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設計力向上に必要な

設計品質不具合の未然防止のための「設計力」を支えるデザインレビューの実際


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エレクトロニクス機械

品質を支える設計力,品質不具合がなくならない理由,設計力とデザインレビューの関係,
 設計プロセス(手順)の中でデザインレビューの実施方法,議論内容,準備項目,
  議論内容,準備項目,量産出図前のデザインレビューなどについて具体的に解説する特別セミナー!!

講師

(株)ワールドテック 代表取締役社長 寺倉 修 先生
  (株)デンソーにて開発設計業務に従事の後,独立,現在に至る

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
(消費税等込み)1名:48,600円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
テキスト

受講概要

受講対象

 業種:製造業全般 所属部署:開発設計にたずさわる責任者、管理者、幹部社員

予備知識

 特にございません。

習得知識

  1)デザインレビューは設計プロセスに組み込まれた体系的な活動であることを理解できます。
  2)デザインレビューの実践に則した種類とタイミングを知ることができます
  3)節目のデザインレビューを構成する、項目、内容、メンバーなど具体的な実施要領を学ぶことができます。
  4)最も重要な量産出図前のデザインレビューの内容について事例で学ぶことができます。
  5)個別デザインレビューの種類とタイミング、及び具体的な実施要領について学ぶことができます。

講師の言葉

 今や製造業は 100 年に一度の変革期を迎えたと言われています。IoT や AI(人工知能)の急速な進化と普及は、
モノづくりが新たな段階に入りつつあるように感じられます。とはいえ製造業の基本は競合メーカーに対し「優位性」を
保ち続けること、且つお客様の「信頼」を得ることにあります。これは普遍的 に取り組まねばならない課題であり、
それに相応しい設計段階の取り組みをせねばなりません。
 その取り組みは、「優位性」を保つための「先行開発段階」と、そのアウトプットを受けお客様の「信頼」を
得るための「量産設計段階」から構成されます。 その中で、本日の研修は、量産設計段階の取り組みを高め、伸ばす
役割を担っている「デザインレビュー」を取り上げます。
 量産設計段階のデザインレビューは、お客様の信頼を得る図面を後工程に流すまでの活動、すなわち、設計プロセスに
組み込まれた体系的な活動と捉えます。 そのため、お客様のニーズや、それを踏まえた機能、性能、コストといった
「設計目標値」とその「対応方法」、「詳細設計」、「安全設計」、「品質評価」など、設計段階の全ての開発課題を
対象とします。つまり、デザインレビューの取り組みは、図面のレベルに大きく影響し、設計段階でのアウトプットを
左右するのです。いわば、設計力とデザインレビューは表裏一体の関係。ここに、デザインレビューの重要性が あります。
 本はセミナーでは、「設計力とデザインレビューはどのような関係にあるのか」、「設計プロセス(手順)の中でデザイン
レビューはどのように行われるのか」、「デザインレビューでは何を議論するのか」、「デザインレビューでは何を
準備するのか」などについて、具体的に取り上げて解説していきます。

プログラム

◇設計力の中のデザインレビュー
1.製品品質への設計の役割は大きい
 (1)あってはならない重至命故障
 (2)品質不具合の多くは設計に起因する
 (3)品質不具合の未然防止と設計力
     -過去の失敗経験を今の仕事に活かすことのむつかしさ
2.製品品質を支える設計力
  設計者が身に付けるべき 7つの設計力とその中でのデザインレビューの位置づけを解説
 (1)設計の役割はお客様の思いを具現化する手段を見える化すること
    -品質・コストの 80%はここで決まる
 (2)7つの設計力が設計段階の品質 120%を決定する
    -100 万個造っても 1 個でも不具合を出さないための取り組み 
 (3)7つの設計力の前提条件  
 (4)7つの設計力の構成要素
    - 設計者が身に付けるべき素養
    -設計目標値/設計の手順/技術知見ノウハウ・設計ツール・人組織/判断基準 /
       議論[デザインレビュー]・審議/設計風土・土壌
3.過去も現在も品質不具合がなくならない理由
  設計に起因する不具合が、いつまでたってもなぜなくならないのかを解説
 (1)設計にあいまいということはない
    -イレギュラーはない、理論に基づくイレギュラーがあるのみ
 (2)設計の本質的且つ普遍的な課題
    -INPUT×要素、要素×要素、要素×ストレスの交互作用を全て知り尽くしているか、
       設計でもれなくコントロールできているか
◇デザインレビュー(DR)の実施 
4.デザインレビューの役割   デザインレビューは、設計力の活動結果への気づきの場であることを解説 
 (1)デザインレビューは討論、議論、混同してはいけない審議、決裁       
     -検討抜けや検討不十分な取り組みへの気づきの場であり、上司承認の場と 区別が出来ているか
 (2)デザインレビューを定義づけると
     -総智、総力の設計力活動で設計自工程を完結する
 (3)定義から見えるデザインレビューの基本的な仕組み
     -限られた時間と場所で設計力の活動を行う仕組みであること
5.デザインレビューの使い分け
  デザインレビューは設計プロセスに組み込まれた体系的な活動であることを解説
 (1)開発設計の流れにおける使い分け    
  -設計力活動の節目及び節目内の要素作業別設計力の結果を対象とする
 (2)デザインレビューの階層構造
  -階層別V字モデルそれぞれに DR は存在する
6.全体節目デザインレビューの具体的な実施要領
   節目デザインレビューを実施するための具体的なマニュアルついて解説
 (1)設計プロセスにおける使い分け
    -設計プロセスは 3 つのグループから構成され、DR は第3グループに入る
 (2)新製品管理ランクとデザインレビュー
    -類似・次期型・次世代製品・革新的製品と新規性が大になるに従い、DRの対象は増加する
 (3)管理ランクと節目デザインレビュー
 (4)節目デザインレビューと個別検討会
    -節目 DRと個別検討会の効果的な組み合わせ
 (5)節目デザインレビューのメンバー構成
    -横断的な要素技術を議論するには
 (6)節目デザインレビューに準備するもの
    -設計、品質、生産技術、生産立場で
     ・構想設計段階の DR で必要十分な準備するものとは
     ・詳細設計段階   〃
     ・生産準備段階   〃
 (7)横展開
    -得られた知見は設計基準などの製品固有の基準類、失敗事例集など横断的な知見集へ反映する
7.節目デザインレビューの中でも最も重要な量産出図前のデザインレビュー
   詳細設計デザインレビューで議論すべき設計項目とそのまとめ方を解説
 (1)システム概要
 (2)製品動向
 (3)開発大日程
 (4)次期型コンセプト
 (5)設計目標値
 (6)構想設計
 (7)開発課題と対応策
 (8)詳細設計
 (9)安全設計
 (10)初期性能評価結果
 (11)信頼得評価結果
 (12)目標達成状況
8.個別設計検討会
 主な個別設計検討会(DR)についてポイントを解説
 (1)過去トラ検討会
 (2)DFM検討会
 (3)設計検証検討会
 (4)DRBFM検討会
 (5)特殊特性検討会
 (6)専門分野検討会
 (7)仕入先 DR
9.デザインレビューを支える設計リーダ
  デザインレビューの効果は設計リーダに大きく依存することを解説
 (1)人材育成
 (2)設計リーダのありよう
10.デザインレビューを DR する
  デザインレビュー自体を継続的改善する

講師紹介

略歴:名古屋工業大学計測工学科卒。1978 年、日本電装(現 デンソー)入社。車載用センサーおよび
  アクチュエーターの開発、設計業務に従事。日本初のオートワイパー用レインセンサー開発、
  レクサス搭載を実現したほか、20 種類以上の車載用センサー、アクチュエーターを開発、設計。
  2005年、ワールドテック設立。製造業への開発・設計・生産などの技術を支援。
  2010 年、東京大学大学院経済学研究科 ものづくり経営研究センター(MMRC)コンソーシアムで
   「モノづくりを支えるもう一つの力『設計力』」と題して講演。
   (一財)企業活力研究会「平成 22 年度 ものづくり競争力研究会」委員。
  2014年、東京大学大学院経済学研究科 MMRC コンソーシアムで「『設計力』を支えるデザイレビュー」と題して講演。

著作:
 ・「設計力」こそが品質を決める~デンソーを支えるもう一つの力~ 2009 年 日刊工業新聞社
 ・「設計力」を支えるデザインレビューの実際~品質不具合はこうやってなくせ!~ 2014 年
  日刊工業新聞社
  ・「設計力」こそがダントツ製品を生み出す~やみくも先行開発を打破する7つの設計力~2018 年
  日刊工業新聞社
  ・マネジメント月刊誌 PROGRESS「世界1製品への挑戦」(2007年 中部産業連盟)
  ・「車載センサーの基礎 2010」の総論 (2009年 日経 BP 社)
  ・日経BP社の日経テクノロジーオンラインにてコラム‘設計力の魂‘連載中
  http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/051600042/?rt=nocnt

所属学会:計測自動制御学会、自動車技術会