撹拌装置の選定手順,設計方法,撹拌関連の計算,スケールアップ,撹拌装置のトラブル事例について初心者にもわかるよう解説する特別セミナー!!
- 講師
青木株式会社 生産本部 寺尾 昭二 先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
予備知識
特になし(化学工学、特に流動についての知識があればなお良)
習得知識
1)撹拌機の選定についての基礎知識(撹拌翼の選定、スケールアップなど) 2)撹拌機特有のハード的基礎知識と使いこなし方
講師の言葉
撹拌操作は、化学工業をはじめとするほとんどの分野の工業で行われている。 生産現場において、撹拌そのものが不十分であれば、 目的の製品の品質を得ることが出来ず、また撹拌機が継続的に安定した運転が出来なければプラント自体が停止し、 生産が出来なくなってしまうわけで、撹拌機の役割は重要かつ重大である。 このような撹拌機であるが、一般にその選定や設計は 難解とされている。それは撹拌についての教育の場が少なかったり、現場では従来からの経験が重視されていたりすることに 起因するのである。 さらに撹拌は、工業的には単に”かき混ぜる”だけでなく、物質移動、熱移動、反応などの促進や制御を 目的としているので、これらと撹拌装置の各要素がどのように関わるのかが非常に難しいことももう一つの理由である。 本講演では、以上のように難解とされる撹拌装置について、その選定手順を軸に選定と設計の方法を出来るだけ体系的にまとめ、 初心者にも明快にわかるよう解説する。特に多くの方々から要望の強い撹拌動力計算を含む様々な撹拌に関わる計算と スケールアップについては、その方法や問題点と解決方法などをクローズアップ的に取り上げる。 また、より理解を深めて頂き、 トラブルや失敗のない撹拌機の選定と設計を目指して頂くために、実際に発生したトラブルの事例とその解決策についても述べる。
プログラム
第1部 撹拌概説 1.撹拌とは 2.撹拌の形態と目的 3.撹拌機の主たる適応分野と応用例 4.撹拌槽内の流動形態(フローパターン) 5.撹拌装置の分類 第2部 撹拌機の最適選定 1.撹拌機の選定手順 2.撹拌機の選定 STEP-1 「撹拌条件の設定」 3.撹拌機の選定 STEP-2 「撹拌翼の選定」 (1)撹拌翼の種類と特長(プロペラ翼、タービン翼、パドル翼、アンカー翼、リボン翼、その他の撹拌翼) (2)撹拌翼の設計ポイント(翼径について、翼段数について、翼取り付け位置について) 4.撹拌機の選定 STEP-3 「翼径および回転数の決定」 5.撹拌機の選定 STEP-4 「撹拌動力の算出」 6.撹拌機の選定 STEP-5 「撹拌装置ハード部の選定と設計」 (1)電動機の容量決定と型式選定について (2)インバータの使用について (3)減速機について (4)変速機について (5)軸封部について (6)撹拌機本体および撹拌軸 (7)撹拌翼について (8)撹拌槽、邪魔板および付帯設備について 第3部 撹拌にかかわる計算とスケールアップ 1.撹拌レイノルズ数 2.撹拌動力の計算 3.吐出量、循環量の計算 4.撹拌操作のおけるスケールアップ (1)撹拌装置のスケールアップ概説 (2)撹拌機のスケールアップ方法 (3)P/V一定のスケールアップの問題点 (4)P/V一定で発生する問題解決の一例 (5)各撹拌目的とスケールアップ 1)液-液系撹拌における均一混合(混合時間について) 2)液-液系撹拌における分散目的(生成液滴径について) 3)固-液系撹拌における沈降防止(浮遊限界速度について) 4)固-液系撹拌における溶解(固体の溶解速度について) 5)気-液系撹拌における気体分散(気体のホールドアップ量と気泡径について) 6)気-液系撹拌における反応(気液物質移動係数について) 第4部 撹拌装置のトラブル事例 1.撹拌操作に関わるトラブル事例 (1)撹拌不良の事例 1)液-液系撹拌における撹拌不良の事例 2)液-固系撹拌における撹拌不良の事例 3)反応を伴う撹拌の撹拌不良の事例 (2)その他の撹拌操作からくる問題点 1)付着の問題 2)発泡の問題 2.各構成要素のトラブル事例 (1)変速と危険回転数 実測と計算例 (2)槽内液の揺動(スロッシング)の事例
講師紹介
学歴及び職歴 1970年 3月 千葉工業大学 工学部工業化学科 卒業 1970年 3月 株式会社 島崎製作所 入社 1995年 9月 青木株式会社 入社 主として撹拌機の選定、撹拌問題の解決に従事 所属学会 化学工学会 粒子・流体プロセス部会 ミキシング技術分科会会員