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触覚技術を理解し,活用するための

触覚ディスプレイの基礎と応用
 
〜ヒトの触覚特性からVR・ロボットへの応用まで〜

エレクトロニクス化学機械

触覚技術の基礎から応用,接触情報の取得方法と臨場感ある触覚提示方法,バーチャルリアリティや
  ロボット操作などの応用事例,触覚を活用するコツなどについてデモを交えて解説する特別セミナー!!

講師

東北大学 大学院情報科学研究科 准教授 博士(工学) 昆陽 雅司 先生

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
テキスト

受講概要

受講対象

 ・情報機器,電子機器等の入力インタフェースの設計・開発に関わる方
 ・ゲーム,エンタテイメント分野で,五感を活かした新しい感覚メディアに興味のある方
 ・ロボットの遠隔操作や接触情報の検出に興味のある方
 ・大学や企業等の研究機関で,触覚のメカニズムやインタフェースに興味をお持ちの方

予備知識

 特別な知識がなくても受講していただけます。

習得知識

 1)触覚の基礎的知見から応用まで、体系的な情報と総合的な理解、将来への展望
 2)ヒトの触覚の仕組みと役割の基礎
 3)振動情報を中心とした接触情報の取得方法と臨場感のある触覚提示法
 4)バーチャルリアリティやロボット操作などの応用事例
 5)触覚を活用するためのコツ

講師の言葉

 現在,触覚デバイスは,スマートフォンの操作だけに限らず,バーチャルリアリティの普及に伴い,
体感型のコンテンツに欠かせない技術として注目されています。
 また,触覚フィードバックは,操作性や直感性を高める技術として,車載操作インタフェースや,
ロボットの遠隔操作での利用が期待されています。
 本セミナーでは,触覚技術について基礎から応用まで幅広く,総合的な内容について講義します。
 特に,現在触覚フィードバック技術の主流である振動フィードバック技術を対象として,
タッチパネルだけに限らず,リモコンやスマートウォッチなどのウエラブル機器など,多種の
インタフェースに共通して利用できる知識を解説します。
 また,講師独自の視点から,触覚の機能と役割を俯瞰し,触覚の活用分野を広げる触覚技術と
応用事例を解説します。
 また,近年ニーズの高まるバーチャルリアリティにおいて体感を向上させる技術や,ロボットの
遠隔操作への応用事例について紹介します。

プログラム

<はじめに>
1) 触覚関連のニーズと動向
2) 研究分野の動向

<第1部:ヒトの触覚特性と触覚ディスプレイの基礎>
1. ヒトの触覚受容機構と触覚の役割
 1) 触覚の定義
 2) ヒトの触覚受容特性と機構
 3) 触覚の役割

2. 触覚ディスプレイの基礎と事例
 1) 触覚ディスプレイの構成法と事例
 2) 振動デバイスの分類とその特徴
 3) 触覚因子の分類と触覚ディスプレイ法

3. 振動刺激を用いた触感ディスプレイ
 1) テクスチャ感を構成する因子
 2) 振動刺激を用いたテクスチャ感合成法
 3) 事例紹介:触感の遠隔伝達システム

<第2部:触覚ディスプレイの新展開>
4. 触覚の役割を見直す
 1) 触覚のメガネを創るには?
 2) 触覚が得意とする情報とは?

5. 空間分布情報の再現:道具に加わる外力の知覚
 1) 皮膚変形と触覚受容の関係
 2) 皮膚変形の計測,解析との設計
 3) 事例紹介:道具を把持した際の触覚の拡張技術

6. 高周波振動の再現:振動刺激を用いた疑似力覚提示
 1) 振動刺激を用いた疑似力覚提示技術
 2) 事例紹介:携帯情報端末のための疑似力覚インタフェース
 3) 事例紹介:下肢を伝播する振動の検出と運動推定

<第3部:触覚ディスプレイの応用>
7. VRのため体感インタフェース
 1) 空間操作型インタフェースの特徴と課題
 2) 事例紹介:ジェスチャ入力をサポートする触覚提示
 3) 事例紹介:身体の振動伝播を考慮した体感システム

8.ロボットの遠隔操作のための触覚支援技術
 1) ロボットの遠隔操作のニーズと課題
 2) 事例紹介:建設ロボットの接触情報の検出と提示

<まとめ>
9. 今後の触覚ディスプレイ技術の展望
 1) 期待される応用分野
 2) 触覚を活かすコツ

講師紹介

 2004年 神戸大学大学院 自然科学研究科 博士課程修了
 2004年 慶應義塾大学大学院 理工学研究科 COE特別助手
 2005年 東北大学大学院 情報科学研究科 助手、2007年 助教、2009年 准教授、現在に至る。博士(工学)。

ハプティクス、触覚ディスプレイ、触覚センサ、ニューアクチュエータなどの研究に従事。
日本バーチャルリアリティ学会論文賞、Journal of Robotics and Mechatronics論文賞、Advanced Robotics論文賞、
今年のロボット大賞優秀賞、文部科学大臣表彰若手科学者賞など40件以上の学術賞を受賞。
デモ展示では、EuroHaptics 2008、インタラクション2010、 IEEE Haptics Symposium 2014などでBest Demoを受賞。
IEEE、日本機械学会、日本ロボット学会、計測自動制御学会、日本バーチャルリアリティ学会等の会員。