを粉体表面に噴霧してもらい、液架橋現象によって、
「粉」が「粒」に成長してゆく様子を、体感してもらう。
自分の操作とその結果の「因果関係」を体感し、理由を考える。
講師紹介
1976年 東京農工大学工学部、化学工学科卒業、同年(株)奈良機械製作所、入社。
乾燥。粉砕。造粒、表面改質のプロセス開発に関わる。
計画設計部長、海外営業部長を経て1994~2001年、ヨーロッパ支社支店長。ドイツ駐在
2002年より本社技術担当役員として勤務。
日本粉体工業技術協会造粒分科会元代表幹事。
取締役部長、取締ヨーロッパ支店長を経て、2014年フェロー。
2015年1月より、吉原伊知郎技術士事務所開設、造粒分科会元名誉幹事。
技術士(機械部門)。東京農工大学技術士会副会長。
所属
日本粉体工業技術協会、造粒分科会、元代表幹事
技術士、(機会部門)日本技術士会会員
著作
「造粒ハンドブック」 日本粉体工業技術協会造粒分科会監修。編著。オーム社
「ものづくり高品位化のための微粒子技術」 大河出版。砥粒加工学会編
「難局打開の“造粒技術”」 サイエンス&テクノロジー社
「粉体・ナノ粒子の創製と製造・処理技術」松本幹治/小波盛佳監修、テクノシステム社
など多数