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公差の最適化を実現するための

機能・品質改善を最適コストで実現する公差解析の基礎と実践
~ 設計現場に残された金脈を掘りあてるために ~(PC実習つき)


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機械

公差の基礎,公差解析の原理,統計学・品質工学の基礎知識,公差解析ツールの使い方についてPC実習を交えて解説する特別セミナー!!

講師

アマノ株式会社 タイム開発部 主幹 鈴木 真人 先生
  著書:「試して究める!品質工学MTシステム解析法入門」日刊工業新聞刊 等6冊

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
テキスト

受講概要

受講対象

 ・製品・商品の企画、開発、設計のご担当者 特に、機械系、電気・電子系の設計者の方
 ・工場内の工程管理や製品の品質管理を担当されている方
 ・その他、工場内コストにかかわる生産技術、購買担当、あるいは、市場品質保証を担当されている方

予備知識

 Excelを使った経験がある方(さわった程度でもかまいません)
 その他、公差解析や公差設計の予備知識、統計学、品質工学に関する知識は一切不要です。確実に理解できるよう、丁寧に解説いたします。

習得知識

 1)公差解析の原理を理解し、すぐに実践に結びつけることができます。
 2)講師が開発した公差解析ツールの使い道と使い方を修得でき、だれでも正しい公差解析を実施できるようになります。
 3)そのほか、統計学と品質工学の基礎知識を正しく身につけることができます。

持参品

 電卓とExcel搭載のノートPC

講師の言葉

 設計現場では、日々コストダウンとの戦いが繰りひろげられています。しかし、意外と手つかずになっている
コストダウンのための金脈があります。それが、“公差”です。
 公差とは、工場内での部品の互換性を獲得し、製品が目的としている機能を確実に果たせるように、設計者や
設計部門の責任において決定する非常に重要な特性値です。部品の寸法やユニットの特性がとりうる幅である
公差を適正に定めることにより、工場内での生産性の向上と、市場における機能品質を確保できます。
 しかし、現状、多くの設計者や設計部門では、製造工程や市場でのトラブルを防ぐため、公差を必要以上に
きびしく設定したり、過去の公差を踏襲したりしていて、潜在的なコスト上昇を招いているのが実情です。
 機械部品の寸法公差のような単純な積み上げによる公差集積の計算ですら、非常に煩雑な作業になります。
 ましてや、動きがある機構設計では、電卓による計算はほぼ不可能です。
 講師は、技術者が公差に関する計算に割く時間を、もっと創造的な仕事に使うべきであると考えて、Excelに
よる公差解析ツールを制作しました。これを使えば、電卓をたたくのではなく、PC画面上に表示されるボタンを
クリックするだけで、公差の集積結果や、定められた規格範囲をはずれてしまう確率などを短時間で推定する
ことができます。
 さらに、このツールは、ユーザーの手元に製品が渡って、使用環境の温度が変化した場合の状態についても
推定することができます。
 本セミナーでは、このツールを無償で提供し、この使い方を修得していただきます。また、公差解析の原理と
なっている統計学と品質工学についても解説し、ツールのしくみを理解していただくことで、使い道や使い方を
まちがえてケガをしないように、しっかりした知識を身につけていただきます。
 これにより、公差の最適化が実現でき、コストダウンに結びつけることができるでしょう。

プログラム

1.公差に関する基礎知識
 1・1 技術を定義する
 1・2 公差の歴史
 1・3 設計者の意図とは
2.公差解析と公差設計
 2・1 設計者の意図
 2・2 公差解析
 2・3 公差設計
 2.4 工場内損失と社会に与える損失
3.公差解析の原理
 3・1 完全互換の方法と不完全互換の方法
 3・2 基本統計量
 3・3 分布と正規分布
 3・4 分散の加法性
 3・5 中心極限定理
 3・6 3σ管理
 3・7 工程能力指数:Cp
 3・8 不完全互換の方法の原理
 3・9 モンテカルロシミュレーション
4.品質工学
 4・1 損失関数
 4・2 SN比
5.公差解析の実践
 5・1 実践のまえに
 5・2 不完全互換の方法の実践
 5・3 公差解析から公差設計へ 
6.公差解析シミュレータを使う
 6・1 単純積み上げの場合
 6・2 並列の合成抵抗は?
 6・3 計算式機能を使う
 6・4 構造のみなおし
7.まとめと質疑応答

講師紹介

【略歴】
 1958年 静岡県生まれ
 1982年 芝浦工業大学 工学部 機械工学科 卒業
 同年  アマノ株式会社入社
  以後、同社にて、タイムレコーダ、駐車場管理機器、集塵機、清掃機、電解水生成装置、デジタルタイムスタンプ、
  電子書名等の商品ならびに技術開発を担当。
 2009~2010年 産業技術大学院大学 客員研究員(テーマ 最適化技術研究)
【著作】
「バーチャル実験で体得する 実践・品質工学」 日刊工業新聞 2007
「試して究める!品質工学 MTシステム解析法入門」 日刊工業新聞 2012
「めざせ!最適設計 実践・公差解析」 日刊工業新聞 2013
「今度こそ納得!難しくない品質工学」 日刊工業新聞 2016 
「独習!信号処理」 秀和システム 2017
「これで納得!即実践!分散分析と実験計画法」 日刊工業新聞 2018
「品質工学のススメ」 EDN Japan 2009 7月号
【論文】
「自動搬送車のための音源探知技術の最適化」品質工学会 2010
「自動搬送車のための音響誘導技術の最適化」品質工学会 2011

「開発・設計における品質工学の有用性について」
 2010 3月 産業技術大学院大学 紀要第3号
「品質工学における回帰寄与率SN比の提案」
 2010 12月 産業技術大学院大学 紀要第4号
「品質工学MTシステムを用いた筆圧情報による本人識別」
 2012 2月 産業技術大学院大学 紀要第5号