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表面処理のトラブル防止のための

よく分かる表面処理の正しい選択の仕方
~ 目的を実現する要素技術と表面処理の基礎を学ぶ~

化学

表面処理の要素技術、直面する様々な不具合の原因・トラブル対応について分かりやすく実践に役立つよう解説する特別セミナー!!

講師

テクノサポートオーテス 代表
(株)ワールドテック 講師 愛知工科大学 非常勤講師 岡本 邦夫 先生
(株)デンソーにて開発・設計,(株)デンソーテクノにて教育に従事の後,現在に至る

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
(消費税等込み)1名:48,600円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
テキスト

受講概要

受講対象

表面処理に関心のある方ならどなたでも受講できます。

 受講後の修得知識

(1)様々な表面処理の原理や設計・取り扱いの留意点を理解できる。
(2)技術者が望む機能に関する要素の基礎を学べる。
(3)要素技術と表面処理の関連を学び、失敗のない正しい選択法を学ぶことができる。

講師の言葉

 表面処理は多くの摺動部品や金型などで広く用いられていますが 、表面処理に関連する方々は、様々な不具合に直面されているかと思います。
そのような皆様に問いかけたいと思います。
 ・表面処理の手法にのみ関心が向いてませんか?
 ・あなたが望む機能を実現するため、要素技術(ex. 摩擦 ・摩耗 ・潤滑、 耐疲労性・潤滑、耐疲労性腐食 、密着性、材料など)の視点で表面処理を考えたことがありますか?
トラブルのない正しい表面処理を施行するためには、皆様が必要とする機能を実現する要素技術を理解した上で、様々な表面処理の中から選択、
改善することだと理解していただきたいと思います。
 本講座では、講師からの一方通行の講義ではなく、講師と受講者間での相互方向でのやり取りを通じて
表面処理とその関連する要素技術を深く理解し、実践に役立てていただくことを狙いとしています。

プログラム

1) 表面処理の概要
 (1) 表面処理はなぜ必要?
 (2) 表面処理の分類
 (3) 表面処理の用途例と代表的な表面特性
  ① 用途と表面処理の目的
  ② 自動車の高効率化に要求される表面特性
  ③ 金型に要求される表面特性
  ④ 工具に要求される表面処理
  ⑤ その他(ex.電子部品、樹脂製品)
 (4) 表面処理の考え方と改質形態

2) 表面処理の基礎
 (1) 低摩擦・低摩耗(トライボロジー)の基礎
  ① 摩擦の原理と低摩擦の手法
  ② 摩耗の原理と低摩耗の手法
 (2) 材料表面の基礎
  ① 材料表面の性状
  ② 材料表面の親和性と密着性

3) 表面処理で得られる効果
 (1) 腐食と防食
  ① 腐食の形態
  ②金属腐食のプロセス
  ③金属の表面状態
  ④全体腐食と局所腐食
  ⑤ 局部腐食について(孔食、隙間、粒界、電食)
  ⑥防食について
  ⑦腐食によるトラブル
 (2) 摩擦・摩耗特性
  ① 固体潤滑皮膜の種類と特性
  ②品質に関わる摩耗について
 (3) 耐疲労性
  ① 疲労の原理と対策の考え方
  ②疲労強度を高める表面処理
  ③ 表面硬化処理の効果
 (4)機械的表面改質
  ①ショットピーニングとは
  ②その効果
 (5)表面官能基による密着性向上
  ①接着剤の概要
  ②接着原理と事例
 (6)光関連
  ①着色
  ②光沢
  ③光の反射防止
  ④成膜技術での制御

4) 熱処理による表面処理
 (1) 焼入れ手法と硬化原理
 (2) 表面熱処理とは
  ① 熱処理の原理
  ②材料表面に生じる現象
  ③熱拡散の状態
 (3) 表面焼き入れ
  ①表面焼き入れの種類 表面焼き入れの種類 表面焼き入れの種類
  ②表面焼き入れの特徴と問題点
  ③高周波焼入れによる硬化
 (4) 浸炭および窒化処理
 (5) 窒化および軟窒化処理
 (6) 炭素・窒以外の拡散浸透処理

5) 水溶液による表面処理
 (1) 化学変による表面処理
  ① 分類
  ②水溶液の性質
  ③化学反応のみによって行う表面処理(化成処理、化学めっき)
 (2) 電気を用いた表面処理
 (3) めっき金属と冶金的金属の硬さ比較
 (4) 陽極酸化
 (5) めっき皮膜の密着性

6) 物理的・化学的蒸着による表面処理
 (1) 蒸着とは
 (2) 物理的蒸着法(PVD)
  ① 蒸着とは
  ②真空蒸着
  ③イオンプレーティグ
  ④スパッタリング
 (3) 化学的蒸着 化学的蒸着法(CVD)
  ① CVD とは
  ②熱 CVD
  ③プラズマ CVD
  ④光 CVD
 (4) PVDとCVDによる硬化膜とその特徴
  ① TiN を基にした硬化膜の開発状況
  ② DLC (Diamond -Like CarbonCarbon )について
 (5) PVDとCVDを利用する際の留意点

7) 表面処理 のための前処理
 (1) 洗浄剤
 (2) ドライ洗浄
 (3) エッチング
 (4) 化学研磨 と電解研磨




講師紹介
1973年4月 ~ 2005年3月
 (株)デンソー(旧日本電装 ㈱)開発部にて車載用セラミックス製品、空気浄化フィルタ、燃料電池関連システムの開発・設計。
2005年4月 ~ 2009年3月
  (株)デンソーテクノ((株)デンソーグループ会社)人材育成部にて技術者教育の企画と実践
2009年11月 ~ 現在
  テクノサポートオス代表。自動車関連企業等の技術者を対象に技術教育を支援。
   主な分野は、ねじ締め・トライボロジー・自動車用シール技術・鉄鋼材料の熱処理・表面処理・接着剤・VE 実践・ゴム・樹脂。
   現在、(株)ワールドテック講師 愛知工科大学非常勤

著  作:1996 自動車工学シリーズ「カエアコン」共著・山海堂
研究業績:1995 年 JSAE( JSAE(自動 車技術会 車技術会 )発表(テーマ:車室内空気の清浄化技術)
               1996 年 SAE International 国際会議発表(前記の関連テーマ)