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研究・開発・改良の実務に役立てるための

シランカップリング剤の基礎と効果的活用のノウハウ
~使用法、作用機構、処理効果、界面制御、表面処理と反応・表面解析、ハイブリッド材料・機能性材料への応用~


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エレクトロニクス化学

シランカップリング剤の種類,機能,作用機構,効果的使用法,処理効果,表面分析・解析法,界面・分散性の制御,
  ハイブリッド材料の工業的応用例などについて分かりやすく解説する特別セミナー!!

講師

FAM テクノリサーチ 代表
岩手大学 理工学部 客員教授 工学博士 山田 保治 先生
  住友化学工業(株),新日鉄化学(株),名古屋工業大学教授,京都工芸繊維大学教授等を経て,現在に至る

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
テキスト

受講概要

受講対象

 企業でカップリング剤処理、表面処理を行う技術者、コンパウンド、複合材料(ナノコンポジット/ナノハイブリッド)の
 新規な材料開発を行う研究者、技術者の方など、この分野に興味のある方は大いに歓迎です。

予備知識

 特に予備知識は必要ありませんが、化学の基礎知識があればより理解ができます。

習得知識

 1)シランカップリング剤の種類と機能
 2)シランカップリング剤の選択基準・使い方
 3)シランカップリング剤の作用機構
 4)シランカップリング剤の表面法と処理効果
 5)シランカップリング剤処理表面の分析法、表面構造解析法
 6)シランカップリング剤の応用(複合材料(コンポジット/ハイブリッド)の設計、合成、特性解析法)

講師の言葉

 近年、シランカップリング剤は飛躍的に応用分野が広がり、多種多様な工業分野で使用されている。
 従来は界面の制御による接着・密着性や異種材料の親和性・相溶性の向上などに使用されていたが、
 さらに新規機能材料として盛んに研究され、既に塗料やコーティング剤として実用化されている
有期-無機複合(ハイブリッド)材料の開発において、複合化に不可欠な薬品として使用され重要な
役割を果たしている。このように、新規材料開発におけるシランカップリング剤の反応性や機能性を
活用した用途はますます拡大し、その活用は益々重要となっている。
 本講座では、シランカップリング剤の種類、機能、作用機構、効果的な使用法、処理効果、表面分析
・解析法や応用などシランカップリング剤の基礎から応用まで幅広くやさしく概説する。
 また、主要な応用分野である界面・分散性の制御については表面修飾・改質技術と無機材料表面への
具体的実験例を、ハイブリッド材料などの工業的応用例については材料設計、調製法、構造解析、
物性評価など具体的な合成例を交えて幅広く説明する。
 企業で金属・無機材料の表面処理、密着・接着性改良や新規な有機‐無機ハイブリッド材料の開発を
行っている研究者・技術者に、実務に応用できる基礎から応用に至る知識習得に最適です。

プログラム

1. シランカップリング剤の概要
 1.1 シランカップリング剤とは
 1.2 シランカップリング剤の種類と化学構造
 1.3 シランカップリング剤の機能
 1.4 その他のカップリング剤(チタネート系カップリング剤)
 1.5 シランカップリング剤の効果的な使用量と使用方法
2. シランカップリング剤の反応と作用機構 
 2.1 シランカップリング剤の反応
 2.2 ゾル-ゲル法の基礎と応用
  a. ゾル-ゲル法の特徴、b. ゾル-ゲル反応の支配因子、c. ゾル-ゲル法の応用
 2.3 加水分解反応と縮合反応
 2.4 加水分解および縮合反応機構
 2.5 シランカップリング剤の反応性(反応速度)  
 2.6 加水分解反応と縮合反応に及ぼすpHの影響
 2.7 無機材料への作用機構
 2.8 有機材料への作用機構
3. シランカップリング剤の選択基準、使い方と処理効果
 3.1 シランカップリング剤の選択基準-どんなシランカップリング剤を選べばよいか?
 3.2 シランカップリング剤の使い方-効果的な使い方は?
 3.3 シランカップリング剤の処理効果-シランカップリング剤処理でどんな効果が得られるか?
4. 界面・分散性の制御
 4.1 シリカの種類と構造
 4.2 シリカの表面構造と反応性
 4.3 ナノ粒子の合成法と粒径制御
 4.4 なぜ界面の制御が必要か?
 4.5 表面修飾・改質技術と具体的実験例
 4.7 溶解度パラメーター(SP値)
 4.8 フィラーの界面・分散制御
5 表面キャラクタリゼーション―シランカップリング剤の反応状態、表面状態の分析法
 5.1 シランカップリング剤の反応解析、被覆率解析方法
 5.2 表面状態の解析・評価方法
  a.構造分析(FT-IR、NMRなど)、b.熱分析(DSC,TG-DTAなど)、c.表面分析(XPS、原子間力顕微鏡(AFM)))
6. シランカップリング剤の応用
 6.1 樹脂、エラストマーの架橋
 6.2 複合材料(有機-無機ハイブリッド)への応用
  a. 有機-無機ハイブリッドの材料設計
  b. 有機-無機ハイブリッド材料の調製法(溶液混合法/溶融混練法、層間挿入法(層剥離法)、ゾルーゲル法、超微粒子分散法(In-situ重合法)、
  表面修飾粒子法(コアシェル構造型ハイブリッド材料))
  c. 種々な有機-無機ハイブリッド材料の調製と特性(汎用(熱可塑性)樹脂(PMMA、PC、PSなど)、耐熱性・熱硬化性樹脂(PI、エポキシ樹脂など))
  d.有機-無機ハイブリッド材料の構造・特性解析
  ・構造分析:FT-IR、29SiNMR、XPS、
  ・特性分析:熱分析(TG-TDA、DSC)、力学測定(引張試験)、DMA(動的粘弾性)、透明性(VIS-UV)、表面硬度 
  ・形態(モルホロジー)観察:SEM、TEM、AFM  
 6.3 塗料・コーティング剤への応用
 6.4 気体分離膜への応用
 6.5 高機能材料への応用
7.参考図書
【質疑応答】

講師紹介

【略歴】
1971年 名古屋工業大学 工学部 工業化学科卒業
1973年 京都大学大学院 工学研究科 石油化学専攻修了
1973年 住友化学工業株式会社 中央研究所
1982年 新日鐵化学株式会社 技術研究所
2000年 名古屋工業大学教授
2007年 京都工芸繊維大学教授
2012年 京都工芸繊維大学特任教授、神奈川大学客員教授、岩手大学客員教授
    名古屋産業科学研究所中部TLO技術アドバイザー
2015年 高分子学会フェロー
2017年 神奈川大学客員研究員
2018年 エフエイエムテクノリサーチ(FAM TechnoResearch)代表、岩手大学 理工学部 客員教授

【専門】
高分子合成、機能性高分子材料、ポリイミド、複合材料、気体分離膜

【所属学会】
高分子学会、日本ゾル-ゲル学会、日本膜学会、日本ポリイミド・芳香族系高分子会議、東北ポリマー懇話会