熱処理技術,表面硬化・改質技術,熱処理によって得られる金属組織と疲労強度の関係を平易に解説する特別セミナー!!
~閉講後、個別の課題・質問に対応~
- 講師
藤木技術事務所 工学博士 藤木 榮 先生
元(地独)東京都立産業技術研究センター
著書:「金属材料の金属組織と疲労強度の見方」、「絵で見てわかる熱処理技術」 他
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
予備知識
特になし
習得知識
1) 一般的な熱処理の知識 2) 表面硬化・改質処理の知識 3) 熱処理,表面硬化・改質処理によって得られる金属組織とその特徴 4) 疲労強度に関する基礎知識と再発防止対策、長寿命化技術
講師の言葉
使用中の部材に繰返し負荷応力が作用(加熱・冷却による熱膨張も含む)すると、疲労現象が生じ、 長短寿命は別として破壊に至る。このような疲労現象には、材料的な問題、設計形状の問題、熱処理を含めた 加工の問題など種々な問題がある。特に熱処理による金属組織の変化は、き裂の進展速度に影響し、寿命を大きく 左右する。 本セミナーはこのような観点から、一般的な熱処理技術、表面硬化・改質技術について述べ、その熱処理によって 得られる金属組織と疲労強度の関係を簡潔に、また、平易に解説し再発防止対策と長寿命化を図ることを目的としている。
プログラム
1.一般熱処理の基礎知識 1.1 鉄原子の並び方 1.2 固溶体 1.3 拡散 1.4 凝固 1.5 鉄-炭素平衡状態図 1.6 加熱・冷却に伴う組織の変化 1.7 等温変態曲線と連続冷却曲線 2.一般熱処理 2.1 熱処理とは 2.2 赤め方と冷やし方 2.3 焼ならしと金属組織 2.4 焼なましと金属組織 2.5 焼入れと金属組織 2.6 焼戻しと金属組織 2.7 サプゼロ処理と金属組織 3.表面硬化熱処理と表面改質 3.1 表面硬化・改質の種類とその特徴 3.2 物理的表面硬化法と改質処理 3.3 化学的表面硬化法と改質処理 3.4 金属浸透法 4.疲労強度に関する基礎知識 4.1 疲労強度に関する基礎知識 4.2 疲労強度に及ぼす諸因子 4.3 事故品のチェックポイント 5.一般的な熱処理による組織変化と疲労強度(鉄鋼材料) 5.1 フェライト組織 5.2 パーライト組織 5.3 マルテンサイト組織 5.4 ベイナイト組織 5.5 トルースタイト組織 5.6 ソルバイト組織 5.7 オーステナト 5.8 繊維状組織 5.9 残留オーステナイト 5.10 結晶粒度 5.11 脱炭組織 5.12 2・3混合組織 6.表面硬化・改質処理鋼の疲労強度 6.1 高周波焼入れ 6.2 浸炭及び浸炭窒化焼入れ 6.3 窒化及び軟窒化 6.4 拡散浸透処理 6.5 PVD、CVD 7.複合表面硬化処理鋼の疲労強度 8.破壊防止対策と長寿命化技術
講師紹介
著書:100事例で解る機械部品の疲労破壊・破断面の見方、2002年/金属材料の金属組織と疲労強度の見方、2004年/ 50事例で解る表面硬化処理鋼の疲労強度と破壊・破断面の見方、2008年/金属材料・部品の損傷および破損原因と対策Q&A、2011年/ 絵で見てわかる熱処理技術、2013年/プラスチック材料の破壊・破断面の見方、2015年 (一社)日本熱処理技術協会、(一社)表面技術協会