化学プロセスにおける反応,撹拌,晶析,ろ過操作についてラボ実験から実機へのスケールアップの基礎と
トラブル対策について多数の事例を交えて解説する特別セミナー!!
- 講師
スケールアップコンサルタント 高橋 邦壽 先生 (元住友化学)
- 日時
- 会場
- 受講料
- (消費税等込み)1名:48,600円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
受講対象
・研究部門の工業化スタッフ ・生産技術部門の工業化スタッフ ・製造部門の技術スタッフ
予備知識
・初歩の有機合成,化学工学、製造設備に関する知識 ・初歩の単位操作(反応,撹拌、晶析、ろ過)に関する知識
習得知識
1)スケールアップと発生するトラブルの原因と対策 2)スケールアップと影響因子 3)スケールアップと化学工学の役割 4)反応、撹拌、晶析、ろ過のスケールアップポイント
講師の言葉
医薬原薬・中間体、農薬、化成品、電子材料などファインケミカル製品のバッチ生産プロセスは,多くの撹拌槽(反応釜)を 中心とした設備を活用して,反応,洗浄・分液,抽出,吸着,濃縮,晶析、ろ過、乾燥などの操作を行い製品が製造されている。 バッチプロセスは多品種切換え生産・非定常操作で行われており、多くのトラブルが発生している。 本セミナーでは、反応、撹拌、晶析、ろ過操作について、ラボ実験から実機へのスケールアップを多くの事例を示しつつ、 スケールアップの基礎とトラブルを防止するための考え方を紹介する。
プログラム
1.バッチプロセス 2.単位操作で発生するトラブル 3.スケールアップと影響因子 4.スケールアップと化学工学の関わり 5.スケールアップの予測計算 6.ラボ、パイロット実験の考え方 7.反応技術 7-1.反応操作のチェックシート 7-2.反応トラブル・改善事例 7-3.反応条件最適化事例 8.撹拌技術 8-1.撹拌翼のスケールアップで発生するトラブル 8-2.撹拌翼と混合 8-3.攪拌所要動力Pv一定のスケールアップ事例 8-4.動力数Npの重要性に関する事例 8-5.混合速度の影響事例 9.晶析技術 9-1.晶析方法 9-2.汎用的なGL晶析装置 9-3.溶解度曲線を利用した晶析操作 9-4.粒子径制御の晶析事例 9-5.スケーリング発生防止およびその晶析事例 9-6.流動性が変化する系の晶析および晶析事例 9-7.晶析操作への撹拌影響事例 10.ろ過技術 10-1.ケーキろ過および装置 10-2.平均ろ過比抵抗αav、圧縮性指数nについて 10-3.平均ろ過比抵抗αav、圧縮性指数nの測定 10-4.加圧・減圧ろ過と遠心ろ過の相違 10-5.加圧ろ過操作のポイントおよび事例 10-6.遠心ろ過操作のポイントおよび事例 10-7 ろ布トラブルとろ布選定
講師紹介
<略歴> 昭和 44年3 島根県立松江工業高等学校 工業化学科 卒業 44年3 住友化学株式会社 入社 ・(現)健康・農業化学品研究所 農薬合成部門 農薬製剤部門 ・(現)工業化技術研究所 医薬,農薬,化成品などのプロセスのスケールアップ部門 ・住化ファインケム㈱ 医薬品の受託 製造(プロセススケールアップ部門) 平成 22年12 住友化学 定年退職 嘱託 23年4 奈良工業高等専門学校 非常勤講師(6年間) 24年4 神戸工業高等専門学校 非常勤講師(3年間) 平成 25年8 住友化学 退社 平成 25年8 スケールアップコンサルタト ・化学プロセスの単位操作を中心に講演、講習会、技術的サポートなど <著書> 共著 「プロセスケミストのための化学工学」撹拌,ろ過,乾燥(日本プロセス化学会編) 化学工業日報社 <所属学会> 化学工学会 近畿化学協会 <専門分野> 化学プロセスのスケールアップ (小スケール実験からパイロットを経て実機スケールへスケールアップ) → 反応・撹拌・晶析・ろ過・乾燥などの単位操作技術を活用