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『異種材接着・高品質接着』の作り込みの基礎から接着剤の選び方,未然に接着不良を防止する勘どころまでを習得

異種材接着、構造・精密接着に必要な高品質接着の考え方と具体的手法
《品質つくり込み技術編》

~10月31日接着《耐久性・設計最適化編》と併せて受講するとより効果的です~

エレクトロニクス化学機械

高信頼性・高品質接着の作り込みの目標値と接着の原理に基づく目標値の達成法、及び、接着剤の選定、
設計・施工上のポイントと注意点から接着の機能・性能に大きな影響を及ぼす内部応力までを解説
~接着剤を用いる立場で45年間にわたって講師が自ら取得した豊富なデーターと経験、ノウハウで、
 接着不良を出さない高信頼性・高品質接着の達成法を具体的・実践的にわかりやすく解説します~

講師

(株)原賀接着技術コンサルタント 
  専務取締役 首席コンサルタント 工学博士 原賀 康介先生
   三菱電機(株)研究所にて入社以来接着接合技術の研究・開発に従事,主席技師長等を経て2012年退職,独立。
   45年間にわたって機器組立に接着剤を活用し高信頼性接着技術を構築してきた接着の耐久・信頼性の第一人者

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
(消費税等込)1名:48,600円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円

★10月31日接着《耐久性・設計最適化編》と併せて

 2日間受講の場合:受講料(消費税等込)1名:74,520円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:66,960円
テキスト

受講概要

接着セミナー2日間受講のおすすめ

 本講座は、10月31日接着《耐久性・設計最適化編》http://www.thplan.com/seminar/21907/
 と併せて2日間の受講をおすすめします。  
 2日間の受講申込み希望の方はお申し込みページの備考欄にご記載願います。

受講対象

 これから接着に携わる初心者から、品質・機能を追求されるベテラン技術者まで

習得知識

 1)信頼性の基礎知識
 2)高信頼性・高品質接着の目標値と考え方
 3)接着のメカニズムと接着特性・信頼性の向上策
 4)内部応力の発生メカニズムと影響因子、低減法 
 5)接着の設計・施工におけるポイント、トラブル防止策
 6)接着剤の種類と特徴、使用上の注意点、選び方

講師の言葉

 接着不良のほとんどは、高信頼性・高品質接着の必須条件が満たされていないために起こっている。
 ここでは、高信頼性・高品質接着の作り込みの必須条件と目標値を明確に示し、接着のメカニズムを
わかりやすく述べた上で、目標値の具体的な達成方法を説明する。
 接着における不良は接着部の剥がれだけでなく、接着剤の硬化時や使用時の温度変化などによって
発生する「内部応力」による機器や部品の機能・特性低下の問題も非常に多く、特に、異種材接着では
問題となる。
 そこで、内部応力の発生メカニズムと内部応力に及ぼす諸因子の影響を明確にし、内部応力の低減法に
ついて説明する。 適切な接着剤を選定するためには、接着剤の種類、反応形態、特徴を理解しておく
必要がある。
 ここでは、接着剤を使う側の立場から各種接着剤の特徴・欠点と使用上の注意点、カタログを見る時の
注意点も説明する。
 その他に、被着材料側の問題、強度試験・接着設計・接着作業上の問題についても示し、未然に
接着不良を防止する勘どころを紹介する。
 書籍:「高信頼性接着の実務-事例と信頼性の考え方-」を配布(講師著 日刊工業新聞社刊)

プログラム

1.高信頼性・高品質接着の作り込みの必須条件と目標値
 (1)高信頼性・高品質接着とは
 (2)開発段階での作り込みの目標値
  ①凝集破壊率をどのくらいにすべきか
  ②ばらつき(変動係数)をどの程度に抑えるべきか
  ③接着強度を破断強度で考えず内部破壊で考える
  ④接着強度の分布の最適な形は何か
2.接着のメカニズムと目標値達成のための方法
 (1)接着の過程
 (2)接着のメカニズム
  ①分子間力
  ②必要な分子間の距離をどう確保するか
 (3)分子間力を左右する表面張力
  ①各種材料の接着のし易さと表面張力
  ②必要な表面張力はどのくらいか、測定法は
 (4)表面張力を高くする表面改質
  ①目的
  ②表面改質法
  ③改質メカニズム
  ④改質事例
  ⑤改質時の湿度の影響
  ⑥改質後の接着可能時間
 (5)プライマー、カップリング剤処理の効果と注意点
 (6)表面粗面化の効果とマイナス効果
 (7)接着の脆弱箇所(アキレス腱)はどこか
3.接着の機能・特性を損なう「内部応力」の発生メカニズムと影響諸因子、低減法  
 (1)内部応力で生じる不具合
 (2)内部応力の種類
  ①硬化収縮応力(接着剤の硬化時に発生)
  ②熱収縮応力(加熱硬化後の冷却時に発生)
  ③熱応力(使用中の温度変化により発生)
  ④吸水膨潤応力
  1)接着剤の吸水膨潤応力
  2)被着材の吸水膨潤応力
  ⑤被着材の変形による応力
  1)被着材料内部の温度むらによる変形応力
  2)接着時の加圧によるスプリングバック力
 (3)接着剤の粘弾性特性と応力緩和
 (4)異種材接着における内部応力による不具合
  ①各種の変形のモード
  ②勘合接着における不具合
 (5)内部応力に影響するその他の因子
  ①接着部の構造
  ②接着剤の塗布量、塗布位置
  ③接着剤の物性、部品の厚さ(剛性)
  ④接着剤の短時間硬化、後硬化
 (6)内部応力の評価法
 (7)接着層の内部応力の低減策
4.接着剤の選定、最適な設計・施工に必要なポイントとトラブル防止策
 (1)接着剤の硬さ、伸びと各種強度の関係
 (2)カタログを見る時の注意点
 (3)接着層の厚さと各種強度の関係
 (4)被着材の強度と接着破断強度の関係
 (5)最適な加圧力とやってはいけない加圧の注意点
 (6)空気を巻き込まない接着剤の塗布方法
 (7)接着剤のはみ出し量と接着強度の関係
 (8)接着剤のはみ出しの影響
 (9)精密位置合せ部品の隅肉接着での注意点
 (10)亜鉛めっき鋼板の接着での注意点
 (11)接着剤の塗布・硬化の確認方法
5.接着剤の種類と特徴・注意点、選定方法
 (1)接着剤の分類法
 (2)構造用接着剤の種類と長所・欠点
  ①エポキシ系接着剤 
  ②ウレタン系接着剤
  ③アクリル系接着剤(SGA)
 (3)エンジニアリング接着剤の種類と長所・欠点
  ①嫌気性接着剤   
  ②光硬化型接着剤
  ③瞬間接着剤
 (4)柔軟性接着剤の種類と長所・欠点
  ①シリコーン系接着剤 
  ②変成シリコーン系接着剤
  ③両面テープ
 (5)表面処理が容易(不要)な接着剤
  ①油面接着性接着剤 
  ②PP,PE用接着剤
 (6)接着剤の選び方
  ①欠点からの消去法による選定方法
  ②作業・管理のポイントからの絞り込み
6.名刺交換、個別質問
 個別に相談事項があれば、17:20以降に質問会を実施いたします。

★10月31日接着《耐久性・設計最適化編》の案内はこちら:http://www.thplan.com/seminar/21907/

講師紹介

略歴:三菱電機(株)研究所にて入社以来接着接合技術の研究・開発に従事,主管技師長、技術顧問等を経て2012年退職,独立。
   45年間にわたって機器組立に接着剤を活用し高信頼性接着技術を構築してきた接着の耐久性・信頼性の第一人者
現在の委員等:・接着適用技術者養成講座 講座長(日本接着学会 構造接着研究会)
       ・接着技術者スキルアップ講座 講座長(日本接着学会 構造接着研究会)
       ・日本接着学会 構造接着研究会 会長補佐
著書:・「わかる!使える!接着入門<基礎知識><段取り><実作業>」
   ・「高信頼性接着の実務-事例と信頼性の考え方-」
   ・「高信頼性を引き出す接着設計技術-基礎から耐久性、寿命、安全率評価まで-」
   ・「自動車軽量化のための接着接合入門」(いずれも日刊工業新聞社刊)
   ・その他、共著書籍多数