検図の基本的概念,チェックシートの必要性・作り方・運用方法について演習を交えて
実際に使われているチェックシートや設計図を盛込んだ資料で解説する特別セミナー!!
- 講師
有限会社 光匠技研 取締役社長 野々山 満 先生
エンジニアリング業務に携わりながらセミナー講師,コンサルタントとして活動
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
予備知識
初歩的な製図知識
習得知識
1)検図の重要性を知り、効果的な検図方法を習得できる 2)検図の必須アイテム:チェックリストの作り方を習得できる 3)市販の参考書からでは、なかなか得られない実践的なノウハウが習得できる
持参品
製図用スケール(30cm) 可能であれば製図用の1/2,1/3,1/4,1/5,1/6などの尺度の付いた定規がベストですが、 お持ちでなければ15㎝~30㎝の直線定規で構いません
講師の言葉
精度の良い図面は生産性を高め、製品の品質向上やコストダウンにも繋がります。その半面、設計ミスは、たとえ1つであっても、 複数の部品の作り直しに繋がったり、設計のやり直しを迫られたりと、会社や顧客に大変大きな損害を与えます。 全ての設計者は ミスの無い正確な図面を描くことを目指していると思いますが、なかなか100%の図面を仕上げることは 出来ません。 ミスの無い図面に仕上げる為には、何度も検図作業を行い、図面ミスを一つ一つ潰していく必要があります。 しかし、検図について書かれている書籍は少なく、また、あったとしても実務に直接結びつくような検図方法については、 多くありません。 多くの設計部では、経験を積んだ設計者が検図を一手に引き受けて、負荷が高い中ストレスを貯めこんでいるのでは、 ないでしょうか? 担当設計者は上司が最終検図を行うので多少のミスがあってもかまわないと考えるのは 間違った考え方です。 製図者自身が自分の書いた図面をチェックし 自信を持って完璧な図面を提出し最終検図を受ける。これが正しい理解です。 本講座では、検図の基本的概念・チェックシートの必要性・作り方 運用方法を、実際に使われているチェックシートや 設計図を盛り込んだ 講義資料を使い解説します。 また、講習の最後に演習を行い、質疑応答を交え知識の定着を図ります。 本講座を通して、チェックシートの有効性を理解し、図面ミスを極力減らせる検図方法を学んでいただけると思います。 検図をしているのに図面ミスが減らないと感じている方や、新人・若手設計者の方、検図にかける時間を減らしたいと思っている方、 市販の参考書を読んでも解決策が見つからなかったという方に、是非受講していただきたいと思います。
プログラム
1、検図における基本的な考え方 1)検図の重要性と目的 2)ミスの原因・種類・防止策 3)単純ミス発生要因分析 作業の心身機能 4)単純ミス、種類ごとの対策 5)検図作業で必要な知識 6)最も重要なのはセルフチェック 7)検図の実務上の注意点 2、検図でチェックリストは、必須アイテム 1)チェックリストの役割 2)チェックリストは自前が基本 3)検図のタイミング 4)単純、簡単、明快なリストにすること 3、チェックリストでミスを防止しよう 1)チェックリストにおける「良い設問」「適さない設問」 2)より効果が上がる検図チェック方法 3)現場と同じ目線で考えるチェックリストとは? 4、検図チェックシートの作り方(チェックリストのPDCA) 1)PLAN(計画、作成) ・「うっかりミス」が発生する要因、それを防ぐチェック項目 ・「仕様の見落とし」が発生する要因、それを防ぐチェック項目 ・「部品干渉」が発生する要因、それを防ぐチェック項目 ・「寸法/幾何公差」間違いが発生する要因、それを防ぐチェック項目 ・「購入部品」「材料選定」間違いが発生する要因、それを防ぐチェック項目 ・「形状不備」「組付不良」が発生する要因、それを防ぐチェック項目 2)DO(実行) ・ チェックシートの運用テクニック ・ チェックリストは図面と一緒に関係部署へ廻す 3)CHECK(確認) ・ ミスが発生した履歴を残す/ チェックリストで進む標準化 4)ACT(改善) ・ チェックリストの効果を検証する/ 再発防止のための改善 5、チェックシートの有効活用法 1)チェックシートの上手な使い方手順 2)検図漏れが発生した場合の対応 3)自信を持ってミスのない図面を出そう! 演習 実際にチェックシートを活用してみよう 質疑応答
講師紹介
1979年、自動車ボディーの生産設備製作を得意とする北斗㈱に入社 機械設計や営業技術部門を中心に担当。 1999年には、同社のアメリカ・デトロイト工場の立ち上げにも尽力する。 帰国後同社を退職し独立、(有)光匠技研を設立する。 日産自動車㈱等の自動車関連企業を中心に業務契約を交わし、生産設備の設計等、複数のプロジェクト業務に携わる。 現在も第一線でエンジニアリング業務に携わりながら、これまでの経験を活かしセミナー講師やコンサルタントとしても活動している。